自転車競技

UCI TRACK CYCLIG WORLD CUP III
Hong Kong Velodrome at Hong Kong  2016年1月16日(土)~17日(日)


香港の街並み

競技場はどこでしょう?

競技場外観
1月14日(木)
皆さんこんにちは。
UCI トラック サイクリング ワールドカップの今シリーズ最終戦が香港ベロドロームで開催されます。
オリンピックへの出場権をかけた戦いはこの大会を含めて3戦。
各国の思惑が交錯する中での戦いが繰り広げられそうです。
日本チームは1月10日に日本を出国し香港でのレースに向け、万全の態勢で臨んでおります。
選手たちは言うまでもなくこの大会の重要性をわかっており、口々に「練習以上の結果をレースで出すだけ。」と言っています。
今回男子のチームスプリントはナショナルチーム及びJPC(トレードチーム)の2チームが参戦。
世界を相手に、また、お互いがライバルとして戦いに挑みます。
香港ベロドロームは香港の市街地から東に位置しており新興住宅地の中にあるスポーツパークにあります。周りは香港を象徴する高層住宅が立ち並び、えっ、こんな場所に競技場があるのっといった感じです。バンクは伊豆ベロドロームより丸い感じでカントがありません。選手は一様に「走りにくい。タイムが出にくいだろう。」と感想を述べております。
条件は参加選手皆一緒、この様な中ライバル国のタイムを上回る事が出来るか注目です。
この大会の直後に開催されるアジア選手権に良いムードで臨むためにも是非結果を残してもらいたいですね!

1月15日(金)
この日は男女団体追い抜き、男女チームスプリントの予選が行われ、リオ・オリンピックを目指す日本チームにとって厳しい結果に終わりました。
男子チームスプリントではアジアの中で出場枠を争う韓国、中国に負けてしまったのです。
オリンピックランキングでは韓国にポイント差を開けられてしまい、中国には差を詰められてしまう結果になってしまいました。
選手たちはレース終了後、厳しい表情でこの結果を受け止めていました。
残り2つの戦いで逆転し、見事この夏のオリンピックに出場をかなえてほしいですね。
女子に関しては、東京オリンピックに向け早急にチームの立て直しが必要となる結果でした。
アジアの他の国々がどんどん力を付けていっている中で日本人に力が付かない事はありません。
4年後に向け、頑張れとしか言えません。
この日はクラス1の大会として、男女ポイントレースと男女スクラッチが開催されました。
日本からは女子のみのエントリーで上野みなみ選手が出場しました。
この日上野選手は女子団体追い抜き、20㎞ポイントレース、スクラッチと3競技に出場し、ポイントレース7位、スクラッチ6位という結果でした。
【主な成績】

男子チームスプリント予選(17チーム出場)

1 Great Britain 43.798
 HINDES Philip ・ KENNY Jason Obe ・ CRAMPTON Matthew
2 Poland 43.886
 BIELECKI Maciej ・ LIPA Mateusz ・ KUCZYNSKI Kamil
3 Russia 43.963
 YAKUSHEVSKIY Pavel ・ DMITRIEV Denis ・ SHURSHIN Nikita
4 Australia 44.038
 HART Nathan ・ LEWIS Peter ・ CONSTABLE Patrick
5 France 44.180
 BAUGE Gregory ・ PERVIS Francois ・ LAFARGUE Quentin
6 Netherlands 44.279
 VAN DEN BERG Roy ・ BUCHLI Matthijs ・ BOS Theo
7 Korea 44.343
 IM Chaebin ・ KANG Dong Jin ・ SON Jeyong
8 China 44.508
 HU Ke ・BAO Saifei ・ XU Chao
9 Japan 44.611
 雨谷 一樹 ・ 中川 誠一郎 ・ 渡邉 一成
10 Germany 44.705
 FORSTEMANN Robert ・ BALZER Erik ・ WACHTER Tobias
11 Lokosphinx(ロシアのトレードチーム) 44.784
 LII Kirill ・ SAMUSENKO Kirill ・ TKACHEV Aleksei
12 JPC - JAPAN PROFESSIONAL CYCLIST A. 44.814
 河端 朋之 ・ 新田 祐大 ・ 和田 真久留

