月刊競輪WEB世界選レポート(初日)
第2報【2月20日】
【女子チームスプリント予選】
日本はロンドン五輪後の昨年10月にコロンビアで行われたワールドカップ(W杯)第1戦で2位に入った前田佳代乃(鹿屋体大)石井寛子(日本競輪学校)のコンビで出場したが、各国の主力級が集まった世界選手権では思うような結果を残せず、35秒320で9チーム中8位に終わった。
1周目のタイムが全体の8番と出遅れ、ラストの2周目でも挽回できなかった。第1走者の前田は「最初の掛かりが良くなかった。最高速に入るまで、もっと早くしないといけない」と課題を口にし、第2走者の石井は「途中で(車間)が詰まってしまった。そこをうまくやっていれば、もう少し伸びたと思う」とコンビネーションのミスを敗因として挙げた。
1月のW杯第3戦で前田と加瀬加奈子(日本競輪選手会)のペアでマークした34秒805の日本記録の更新を目標に臨んだが、及ばなかった。日本代表の松本整監督は「毎回、日本新を狙ってもらいたいので、(出来は)もう少し。想定の範囲内だけど、下の方だ」と渋い表情だった。
日本女子チームスプリント(前田佳代乃・石井寛子)
チームスプリント表彰
【男子1000メートルタイムトライアル】
同種目の1番初めに登場した日本の新田祐大(日本競輪選手会)は、自己ベスト(昨年の世界選手権で記録した1分2秒623)に迫る1分2秒934をマークしたが、世界の壁は厚く11位と上位に食い込むことはできなかった。
最初の1周、250メートルこそ全体の5番目のタイムで入ったが、その後は伸びを欠いた。新田は「良い状態で臨めていると思っていたので、いつも以上に重いギアをかけて、アタックしたが、タイムとスピード感がマッチしていなかった。タイムは出ていたが、出ていないと思って焦ってしまった」と話した。
優勝は新田を2秒以上上回る1分0秒221をマークしたフランソワ・ペルビス(フランス)、2位に同じく0秒台の1分0秒869のサイモン・バンベルトーヘン(ニュージーランド)と日本の競輪でお馴染みの2人が上位を占める結果となった。
1kmT.T.(新田祐大)
1kmT.T.表彰
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