月刊競輪WEB世界選レポート(2日目)
第3報【2月21日】
【男子チームスプリント】
日本は昨年優勝のオーストラリアと同じ第8組で登場。ロンドン五輪と同じ新田祐大、渡邉一成、中川誠一郎(いずれも日本競輪選手会)のオーダーで臨み、44秒332で7位だった。43秒890をマークして3位決定戦に進んだ予選4位のオーストラリアには0秒442差をつけられ、世界との差を見せつけられた。
1周目の先頭を引く新田はその1周目での自己ベストを更新する走りで健闘したが、2周目以降が思うように伸びなかった。渡邉が引っ張った2周目のラップタイムは全体の7番目。最後の3周目を走った中川がやや盛り返したが、上位には手が届かなかった。
新田こそ「思った以上にリラックスしてスタートできた。ここ数日の練習で何かつかめた」と好感触を口にしたが、渡邉は「ベストの走りができなかった」と悔やみ、中川は「感覚は悪くなかったけど、うまくいかなかった。もう少し(タイムが)出た感触はあったけど、駄目だった」と残念がった。
日本代表の松本監督は「ほかの強豪もあまりタイムが出ていないなかで、悪くはない。ただ、もう少しいけるイメージだった」と話した。
決勝戦はドイツが予選1位だったニュージーランドを、最後にひっくり返し優勝。3位決定戦は予選の順位通りにフランスがオーストラリアを下して3位となった。
男子チームスプリント日本
男子チームスプリント表彰
【女子500メートルタイムトライアル】
第1日のチームスプリントに続き登場した前田佳代乃(鹿屋体大)は12人が出場したレースで最下位に終わった。35秒495は自己ベストに迫るまずまずのタイム。優勝したロンドン五輪女子ケイリン銅メダルの李慧詩には1秒522差をつけられたが「スタートリストを見た時から厳しいメンバーだと思っていた。その中でも自分が飛び抜けて悪いわけではなかった」と悲観はしなかった。
「走った感じと数字が合ってこない」と前田が話したように、今大会はバンクへの対応に苦しむ選手が多いようで、各種目ともなかなかタイムが伸びてこない。前田は「ほぼベストに近いタイムだし、この走路ならこんなものかな。まだ次があるので、頑張らないと」と、大会第3日のスプリントへ向け、気を取り直した。
前田500mT.T
前田500mT.T
女子500m表彰
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