女子チームスプリント予選(15チーム出場)

1 RUSVELO 32.839
 SHMELEVA Daria ・ VOINOVA Anastasiia
2 Great Britain 33.496
 MARCHANT Katy ・ VARNISH Jessica
3 Spain 33.538
 CALVO BARBERO Tania ・ CASAS ROIGE Helena
4 Canada 33.620
 O'BRIEN Kate ・ SULLIVAN Monique
5 New Zealand 33.859
 HANSEN Natasha ・ SCHOFIELD Katie
6 France 33.914
 CLAIR Sandie ・ MONTAUBAN Olivia
7 China 33.999
 GUO Shuang ・ JUNHONG Lin
8 Australia 34.121
 MCCULLOCH Kaarle ・ WARD Caitlin
15 Japan 35.661
 石井 貴子 ・ 梶田 舞

女子団体追い抜き予選(14チーム出場)

1 Great Britain 4:19.369
 TROTT Laura ・ BARKER Elinor ・ HORNE Ciara ・ ROWSELL-SHAND Joanna
2 United States 4:23.696
 HAMMER Sarah ・ DYGERT Chloe ・ VALENTE Jennifer ・ WINDER Ruth
3 Canada 4:23.790
 BROWN Laura ・ FOREMAN-MACKEY Annie ・ ROORDA Stephanie ・ SIMMERLING Georgia
4 China 4:27.242
 HUANG Dong Yan ・ JING Yali ・ MA Menglu ・ ZHAO Baofang
5 New Zealand 4:31.287
 EDMONDSTON Holly ・ BOTHA Bryony ・ DRUMMOND Michaela ・ SUTTON Philippa
6 Italy 4:31.498
 FRAPPORTI Simona ・ BALSAMO Elisa ・ BARTELLONI Beatrice ・ PATTARO Francesca
14 Japan 4:40.257
 塚越 さくら ・ 上野 みなみ ・ 中村 妃智 ・ 古山 稀絵

1月16日(土)
この日大会は開幕しました。
女子オムニアム スクラッチから始まり、男子オムニアム エリミネーションまで長丁場です。
女子オムニアムには前回大会同様、塚越さくら選手が出場し、スクラッチから競技がスタートしました。
この日のオムニアムはスクラッチ、個人追い抜き、エリミネーションの3種目。
塚越選手はそれぞれ15位、16位、12位で初日を終えました。エリミネーションの12位は集団競走を苦手としている塚越選手にとって、大きな進歩、自信につながったのではないでしょうか。
短距離種目の方が得意だということなので、翌日の500mタイムトライアル、フライングラップに期待し総合順位が前回よりも上がることに期待です。
また、男子のオムニアムは前回のワールドカップ同様、窪木一茂選手が出場しました。
窪木選手のこの日の成績はスクラッチ10位、個人追い抜き19位、エリミネーション12位でした。
短距離種目は男子ケイリン、女子スプリントが決勝戦まで行われました。
女子スプリント予選ではJPCチームとして出場の前田佳代乃選手が通過ラインぎりぎりの24位で1/16決勝に進むことが出来ました。ナショナルチームで出場の石井貴子選手は予選28位で残念ながら予選通過とはなりませんでした。
1/16決勝で前田選手は予選1位通過のモートン選手と対戦することとなり、金星を狙いましたが、予選のタイム差はやはり実力の差。成すべき術なく敗戦となりました。
女子スプリント決勝は地元大歓声を浴びながら予選を勝ち上がった、LEE Wai Sze選手と中国のJUNHONG Lin選手との戦いになりました。LEE選手が出場すると、どのレースも会場のボルテージは最高潮、結果は地元の大声援を受けつつも、中国のJUNHONG選手が「私が前を走ったら誰も抜かせはしない!」と言わんばかりに2本とも先行し優勝。2本目を取られたLEE選手はちょっと失敗したなと、といった感じで、頭をかしげながらも観客から声援に手を振り答えていました。

女子スプリント予選(32名出走)

