自転車競技

第65回全日本プロ選手権自転車競技大会レポート
5月28日、『第65回全日本プロ選手権自転車競技大会』が、青森競輪場を舞台に開催されました。
■ケイリン
1回戦、2回戦を勝ち上がった選手が決勝に進出。今年から決勝戦は7名で行われ、和田健太郎、木暮安由、成田和也、原田研太朗、前反祐一郎、小松崎大地、松浦悠士がそろった。
決勝戦のレースは、小松崎が先行し、番手の成田和也が捲ってくる選手をうまくけん制、最後は成田が追い込んで優勝を決めた。
優勝:成田和也
「大地が前にきてくれたし、うまくけん制できたと思います。あとは前がかかって強かったですね。北日本のワンツーで嬉しいです。ケイリンは初めてだったので、優勝できてよかったです」

2位:小松崎大地
「後ろにいてもしょうがないと思ってなかったので、前に出ようと思って動きました。最後は役者の違いで抜かれましたけど、ワンツーだったし、よかったです」

3位:和田健太郎
「ケイリンを走ったのは初めてだったんですけど、中村(浩士)さんや海老根(恵太)さんが色々とアドバイスをくれて、そのおかげでした」

決勝戦、残り1周

ゴール

表彰式
■スプリント
予選の200mフライングダッシュから10秒390と他を圧倒していた中川誠一郎が、5回目のスプリント優勝を飾った。
優勝:中川誠一郎
「ハロンを走って感触もよかったし、大丈夫かなと思ったけど、最後は体力がだいぶ落ちましたね。きつかったです。荒井さんには地区プロで負けていたし、タイムではなくレースが上手いし、なんとか勝ててよかったです」

2位:荒井崇博
「きつかったです。誠一郎と全プロでワンツーは久々だったし、よかったと思います。得意種目はスプリントなんだけど、苦手種目はハロンですから(笑)」

3位:根田空史
「きつかったですね。昨年は金子(貴志)さんとのタカシ対決に負けたけど、今年は勝てたのでよかったです」

3-4位決定戦

決勝戦

ガッツポーズ

表彰式
■1kmタイムトライアル
注目の新人・111期の南潤が全プロ初登場し、優勝を飾った。南のタイムは1分3秒912。
3連覇ならずで悔しい2位となった早坂秀悟は1分3秒955。3位は大槻寛徳の1分4秒434。
優勝:南潤
「自分が走ったあとは結果を待つのみでした。自分はそんなに感触もよくなかったのですが、朝からあまりタイムも出ていなかったので、もう祈るのみでした。優勝できてよかったです」

2位:早坂秀悟
「悔しいですね。今回は緊張がすごくて、そこを最後まで拭えなかったのがよくなかったですね。もっとリラックスして、走れれば、ミスもなかったと思います。3連覇したかったので悔しいけど、次はベストタイムを出すつもりで頑張って、そこに結果がついてきたらいいなと思って走りたいと思います」

3位:大槻寛徳
「苦しかったです。でも、今売り出し中の若手に39歳が勝ったら変な話ですよね(笑)。頑張れたし、満足です」

優勝の南

2位の早坂

3位の大槻

表彰式
■チームスプリント
三重チームが1分14秒914を出して優勝を決めた。途中までの劣勢を、三走の浅井康太で巻き返した。
2位は青森チーム1分15秒249、3位は神奈川チーム(郡司浩平、和田真久留、巴直也)1分15秒684。
優勝:三重チーム
一走・柴崎淳
「皆に助られ優勝できました。普段から一緒に練習しているし、チームワークは一番よかったと思います」
二走・伊藤裕貴
「自分はケガもあったし、チームから退こうかとも思ったんですけど、先輩たちが『どうなってもいいから走ってみろ』って感じで、先輩たちが何とかしてくれて、優勝できてよかったです」
三走・浅井康太
「負けたかと思ったけど、優勝できてよかったです! 一番年上が一番頑張りました(笑)。ギアをかけていたら、もっといけたかもしれないですね」

