10月向日町完全優勝、11月武雄完全優勝、11月久留米1着、1着、2着で、最後の決勝2着で惜しくも特進を逃した門田凌選手。が、その後も彼の活躍ぶりは止まらない。12月にまた完全優勝し、S級の得点を取ることを目標に頑張っている。
「S級選手になるために選手になった」と言い切る門田選手。思っていても言い切ることは難しいもので、それを言葉に出来るのは彼の心の強さの現れだろう。真っ直ぐに上を目指して、頑張る門田選手に注目が集まる!
師匠の頑張りを見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになります!
-近況の調子は?
「段々と決勝を外すこともなくなってきて、ちょっとペースに慣れてきたかなと思います」
-特進、惜しかったでしたね。
「はい(笑)。でも、逆に狙い過ぎたレースになってしまって届かなかったっていう感じですね」
-やはり緊張しましたか?
「行くまでは自分も緊張してないと思っていたし、そう記者の人たちにも言っていたんです。けど、いざ目の前になるとかなり緊張していましたね」
-特進を逃してから、そこからの気持ちの切り替えはすぐに出来ましたか?
「残念は残念でしたけど、とりあえず何かスッキリはしましたね。また頑張ろう!っていう気持ちになりました。
自分はそんな特進出来るところまで行けると思ってなかったので、そんな気負いはしていなかったので、気持ちの切り替えもすんなり出来ました」
-こんな強いのに狙ってなかったという方がびっくりです(笑)。
「いや、僕は強くないですから(苦笑)」
-今、特進への意気込みを聞いたら?
「今は、1レース1レースをしっかり出し切って、1着を取ることですね。特進をというよりも、まだレースの走り方をわかってないと思うので、そこからですね」
-レースを見ていて、後手を踏まないし、上手いイメージがありますが。
「そんなことはないと思いますけど。最近は特におさえ先行をさせてもらえない展開にもっていかれているので、カマシや捲りが多くなっていますからね。僕的には打鐘で出させたくないっていうのが元々あったんですけど、それが出来てないので、もっと積極的に仕掛けられる展開がどうやったら出来るのか、そういうところを勉強しているところです」
-2018年の目標は?
「今期(2017年後期)でまずS級点を狙っていくことと、来年は同期であがってくる人も多くなると思うし、その人たちに負けないようにしっかりとS級の点数を取りたいと思っています。もちろん特進も狙っていきたいですね」
-やはり早くS級にあがりたいという気持ちは強いですか?
「そうですね。強い人たちは特進でS級にあがることが多いと思うし、やはりS級で戦うために選手になったので早くあがりたいです!」
-最近の練習は?
「師匠の橋本強さんと2人でバンクに入ること多いです。基本的に競走形態で、だいたい標識線くらいからカマして、先行態勢になってからの600mをやっています」
-練習からレースを見据えてやっているんですね。
「そういう練習が最近はベースでやっています」
-最近は、師匠の橋本選手も調子がいいですね。
「そうなんですよ!なので、僕も頑張らないといけないなって気持ちでいます」
-橋本選手と早くS級で一緒に走りたいっていう話はされますか?
「そういう話はしてないですけど、早くS級にとは言われないですが、1レース、1レースについてどうでしたかって僕が聞くと『こうやったな』って教えてもらっている感じですね」
-橋本選手も調子がいいし、お互いにいい影響があるのかなと思いました。
「それはもちろんです! 師匠の頑張りを見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになりますか」
-一緒に連携は目標ですか?
「それはあります。四国の先行選手は、最近は出てきているけど、まだまだ少ないと思います。自分が師匠の前で引っ張って、記念以上のところで一緒に走りたいです!」
-橋本選手に弟子入りしたきっかけは何だったんですか?
「母校が同じっていうこともあるんですけど、自分が1000mのタイムを出すことが苦手だったので、それで、橋本さんが高校生の時に1000mで3冠をしているという話を聞いていて、それで1000mの走り方を教えてほしいなと思って弟子入りしたのがきっかけですね。高校の先生を通じて、弟子入りをお願いしました」
-橋本選手はどちらかというとマイペースな1人で動くのが好きそうだなって見えるので。
「そうだと思います」
-でも、一緒にそれだけ練習するのは門田選手との絆なのかなと思いました。
「僕の師匠は責任感のとても強い人だと思うんです。だから、自分のしたい練習よりも僕のしたい練習をさせてくれているのかなと思います」
-来年はルーキーチャンピオンもありますが、同期に負けたくないという気持ちはありますか?
「愛媛で3人出られると思うので、愛媛から優勝者を出したいですよね!」
-同県同期に強い選手がそろっていることはいいことですよね。
「自分が同期の中でも上で戦えているのは、そこが理由じゃないかなと思っています。競輪学校では僕は下の方だったんですけど、ゴールデンキャップの松本(貴治)さんと一番最初に特昇した今野(大輔)さん、それから吉田(智哉)君もいるんですけど、3人で切磋琢磨してやっていることが自分が一番伸びた理由だと思います!」
-最後にファンにメッセージをどうぞ。
「早くS級にあがって、四国を代表する選考選手になれるように頑張りますので応援よろしくお願いします!」
門田凌(かどた・りょう)
1994年4月25日生まれ。身長164.9cm、65.8kg。
競走参加中、夜の過ごし方は?
「基本的にDVDを見ています。海外の連続ドラマ『ロスト』とか、大河ドラマも好きなので、それを見ています。終わったら暇になっちゃうので、ずっと続くヤツがいいんですよね(笑)」