1 MORTON Stephanie JAY 10.873
2 VOINOVA Anastasiia RVL 10.931
3 LEE Wai Sze HKG 10.940
4 JUNHONG Lin CHN 11.013
5 GUO Shuang CHN 11.086
6 MCCULLOCH Kaarle AUS  11.092
7 HANSEN Natasha NZL 11.107
8 MARCHANT Katy GBR 11.128
9 KRUPECKAITE Simona LTU 11.139
10 O'BRIEN Kate CAN 11.142
24 前田 佳代乃 JPC 11.672
28 石井 貴子 JPN 11.721

女子スプリント結果

1 JUNHONG Lin CHN
2 LEE Wai Sze HKG
3 VOINOVA Anastasiia RVL
4 MORTON Stephanie JAY
5 GUO Shuang CHN
6 MARCHANT Katy GBR
7 MCCULLOCH Kaarle AUS
8 KRUPECKAITE Simona LTU

スプリント予選のLEE Wai Sze選手

スプリント予選の石井選手

スプリント予選の前田選手

着実に実力がついてきている塚越選手

地元メディアに囲まれるLEE選手
さて、注目の男子ケイリンです。
1回戦4ヒートの中での戦いです。
日本からは渡邉一成選手と脇本雄太選手が出場。渡邉選手は1回戦第2ヒート、脇本選手は1回戦第4ヒートでの競走となりました。
渡邉選手は誘導員の後ろをとり周回を重ね、残り2周半で誘導員が退避すると、後続の選手達が一気に上昇し、渡邉選手をのみこむ。
後方に置かれる形となった渡邉選手は巻き返すことが出来ずに、6着となり敗者復活戦まわりとなりました。
1 WACHTER Tobias GER
2 WILLIAMS Zac NZL
3 AWANG Azizulhasni YSD
4 BUCHLI Matthijs NED
5 CIPRIANO Flavio BRA
6 渡邉 一成 日本
7 SZALONTAY Sandor HUN

第4ヒートに出場した脇本選手は先頭から2番目の位置で周回を重ねる。残り3周のホームで前との車間を若干切り、残り2周半で誘導員が退避すると前走の選手を交わしにかかるが、脇本選手の後方を回っていた選手も脇本選手の動きに併せて踏み込み一気に前団をのみこむ。残り1周のホームで4番手の位置で内側で並走となって万事休すかと思われたが、外並走の選手が引き始めたと同時に踏み込み、最終バックからまくりを放ち、ゴール寸前で前走する選手たちをのみこみ、1着で2回戦に進むこととなりました。
1 脇本 雄太 JPC(日本)
2 ENGLER Eric TTB
3 VYNOKUROV Andrii UKR
4 PHILLIP Njisane TTO
5 VORZHEV Pavel KAZ
6  LIPA Mateusz POL
7 PULGAR Angel VEN

敗者復活戦は5名の選手でレースを行い、1着の選手のみが2回戦に進むことの出来る厳しい条件。渡邉選手は敗者復活戦の第1レースに出場、レースは序盤、最後方からの戦いとなりました。渡邉選手が5番手で周回が重ねられ、残り3周となったあたりから、前方の選手が後方から追い上げを警戒して、車間が空き始める。のこり2周半で誘導員が退避すると1番前を走るオーストラリアのルイス選手が2番手の選手が車間を開けているのを確認し、様子を見ながら徐々にスピードを上げていく。残り1周半で2番手の選手が一気に加速して先頭を走るルイス選手とらえにかかり、残り1周のベルが鳴る。渡邉選手は後方に置かれたまま仕掛けるタイミングを計る。3番手を走っていた韓国のイム選手が最終バックで先頭に立つ、渡邉選手は最後方から空いたスペースを狙い追い込むが、イム選手のスピードが衰えることなく、イム選手が1着でゴール。渡邉選手は3着でこの大会での競技は終了しました。
1 IM Chaebin KOR
2 CRAMPTON Matthew GBR
3 渡邉 一成 日本
4 PHILLIP Njisane TTO
5 LEWIS Peter AUS