2位:青森チーム
一走・佐藤博紀
「全開でまずいくのが一走の役目なので。でも、後半が少しタレたので、もう少し伸びていたら響平にもっといいスピードでいけたと思います。優勝目指していたので、悔しいです」
二走・新山響平
「悔しいですね。あともう少しで優勝できそうだっただけに、本当に悔しいです」
三走・坂本貴史
「浅井さんが強かったですね。地元だし、優勝したかったのでとても残念です…」

三重チーム

青森チーム

神奈川チーム

表彰式
■4㎞個人パーシュート
昨年に続き、渡邉正光が優勝を決めた。タイムは4分47秒452を出した。
2位の須賀和彦は4分50秒867、3位の成松春樹は4分53秒730。
優勝:渡邉正光
「連覇の目標は達成できました! バンクの感じで基準タイムを少し下げて走りましたが、そこはバンクのコンディションなのでしょうがなかったですね。今回は緊張しましたが、優勝できてよかったです」

優勝の渡邉

2位の須賀

3位の成松

連覇のVサイン

表彰式
■4㎞チームパーシュート
神奈川チームが連覇を果たした。昨年の大会記録に近いタイム4分24秒863を出した。
2位は三重チーム(谷口明正、神田龍、廣田敦士、皿屋豊)4分30秒133、3位は大分チーム(安東宏高、小岩大介、利根正明、池部壮太)4分33秒272。
優勝:神奈川チーム
小原太樹
「仲間のおかげです。優勝は嬉しいですけど、いつも自分が迷惑をかけちゃうので素直に喜べないですね。課題はありました」
嶋津拓弥
「優勝は嬉しかったけど、少し2人に離れてしまったけど、でも、完走できたことはよかったと思います」
堀内俊介
「僕が1走目で突っ込んで行き過ぎて迷惑をかけたかなというのはあります。経験もあまりないので、どこまでいっていいかわからなかったし、気持ちも入っていましたね。でも、しっかり走り切れたし、優勝もできたのでよかったです。昨年のタイムに近いところまでいけてホッとしました」
佐々木龍
「できたら大会新を出したかったですね。でも、それに近いタイムは出せたのでよかったと思います」

連覇の神奈川チーム

2位の三重チーム

3位の大分チーム

表彰式
■エリミネーション
優勝候補の小林潤二が途中でエリミネイトされ、混戦を制し、西村光太が初優勝を飾った。
優勝:西村光太
「いつも3位だったので、優勝できてよかったです。最後の方に潤二さんがいなかったことがラッキーだと思って、最後まで頑張ってみようと思ったのがよかったです。練習で長い距離を乗ってきた成果が出ました」

2位:小沼良
「奇跡ですね(笑)。ずっと後ろで外々まわされたので、もう必死で踏みました。1回勝負と思って前に出て、あとはなるようになれって感じでした。2位は上出来ですね」

レース中

ゴール

表彰式
■エキシビション フレッシュ! もりんカップ
デビューを控えた114期7名によるエキシビジョンレース。佐藤水菜が逃げ切って優勝を決めた。
優勝:佐藤水菜
「卒業記念レースの反省をしっかり活かそうと思い、前に出てから焦らないように走りました。3車並走になったけど、そこでしっかり走り切れたことはよかったと思います」

2位:豊岡英子
「スタートを取りにいって、学校から追い込みをやってきたので、こういうところでそういうレースをできたことはよかったと思います。課題を強く感じたので、デビューまでそこを改善しつつ、自分のいいところを伸ばしてきたいです」

3位:柳原真緒
「一回行ける場所はあったんですけど、2コーナーから行くって決めていたので、どうしようと思って迷った結果が失敗でした。デビュー戦は負けないように頑張りたいと思います」

残り1周

ゴール

勝利の佐藤

表彰式
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved.