2014-2015 UCIトラックワールドカップ第2戦 ロンドン大会
2014-2015シーズンのトラックワールドカップ第2戦目が、12月5日~7日までの3日間に渡り、イギリス・ロンドンで開催されました。今大会の会場はロンドン郊外ストラトフォード地区にあり、2012年にロンドンオリンピックの舞台となったベロドロームです。
ワールドカップ3戦のうち、今季は2戦が南米(メキシコ、コロンビア)開催ということもあり、戦前の予想どおりこの第2戦にはヨーロッパ勢を筆頭に各国トップ選手を揃えてエントリーしてきました。
対する日本も、第1戦グアダラハラ大会とほぼ同じメンバーで、ナショナルチームとJPC(ジャパンプロフェッショナルサイクリストアソシエーション)チームの2チーム体制で出場。
初日は男・女チームスプリント、男・女団体追抜、2日目は男子ケイリン、女子スプリント、男・女オムニアム前半3種目、最終日は男子スプリント、女子ケイリン、男・女オムニアム後半3種目が行われ、日本は全種目にフルエントリーで参戦しました。
男子チームスプリント
男子チームスプリントには、日本からナショナルとJPCの2チームが出場。和田真久留・河端朋之・脇本雄太で臨んだJPCチームは45秒686で17位、雨谷一樹・渡邉一成・中川誠一郎のナショナルチームは2走の渡邉が先頭交代時に差し込んだとの理由で降格、最下位となってしまいました。
予選1位のドイツと2位のTeam Jayco-Ais(オーストラリア)で争われた決勝は、ドイツが勝利を飾っています。
結果
1位 ドイツ 43秒665
2位 Team Jayco-Ais 44秒113
3位 ニュージーランド 43秒713
17位 JPC(和田真久留・河端朋之・脇本雄太) 45秒686
22位 日本(雨谷一樹・渡邉一成・中川誠一郎) ※タイムなし
女子チームスプリント
日本からは前田加代乃(京都)・石井貴子が出場し、35秒074で14位。
予選1位中国と2位ドイツの決勝は僅差の争いとなりますが、中国がドイツの世界チャンピオンコンビを下して優勝となりました。
結果
1位 中国 33秒010
2位 ドイツ 33秒024
3位 ロシア 33秒429
14位 JPC(前田加代乃・石井貴子) 35秒074
男子団体追抜
日本は第1戦のメンバーから橋本英也(鹿屋体育大学)を一丸尚伍(EQAU23)に代え、一丸、窪木一茂(和歌山県庁/チーム右京)、原田裕成(鹿屋体育大学)、倉林巧和(日本体育大学大学院)の4名で出場。4分16秒449で20位となり、予選敗退。
予選1位のオーストラリアが1回戦でDNFとなる番狂わせがあり、予選2位だったイギリスが最終的に優勝を手にしています。
結果
1位 イギリス 4分01秒151
2位 ニュージーランド 4分05秒463
3位 デンマーク 4分02秒248
20位 日本(窪木一茂・一丸尚伍・原田裕成・倉林巧和) 4分16秒449
女子団体追抜
日本は第1戦で負傷した上野みなみ(鹿屋体育大学院)がメンバーから外れ、加瀬加奈子・塚越さくら(鹿屋体育大学院)・小島蓉子(日本体育大学大学院)・中村妃智(日本体育大学)の4名で出場。予選は4分43秒960で15位となり、1回戦進出はならず。
予選1位イギリスと2位オーストラリアの2強が1-2位決定戦に進み、イギリスが第1戦に続き優勝を飾りました。
結果
1位 イギリス 4分22秒194
2位 オーストラリア 4分24秒335
3位 カナダ 4分24秒188
15位 日本(塚越さくら・加瀬加奈子・小島蓉子・中村妃智) 4分43秒960
男子ケイリン
日本からは渡邉一成と脇本雄太が出場。
1着上がりの1回戦は渡邉、脇本揃って6着。敗者復活戦に回り、ここでは渡邉、脇本ともに先行逃げ切りで1着となり、2回戦へ駒を進めました。
渡邉と脇本が同組となった2回戦は、ペーサーの後ろを取った渡邉がいい位置をキープしたまま巧くレースを運び、2着で決勝進出を決めます。脇本は勝負所で前に上がれず、6着で7-12位決定戦回りとなりました。
決勝は先行したプエルタ(コロンビア)をゴール前で交わしたボティシャー(ドイツ)が勝利。期待された渡邉は終始後方でのレースとなってしまい、最後は5着でゴール。
7-12位決定戦の脇本も前に上がれないまま6着。最終順位を12位としてレースを終えています。
結果
1位 Stefan BOTTICHER(ドイツ)