2回戦第1レースに脇本選手が登場。3着までに入れば決勝戦進出。
レースは最後方6番手の位置で周回を重ねる。残り3周のホームで上昇開始、残り2周半のバック、誘導退避と同時に一気に駆け上がり、先頭に立ち残り2周となる。後ろからの仕掛けを警戒しつつ、ペースを上げていき、残り1周回のベルを聞く。最後まで前に他の選手を出すことなく先行逃げ切りでゴール。1着となり決勝戦へ進むこととなりました。2周半もがいて逃げ切ったレースはなかったので場内の観衆は大いに沸きあがり脇本選手に対して大歓声を送っていました。
1 脇本 雄太 JPC(日本)
2 WILLIAMS Zac NZL
3 IM Chaebin KOR
4 KELEMEN Pavel CZE
5 DMITRIEV Denis RUS
6 CECI Francesco ITA

決勝戦の脇本選手は序盤4番手からのレースとなりました。残り3周のホームを過ぎると上昇開始、バックで一気に先頭に立ち、2回戦同様のレース展開になるかと思われたが、脇本選手の番手につけていたオランダのブフリ選手が脇本選手を更にたたき残り2周のホームで先頭に立った。残り1周半のバックでブフリ選手の番手にいた脇本選手がもう一度巻き返しを図ろうとするも、後方からカナダのバレッテ選手が一気に叩き、先頭に立つ。残り1周のベルを聞くときには脇本選手は後続の選手にも叩かれ、6番手で最終ホームを通過し万事休す。オランダのブフリ選手が、バレッテ選手をゴール直前で追い込み優勝しました。
1 BUCHLI Matthijs NED
2 BARRETTE Hugo CAN
3 IM Chaebin KOR
4 WILLIAMS Zac NZL
5 脇本 雄太 JPC(日本)
6 WACHTER Tobias GER

ケイリンで優勝したブフリ選手
レース終了後、脇本選手から「決勝戦は足が残っていなかった。」の一言でしたが、1回戦2回戦の戦いぶりを見ていると、決勝戦は他の選手が皆脇本選手の動きを警戒しており、世界の一流選手を相手に名前を売ったことは確かでした。優勝したブフリ選手も脇本選手の動きを見ていたとの事でした。
今後も「競輪」だけではなく、「ケイリン」での脇本選手に期待です。

1月17日(日)
大会最終日は男女オムニアムのタイムトライアル、フライングラップ、ポイントレース、女子ケイリン及び男子スプリントが行われます。
女子オムニアムでは短距離種目が得意と言っていた、塚越選手が500mタイムトライアルで35.677秒のタイムを出し、見事3位の成績。フライングラップでも14.474秒で8位の記録。最終のポイントレースは苦手種目とは言うものの、3ポイント獲得し、12位。総合成績では11位となり、少しずつステップアップしています。
窪木選手は1kmタイムトライアルで14位、フライングラップは17位と短距離系の種目がやや苦手なのか順位を落とすものの、最後のポイントレースでは、積極的にレースを運び、途中ラップするなど、ポイントレースでは、8位でフィニッシュ。全体では12位でこちらも着実にステップアップしています。
男女オムニアムはオリンピックの出場権が確定ではないが、アジア選手権と世界戦をこの調子で乗り切ればリオ・オリンピックの出場権獲得となりそうです。

女子ケイリンには、1回戦第1ヒートに前田選手、第4ヒートに梶田選手が出場しました。
前田選手は2番手からのレース運びとなり、レースが進み、残り1周で後方からグオ選手が一気に駆け出すともはや敵なし、余裕の1着、グオ選手を追ったガビリア選手が2着となった。前田選手もグオ選手を追おうとするものの、スピード差は歴然。敗者復活戦で2回戦進出をかけて戦うこととなりました。
1 GUO Shuang CHN
2 GAVIRIA RENDON Juliana COL
3 前田 佳代乃 JPC(日本)
4 GUERRA RODRIGUEZ Lisandra CUB
5 MCCURLEY Shannon IRL
6 WARD Caitlin AUS

第4ヒートの梶田選手は、道中最後方7番手で周回を重ねる。残り2周でレースが動くが、梶田選手は最後方から動けず、なす術なく7着で敗者復活戦まわりとなりました。
1 KRUPECKAITE Simona LTU
2 GNIDENKO Ekaterina RUS
3 MARCHANT Katy GBR
4 CASAS ROIGE Helena ESP
5 MONTAUBAN Olivia FRA
6 FEISS Dana USA
7 梶田 舞 JPN

