平成26年度全国高等学校総合体育大会
毎年8月に開催される高校生のスポーツ祭典、全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ)。今年は「煌めく青春 南関東総体2014」として、8月1日~20日まで東京・神奈川・千葉・山梨を舞台に行われた。
自転車競技はトラック、ロードともに山梨県笛吹市で開催。今回は8月6日~8日の3日間に渡って境川自転車競技場で行われたトラックレースの模様をレポートする。尚、現在インターハイの自転車競技では男子種目のみ正式採用されているが、女子は公開競技としてトラックレース(今年は4種目)が実施されている。
男子ケイリン
52名が出走。1回戦、2回戦、準決勝を勝ち上がった6名で行われた決勝は、最終バック2番手から捲くって出た千田拓磨が優勝。千田に捲られたものの、先手を取ってレースを動かした鈴木玄人が2着、先行した中村友哉が3着に粘った。
1位 千田拓磨(内灘・石川)
2位 鈴木玄人(昭和第一学園・東京)
3位 中村友哉(暁・三重)
男子スプリント
41名が出走。予選1位の太田竜馬は大会新記録となる10秒596をマーク。太田は1/8決勝から1-2位決定戦まで1本も落とすことなく、すべてのレースで大差をつけて圧勝。太田に敗れ2位となった田中克尚は、2年生ながら思い切りのいい先行で予選7位からの躍進を果たした。
1位 太田竜馬(小松島西・徳島)
2位 田中克尚(岡山工・岡山)
3位 佐藤啓斗(八戸工・青森)
予選で大会新記録を出した太田竜馬
決勝は太田がストレートで勝利
表彰式
男子チームスプリント
26チームが出走。予選1位の暁と2位の和歌山北の対戦となった決勝は、和歌山北が予選から1秒近くタイムを上げ、逆転で優勝を飾った。3-4位決定戦は川越工が朝明を下した。
1位 和歌山北(布居大地・南潤・永橋湧也) 1分18秒718
2位 暁(川邉庸介・中村友哉・山崎巧実) 1分20秒214
3位 川越工(助川翔太郎・新井友陽・木村優太) 1分19秒117
優勝した和歌山北
表彰式
男子1kmタイムトライアル
38名が出走。最終組の栗本武典が僅差ながら坂本紘規を抑え、優勝を手にした。
1位 栗本武典(敬愛学園・千葉) 1分07秒306
2位 坂本紘規(八戸工・青森) 1分07秒540
3位 佐藤文俊(日出暘谷・日出総合・大分) 1分08秒220
優勝した栗本武典
表彰式
男子4kmチームパーシュート
27チームが出走。予選で大会新記録をマークした北桑田と2位の岡山工の対戦となった決勝は、北桑田がさらに1秒以上タイムを縮めて大会記録を更新し、優勝。3-4位決定戦は予選4位の南大隅が逆転で八戸工を下した。
1位 北桑田(草場啓吾・村田瑞季・孫崎大樹・安田開) 4分24秒908
2位 岡山工(田邉裕征・成貞琳平・渡部将太・岡本大成) 4分31秒560
3位 南大隅(釘尾真幸・冨尾大地・水谷翔・有川朗) 4分30秒235
優勝した北桑田
表彰式
男子3kmインディヴィデュアルパーシュート
32名が出走。予選1位の阿部将大が決勝も制し、優勝。安田開と安川義道(榛生昇陽)の対戦となった3-4位決定戦は、安田が優勝した阿部を上回るタイムをマークし、3位を手中に収めた。
1位 阿部将大(日出暘谷・日出総合・大分) 3分36秒388
2位 清水覚(八王子桑志・東京) 3分41秒841
3位 安田開(北桑田・京都) 3分35秒855
優勝した阿部将大
表彰式
男子4km速度競走
48名が出走。ホーム、バックを1回ずつ先頭で通過する「先頭責任」をクリアした上で、最終的にゴール着順で順位が決まる4km速度競走。予選、準決勝を勝ち上がった10名で行われた決勝は、先頭責任を完了した4名のなかで、1着でゴールした水谷翔が優勝を飾った。
1位 水谷翔(南大隅・鹿児島)
2位 近藤雄一郎(学法石河・福島)
3位 岡部祐太(広島城北・広島)
決勝戦ゴール
表彰式
男子スクラッチ
49名が出走。予選を勝ち上がった16名で行われた距離8kmの決勝は、集団のまま残り1周へ。ホームから単独で飛び出して逃げる清水勇人(岐阜第一)を最終4コーナーで集団が捕らえ、スプリント勝負となったゴールを制した松岡辰泰が優勝を飾った。
1位 松岡辰泰(千原台・熊本)
2位 池西拓海(栄北・埼玉)
3位 松本道郎(白川実業・福島)
決勝戦ゴール
表彰式
男子ポイントレース
47名が出走。予選を勝ち上がった20名で行われた距離24kmの決勝は、全員がポイントに絡み、得点がばらける展開の中で、最終盤に取った5ポイントが決勝点となった中井唯晶が混戦を制し、優勝。
1位 中井唯晶(瀬田工・滋賀) 12P
2位 渡部将太(岡山工・岡山) 10P
3位 山下祥平(松山工・愛媛) 10P
ポイント周回で1着を取る中井唯晶
表彰式
[女子公開競技]
女子ケイリン
12名が出走。予選を勝ち上がった6名で決勝が行われ、ペーサーの後ろを取った佐々木美都がそのまま先行逃げ切りで優勝を飾った。
1位 佐々木美都(古川工・宮城)
2位 高橋智香(桜丘・愛知)
3位 細谷夢菜(浦和工・埼玉)
女子500mタイムトライアル
12名が出走。2年生の平井杏奈が優勝。
1位 平井杏奈(祐誠・福岡) 38秒391
2位 佐々木美都(古川工・宮城) 38秒478
3位 伊藤花歩(倉吉西・鳥取) 38秒820
優勝した平井杏奈
表彰式
女子スクラッチ
19名が出走。レースは次々とアタックが飛び出す動きの多い展開になるも、決定的な逃げはできず、集団のまま最終周回へ。最後は最終周回バックから抜け出した数人でのゴールスプリントを制した大谷杏奈が優勝。
1位 大谷杏奈(桜丘・愛知)
2位 内村舞織(南大隅・鹿児島)
3位 田村ひろみ(城東工科・大阪)
決勝戦ゴール
表彰式
女子ポイントレース
15名が出走。距離12kmで行われた決勝は、6回あるポイント周回のうち5回で得点を重ねた大谷杏奈がスクラッチに続いて優勝を飾った。
1位 大谷杏奈(桜丘・愛知) 16P
2位 八木梓(北桑田・京都) 12P
3位 伊藤真生(東北・宮城) 7P
スプリント力のある大谷杏奈がレースを優位に進める
表彰式
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