2位 Fabian Hernando PUERTA ZAPATA(コロンビア)
3位 Christos VOLIKAKIS(ギリシャ)
5位 渡邉一成(日本)
12位 脇本雄太(JPC)
女子スプリント
日本からは石井貴子と前田加代乃が出場。
上位24名が勝ち上がる予選の200mFTTでは、前田が11秒710で29位、石井が11秒895で34位となり、両名とも予選敗退。
世界チャンピオンのフォーゲル(ドイツ)とヴォイノヴァ(ロシア)の対戦となった決勝は、貫禄を見せつけたフォーゲルがストレートで優勝を手にしています。
結果
1位 Kristina VOGEL(ドイツ)
2位 Anastasiia VOINOVA(ロシア)
3位 Elis LIGTLEE(オランダ)
29位 前田加代乃(JPC)
34位 石井貴子(JPC)
男子スプリント
日本からは中川誠一郎、渡邉一成、河端朋之が出場。
24名が勝ち上がる予選は、中川が10秒032で6位、河端10秒324で29位、 渡邉10秒328で30位となり、中川のみが本戦に進出。
1/16決勝でジリンスキー(ポーランド)に勝利した中川は1/8決勝に進みますが、ここでキャネロン(ベネズエラ)に敗れ、敗者復活戦へ。1着のみが勝ち上がれる3名での敗者復活戦で、終始後手に回ってしまった中川は3着となり、ここで敗退。
決勝はホーグランド(オランダ)とプエルタ(コロンビア)の対戦となり、3本目までもつれますが、ホーグランドが勝利を収めています。
結果
1位 Jeffrey HOOGLAND(オランダ)
2位 Fabian Hernando PUERTA ZAPATA(コロンビア)
3位 Hersony CANELON(ベネズエラ)
10位 中川誠一郎(日本)
29位 河端朋之(JPC)
30位 渡邉一成(日本)
河端朋之
渡邉一成
中川誠一郎
1-2位決定戦
表彰式
女子ケイリン
日本からは加瀬加奈子と前田加代乃が出場。
1着勝ち上がりの1回戦は加瀬4着、前田3着でともに敗者復活戦へ。こちらも1着のみが勝ち上がりとなる敗者復活戦は、加瀬が残り2周で先行して粘りを見せましたが、ゴール前で交わされ3着。前田もペーサーの後ろを取って先行策に出るも4着となり、両名ともここで敗退となりました。
半分がアジア勢となった決勝は、先行したフォーゲル(ドイツ)を直線で追い込んだゴウ(Max Success Pro Cycling)が優勝。
結果
1位 GUO Shuang(Max Success Pro Cycling)
2位 Kristina VOGEL(ドイツ)
3位 LEE Hyejin(韓国)
19位 加瀬加奈子(日本)
25位 前田加代乃(JPC)
男子オムニアム
日本からは窪木一茂が出場。
1日目の3種目はスクラッチ17位、個人追抜4分39秒600で18位、エリミネーション16位。2日目は1kmタイムトライアル1分06秒919で16位、フライングラップ13秒954で17位、5種目が終わった時点で42p獲得の総合18位で最終種目のポイントレースを迎えた窪木は、6p追加するも最終順位は20位でレースを終えました。
優勝はすべての種目で4位以内と抜群の安定感が光ったガビリアレンゴン(コロンビア)。
結果
1位 Fernando GAVIRIA RENDON(コロンビア) 197p
2位 Scott LAW(オーストラリア) 171p
3位 Bobby LEA(アメリカ) 164p
20位 窪木一茂(日本) 48p
窪木一茂
表彰式
女子オムニアム
日本からは塚越さくらが出場。
1日目はスクラッチ11位、個人追抜3分50秒781で19位、エリミネーション18位。2日目は500mタイムトライアル37秒126で13位、フライングラップ15秒094で15位、5種目が終わった時点で58p獲得の総合16位の塚越は、最終種目ポイントレースでは得点できず、最終順位は20位となりました。
優勝はこの種目の実力者、地元イギリスのトロット。
結果
1位 Laura TROTT(イギリス) 193p
2位 Jolien D'HOORE(ベルギー) 181p
3位 Kirsten WILD(オランダ) 167p
20位 塚越さくら(日本) 58p
塚越さくら
表彰式
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