今大活躍中の107期。同期の吉田拓矢、鈴木竜士に続いてS級に特進したのが107回生の卒業記念レースを優勝した新山響平だ。昨年末に特別昇級を決め、S級初戦の和歌山記念は落車してしまったが、2戦では優勝と、その力を見せつけた。
本人はたまたまというが、先行逃げ切りは見事だった。
その新山に、今の心境をインタビューした。
-まずはS級でのレースの感想をお願いします。
「S級はやっとレースに慣れてきてやっと走れるようになってきたのであとは脚的な問題かなと思います」
-A級とS級のレースの印象は全く違います?
「前を走っていればあまり変わらないんですけど、後ろのプレッシャーがすごいですね。ひしひし感じて走っています」
-前回の松山記念は一次、二次は1着1着でしたが、準決勝はいかがでした?
「一次予選、二次予選は単調なレースはレースでしたけども、準決勝は力の差を見せつけられた感じの走りでした。けれども、もうちょっと踏み直しを早めればもう少し抵抗できたかなという感じはあります。ちょっと引き付け過ぎた感じがあったんで」
-さて、デビューして、今S級にいますが、早いと感じています? それとも遅いと感じています?
「考えていたよりは、早いというか、普通の定期昇級で、2年ぐらいで上がるかなとか考えていましたけど、一応2015年内には決められたのでそれはよかったです。けど、あの二人に比べたら(吉田拓矢、鈴木竜士)遅くなったのでそれはちょっと悔しいです」
-その辺は意識していました?
「そうですね。気になっていたので」
-107期はみんな活躍していますが。
「みんな強くて、自分も負けられないので練習しています」
-新山選手の地元は青森ですが、今は冬季移動中ですか?
「(静岡に移動)もう少しで帰るんですけど。午前中は街道に行って、午後バンクに入って、いる人(冬季移動している人)とやっています。競輪学校の北400とか333とか入っています」
-今の課題をあげると
「今の課題は末脚が甘いのと、あとは組み立てが単調な所もあるので、もう少し幅を広げて、色々な先行の仕方をできればいいかなと思っています。
毎回、前を取らされて引いてかましとか、凄い先行選手がいたら、早めにツッパちゃってみたいな競走なので、それだと確定板に乗れるような競走が少なくなってしまうので、できるだけ確定板を狙うレースをしたいですね。長い距離でも確定板に乗れるような先行したいです」
-そのような事ができるような練習を着実にしている感じ?
「練習内容はそんないつもと変わらないですけど、意識する所は少しずつ変えています」
-さて、変な質問ですが、競輪選手は良い感じですか?
「うーんまあそうですね、自分のやりたいことをやって稼げているみたいな。仕事しているという感じではなくて、本当に勝負しに行っているみたいなので、ついでにお金をもらえているという感じなので、それは嬉しいです」
-自分の性格には合っている?
「そうですね。デスクワークで働きたくないんで(笑)。そういうことは、多分できないので良かったです。この仕事につけて」
-さて、ルーキーチャンピオンレースが目前です。同期と直接対決となりますが、意気込みをお願いします。
「あまり意識はしていないですけど、でもやはり吉田、鈴木あたりは強いので、そこはしっかり叩けるように。そこに勝つようなレースですね、あとは結果が付いてくればいいかな。二人に負けないように自分のレースを作れればいいかなと思っています」
-今の目標はありますか?
「今の目標は、GIの権利をどこか今年中に一つでも取ってGI出ることです。あとは、記念決勝に乗ることですね。自分のレースができればなんとか乗れるぐらいの手応えはあったので。あとはFIを何個か優勝できればと考えています」
-すでに2月の岐阜FIを優勝していますが?
「あれはたまたまみたいな感じだったので、今度はちゃんと実力で獲れるような練習して、獲れればいいかなと思っています」
-ファンにメッセージをお願いします。
「いつも応援していただきありがとうございます。これからもしっかり先行で車券に貢献できるように頑張ります。応援よろしくお願いします」
新山響平(しんざん・きょうへい)
1993年11月02日生 身長170.5cm 体重71.7kg。2020東京五輪は自国開催なので目指したいと思います。今年の全日本トラック選手権はでられませんが、違う大会でアピールしていきたいと思います。