インタビュー

また、一人徳島に期待の先行選手が育ちつつある。
3月にS級に特進した島川将貴、先行で着々と力をつけつつある。今は将来をみて、レースの流れをつかむために頑張っているという島川。その島川にレースで心がけていることや目標などを話してもらった。
今は流れを覚えないといけない
-S級にあがってからはいかがですか?
「皆、強くて、なかなか自分のレースを思うようにさせてくれないですね」
-競走で心がけていることは?

「後方に置かれないように、先手を取られないことですね」
-どこから先行とかは決めているんですか?
「いえ、そういうのはないですね」
-流れの中で?
「そうですね、やっぱり 流れを覚えないといけないですから。周りからアドバイスでS級は流れでないと、出切れなかったり、合わされたりするんで、流れを覚えた方がいいって言われたんです。レースを覚えるじゃないですけど、その方がいいと言われるので、そうしようと思っています」
-バック本数すごいですね。
「でも、バックを取っても、残れんと意味がないので。バック数が多いことは悪くはないですけど、でも、もっと決まり手を増やしたいですね」
-競走を見ていたら、今は先行を基本って考えているのかなって思ったんですけど、それは流れをつかむためなんですね。
「そうですね。流れに乗って、先手を取るのが一番いいので。ムリヤリ行かなきゃいけない時もあるんですけど、そこはもう頭を使ってやった方がいいかなと思っています」
-今の課題をあげるとしたら?
「トップスピードですね。スピードがあったら、もっと楽に出切れると思うので、そこをあと1キロでも2キロでもあげたいです」
-でも、島川選手は今もスピードありますよね。仕掛けて、出切れなかったことはほぼないじゃないですか。
「あんまりないですけど、でも、これから先に絶対、S級になってきたら互角になってくると思うので、そこでもう1つ上に行くにはスピードがいるかなと思います」
-S級で対戦して、すごいと思った選手はいましたか?
「やっぱり深谷知広さんはすごいなっていうか、来るんだなって感じでしたね」
-S級にあがってすぐの高知GIIIで、いきなりその洗礼だったんですね。
「はい。他はあんまりめちゃくちゃすごいとは思わないけど、やっぱり皆が強いですね、どの選手にしても」
-油断は絶対に出来ないですね。
「脚がないと絶対にS級にいないので、そういう人たちが自力で何人もおったら、ほんまに気を抜けないですね」
-小川真太郎選手が『男らしいレース』と島川選手の走りを褒めてました。
「小川さんに負けないように頑張ります(笑)」
-同期の太田竜馬選手はいかがですか?
「あぁ…、あれはちょっと強過ぎるので参考にならないというか、レベルが違います。もう練習でもいじめられてばっかりです(笑)」
-では、練習はどんな感じでやっているんですか?
「徳島は、バンクに来た人全員で練習しているので、強い人がいっぱいいるので、自分からしたらありがたい環境ですね」
-先輩方にアドバイスをしてもらえるのでしょうか?
「してもらえますね、競走に行った時も、練習の時も。自分が聞いたら、こうした方がいいよとかって教えてくれます」
-目標は?
「記念の決勝とかに乗れるようにやっています」
-島川選手は目標を「記念の決勝」と言いましたけど、早くGIを目指した方がいいような強さですが。
「いや、段階を踏んでいかんことにはだめだと思うので。記念の決勝にいつでも乗れるようになってきたら、GIも出れるんかなっと思うので、まずは目先のことからですね。とりあえずFIの決勝に乗ってとか、段階をつくっていっているところです、目標は。今の力ではGIとか言えないんで。最終的な目標はGIですけど、まだ早いですね」
-でも、しっかり先を見据えて、今を頑張れる選手は成長も早いですよね。
「いや、どうなんですかね。そうだったらいいんですけど(苦笑)。コツコツやっているので、10年後に上で戦えれていれたらいいなと思っているので、30歳手前ぐらいにきたらGIの決勝とかに乗りたいですね」
-では、最後にファンにメッセージどうぞ。
「大きいレースをして、なおかつ確定板に乗って、お客さんの車券に貢献出来る選手になります。応援よろしくお願いします!」
島川将貴(しまかわ・まさき)
1994年10月1日生まれ。身長172.4㎝、体重79㎏。
趣味は?「ドライブと釣りですね。競走の前の日にマッサージに行くんですけど、その帰りにちょっと遠回りして帰ってきたりしますね。皆でワイワイするのも好きですけど、音楽を聴いたりしながら、のんびりする方が、なんか色んなことを考えられる時間になるので、そっちの方が競走前とかは落ち着きます」