敗者復活戦は第1ヒートに前田選手、第4ヒートに梶田選手が登場。
前田選手は最後方の4番手で周回を重ね、残り1周半のバックで仕掛けるものの、前団をとらえる事が出来ずに3着でゴール。梶田選手もまた、最後方5番手からレースとなり、誘導退避のタイミングで仕掛け、集団の前に出るものの、残り1周のベルと同時に他の選手が仕掛け、それに対応できず後退、結果末着となりました。正直、ヨーロッパなど強豪国がこの大会にエース級を参加させておらず、リザーブ組が多く出場しており、また中国のグオ選手に至っては今回出場しているものの、調整のために参加したとの事。
この成績では東京でのオリンピックまでに相当厳しい戦いを強いられることが予想されます。

敗者復活戦第1ヒート

1 CASAS ROIGE Helena ESP
2 HINZE Emma GER
3 前田 佳代乃 JPC(日本)
4 LAMBERINK Kyra NED

敗者復活戦第4ヒート

1 BASOVA Liubov UKR
2 GUERRA RODRIGUEZ Lisandra CUB
3 MARCHANT Katy GBR
4 CRUZ CARRANZA Karen ESA
5 梶田 舞 日本

女子ケイリンの最終結果は地元の大声援を受け、決勝戦まで進んだLEE Wai Sze選手は残り1周で優勝したクルペツカイテ選手、モートン選手との壮絶なもがきあいの末3着となったが、前日のスプリント同様大歓声が上がっていました。

女子ケイリン決勝戦の結果

1 KRUPECKAITE Simona LTU
2 MORTON Stephanie JAY
3 LEE Wai Sze HKG
4 LEE Hyejin KOR
5 BASOVA Liubov UKR
6 GNIDENKO Ekaterina RUS

女子ケイリン

男子スプリント

36選手により行われたスプリント予選は上位24選手が1/16決勝戦に進むことが出来ます。
前回のワールドカップでは日本チームからは誰も決勝トーナメントに進むことが出来ませんでした。
3名の日本人選手が予選に出場し、予選突破を目指しました。
バンクの特性から各選手がタイムを出すことが出来ない中、ポーランドのジェリンスキー選手とトリニダード・トバゴのフィリップ選手が9秒台のタイムを叩き出し場内がどよめいていました。
日本人選手の結果は、中川選手が10.191秒のタイムで予選20位、決勝トーナメントに進むことが出来ました。河端選手は0.013秒及ばず25位で予選敗退、雨谷選手も10.387秒と振るわず予選敗退となりました。

男子スプリント予選(36名出走)

1 ZIELINSKI Damian POL 9.919
2 PHILLIP Njisane TTO 9.990
3 KELEMEN Pavel CZE 10.010
4 LAFARGUE Quentin FRA 10.034
5 SHURSHIN Nikita RUS 10.039
6 XU Chao CHN 10.050
7 PERVIS Francois FRA 10.063
8 KENNY Jason OBE GBR 10.070
9 SKINNER Callum GBR 10.071
10 KUCZYNSKI Kamil POL 10.097
11 BALZER Erik GER 10.098
12 CONSTABLE Patrick AUS 10.100
13 AWANG Azizulhasni YSD 10.118
14 FORSTEMANN Robert GER 10.128
15 LEWIS Peter AUS 10.133
16 ARCHIBALD Matthew NZL 10.134
17 SZALONTAY Sandor HUN 10.138
18 IM Chaebin KOR 10.144
19 BARRETTE Hugo CAN 10.183
20 中川 誠一郎 JPN 10.191
21 VYNOKUROV Andrii UKR 10.195
22 LENDEL Vasilijus LTU 10.208
23 PERALTA GASCON Juan ESP 10.220
24 ENGLER Eric24 284 ENGLER Eric TTB 10.225
25 河端 朋之 JPC(日本) 10.238
33 雨谷 一樹 JPN 10.387

