今年1月からS級にあがり、徐々にその走り方を身につけていっている佐々木豪選手。そして、オールスターで初GI出場を成し遂げる。オールスターへの意気込み、そして目標や夢を語ってもらった。四国勢の勢いを背に、いや、引っ張る存在になっていきたいと佐々木選手は願う。

「S級にあがってから、いい感じにこれているとは思います。でも、レースを見過ぎて、だいぶ脚の方が落ちてきてしまったかなとは思ったんですけど、最近また期間があいたのでそこでしっかり練習をできているからオールスターに向けて仕上がっていると思います」

「持続距離とダッシュですね。皆さん、反応速度がすごく早いので、僕のダッシュでは遅れてしまうことが多々あります」

「スピードが出た状態からなら得意なんですけど、低速から始まると苦手なんです。だから、その点はA級の方がきつかったですね。S級の方がその点は楽です、スピードがあがっているので」

「近い目標で言うと、FIの優勝と記念決勝で3着以内ですね。競輪祭の出場権を得るためにと、今年中にFI優勝をしたいですね」

「ちょっと決勝で狙い過ぎてしまうところがあるので、そこで気持ちを強くならなくちゃいけないのかなと思います」

「出るからにはいい成績を残すということが大前提だと思うので。新人らしくいいレースをすると同時に結果を残すレースをしないといけないと思っています」

「やっぱり全然違いましたね！　間近で見たら、皆さんのまとっているオーラが違っていました。レースになった時のピリっとした空気が違っていました。普段はリラックスしていらっしゃるんですけど、レースになるとそのスイッチの切り替えはすごかったです。全プロはいい経験になったし、それを活かしてオールスターで頑張りたいと思います」

「はい、年の近い松本（貴治）さんもいるので嬉しいですね。先ほど目標がFI優勝って言ったんですけど、同年代くらいだし、松本さんに負けたくないんですよ！　松本さんは先行で強いし、あのスタイルは真似したくても出来ていなくて、それも出来るようにならなきゃあかんなと思って最近そういう練習をしているんですけど、なかなか結果に結びついていないなっていうのはあります。なので、松本さんよりは先に優勝したいです！　松本さん、門田（凌）さんとか年が近い人たちは高校生から知っているし、四国でいえば、太田（竜馬）とか島川（将貴）さんもずっと知っているし、小川丈太も知っているし、同世代がばっと行ったら、置いていかれたくはないし、その波には絶対に乗っていきたい気持ちは大きいです」

「はい、刺激になるのはいいけど、その刺激が強過ぎて（笑）。意識し過ぎてしまうと空回りしてしまうから、そこを程よい距離感で意識するのが難しいですね」

「デビューした時に太田を意識し過ぎて、練習し過ぎて身体を壊しているんです。背中の骨を2本くらい亜脱臼していたんです。自分のペースで練習するということが出来ていなくて、ただ練習すればいいと思っていて、ケアもろくにしていなかったんです。若いから大丈夫みたいな感覚だったんですけど、しっかりケアを取り入れて、集中して練習した方が身になるってことがわかって、身体を壊してそれがわかりました」

「今、四国は勢いがあるので、その楽しみが練習を頑張っている糧になっているのもあります。皆で上にあがりたいですよね。特に愛媛は新人がすごいので、吉武（信太朗）さんがS級にあがるし、野村（典嗣）さんもS級にあがってきたし、それにA級の人たちも点数があがってきているので、いつか愛媛や四国でGIを独占出来るような時代がきたら僕は嬉しいなって思います」

「そうですね、そこに自分がいないと意味がないので、そこで自分もしっかり戦っていけるようになりたいですね」

「最近は調子にムラがあって、結果を出せずにご迷惑をかけることも多かったんですけども、これからはオールスターもあるし、そこでしっかり結果を残して、安定出来るように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします！