7月にS級に昇級した簗田は、A級ではコンスタントに決勝に進出する活躍を見せていた。予選はほぼ1着。そして今期からはS級に活躍の場を移した。
S級初戦となった松戸では、決勝に進出し決勝4着。続く福井記念では一次予選は1着で突破したが、二次予選で敗退となったが三日目の負け戦は勝負を諦めない根性の走りが光っていた。
まだまだS級上位では苦戦は免れないだろうが、根性で食らいつく競走は次世代を背負って立つ選手になるだろう。

練習メニューは自分で考えてやっています。
何をやっても勝てないって言われる選手になりたいです。

「基本的には楽しいですね」

「ずっと競輪選手になりたかったので、楽しくやっています」

「競輪選手になりたいと思ったのは小学校くらいの時からだったと思います。なんか、親と一緒に競輪を見に行って、格好いいなと思ったのが最初だった気がします」

「中学校の時からロードをやっていました、帰宅部で」

「いえ、誰もやってなかったんですけど、選手になりたいというのは聞いていたみたいで、それで買ってくれました」

「そうです。高校はもうほとんど練習ばっかりでしたね」

「うーん、厳しいといえば厳しいですけど、面白い方ですね」

「あまり言われないです。デビュー前にバックをいっぱい取れって言われたくらいですね」

「そうですね。…（最近）出来てないですけど（苦笑）」

「そうですね。そういうように心がけています」

「僕自身、2周とか1周半前からやりあって、つぶれたくないというのがあるので。そこから残れるのが一番いいんですけど、脚はないので」

「そうですね」

「はい、そうですね。A級の時はバックを取ることが多くて、なかなか先行出来なかったんです。それで、こんなバック本数になっていますけど、S級で増やしていこうかなと思っています」

「微妙ですね、自分では内容的に納得はいっていないです。松戸（7月）が、準決勝も決勝も先行しにいって、稲毛（健太）さんにカマされちゃって、その3番手とか4番手にはまって、そのままというレースだったので。脚的には前回の千葉くらいじゃないかなと思いますけど（苦笑）」

「ありがとうございます」

「街道がメインで、あまりバンクには入らないです。一応、藁科軍団みたいな感じでやらしてもらっています」

「競走と競走の間に1回入るくらいですね」

「そうですね、1回刺激を入れるために、スピード練習でバンクに入ります」

「基本は自分で考えてやっています。あまり人に言われてやるのは好きじゃないので。自分が納得出来て、自信を持って、レースに臨むのが一番結果がいいのかなって思っています。
　基本、（午前中に）街道に行ってきて、午後は色んなことを自分なりにやっています」

「この間、初めて記念（福井GIII）を走って（思ったのが）、こういうところで決勝を走りたいなと思いました」

「そうですね」

「出れるなら出たいですけど、まだそこまでの実力はないので（苦笑）、少しずつ頑張っていこうかなと思っています」

「うーん、どこだろう。先行で頑張っていくところですかね」

「自力で強い人は皆、目標にしています。というか、倒さなきゃいけない相手だと思っているので。まずは追いつけるように（頑張りたいです）」

「仲はいいかなと思います。けっこう、僕は連絡取っています」

「やっぱり自力の強い人ですね。先行は強いけど捲りはダメとかじゃなく何でも出来るのがいいです。先行しても、捲っても強いって言われるような選手になりたいですね」

「そうですね。何やっても勝てないって皆に言われるようになりたいです（笑）。そういう選手になれたら一番いいですね」

「あと5年後くらいには言われたいです」

「これからもっと強くなってGIを狙える選手になりたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします！」