スプリント予選の雨谷選手

スプリント予選の河端選手

スプリント予選の中川選手
予選の結果から中川選手は予選5位通過のロシアのシュルシン選手との対戦となりました。
インスタートの中川選手はシュルシン選手の仕掛けのタイミングを警戒しつつ、シュルシン選手を後方に置いてゆっくり周回を重ねます。徐々にスピードが上がり、残り1周のベルが鳴ると、壮絶なもがきあいがスタート、先行する中川選手、追い込むシュルシン選手、勝負はゴール戦まで続き、中川選手が逃げ切ったかと誰もが思った瞬間、シュルシン選手が中川選手を捕らえ、先着し1/8決勝進むこととなりました。
レース後中川選手も「勝ったと思ったのに。」と言っていました。
男子スプリントは中国のシェイ選手とオーストラリアのコンスタブル選手が決勝戦に勝ち上がってきました。シェイ選手はフランスのフランソア選手を2連勝で破り、決勝戦に進出、コンスタブル選手もイギリスのケニー選手を2連勝で下し、決勝戦に進出しました。
中国のチームスプリントでは3走を務めるシェイ選手、中国の強さの牽引力になっていることは間違いなさそうです。
決勝戦の結果はそんなシェイ選手を寄せ付けることなく、コンスタブル選手が2連勝で優勝を飾りました。
この大会にオーストラリアチームは若手中心のメンバーで臨んでおりました。
今までエリートの大会であまりなじみのない名前ばかりで、その実力がわからない選手ばかりでしたが、結果は驚くばかり。次から次へと選手が出てくるオーストラリアの層の厚さに、ただただ驚くばかりでした。

男子スプリント結果

1 CONSTABLE Patrick AUS
2 XU Chao CHN
3 KENNY Jason OB GBR
4 PERVIS Francois FRA
5 KUCZYNSKI Kamil POL
6 SKINNER Callum GBR
7 SHURSHIN Nikita RUS
8 PHILLIP Njisane TTO

男子スプリント
この大会、連日会場は多くの観客で大いに盛り上がっていました。地元の選手が登場に会場は湧きあがり、選手たちも大声援にこたえる走りをしていました。
そして、もう一つ本大会を盛り上げていた選手がいました。
ロード界のスーパースター、マーク・カヴェンディッシュです。
大会前日の団体追い抜き予選にイギリスチームのメンバーで出場し、大会に入ると男子オムニアムに出場しました。カヴェンディッシュが走ると会場が震えんばかりの大声援、改めて人気の高さを知ることが出来ました。結果もオムニアムで4位とロードばかりではなく、トラックで実力をいかんなく発揮していました。
世界戦では最終日のマディソンレースでブラッドリー・ウィギンスとチームを組み、出場予定とか。
会場が盛り上がる事間違いなし。今からその走りを見るのがとても楽しみですね!

そしてもう1つ。
お気づきになった方もいるかと思いますが、チームスプリント予選でオランダチームの第3走者にテオ・ボスの名前が。そう、日本でもなじみのあるテオ・ボスがトラックの短距離の世界に戻って来たのです。
テオ選手に聞いてみました。
いつからトラックの練習をはじめたの?
「去年の11月中旬から。」
ロードは?
「これからはトラックでオリンピックを目指すよ。東京オリンピックにも出場したいしね!」
ブランクは気にならない?
「いい練習が出来ているから、問題ないよ。」
今回はチームスプリントだけ?
「急に始めてポイントがないから、スプリントやケイリンには出場できなかった。
世界戦には1kmタイムトライアルや、スプリントに挑戦したいと思っている。ホントはケイリンに出たいがポイントがないから出られない。でも来週マンチェスターでレボリューションがあるからポイントが取れたら是非ケイリンに出たいと思っている。ケイリンで良い成績が出れば、日本の競輪にも呼ばれるかな?!もう一度日本の競輪ファンの前で競走したいな!」
日本の競輪開催にテオ選手が戻ってくる日は訪れるのでしょうか?楽しみですね。
ここでブフリがやって来て「No!No!オランダからは僕が出ているのだから駄目。」だと。
日本にとって強敵がまた戻ってきたようです。

テオ・ボス
リオ・オリンピックをかけた戦いは残り2戦。
2016年アジア自転車選手権大会【http://cycling-championships.asia/】とUCIトラックサイクリング世界選手権大会【http://www.trackcyclingworlds2016.london/】での日本チームの活躍に期待しましょう!
頑張れ、日本!

今大会の結果は【http://www.trackworldcup.hk/】もしくは
http://www.tissottiming.com/Competition?id=00030D0000FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF&sport;=CT&year;=2016】で確認できます。
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