月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
自転車競技
Road to 東京オリンピック!
頑張れトラックナショナルチーム!
東京オリンピックまで1年とわずか。
決定から月日が経つのも早いものですね。
自転車競技に限らず、どのオリンピック種目も出場、そしてメダルに向けて選手の育成、強化に励んでいます。
すべての種目でメダルを獲らなければならないと意気込みがすごいですね。

競輪選手も着々と東京オリンピックへ向けて準備を進めています。


自転車競技は、トラック競技以外は開催国枠があるので、最低限は出場できます。(ロードのタイムトライアルには開催国枠はありません)
どういうわけか、トラック自転車競技は自力で出場権を取らなくてはいけないわけです。
ですからトラックナショナルチームは、出場権獲得に血眼になっているのであります。

根本的なところとして、どのように出場枠が獲れるのか。そしてどのような資格がある選手が出場できるのかを知らないとオリンピックプレシーズンを楽しむことができません。
日本チームをどこでどのように応援するのかもわからないと思います。

まず出場権の取り方から。
オリンピック種目は男女ともに、短距離がチームスプリント、ケイリン、スプリント。
中距離種目がチームパーシュート、マディソン、オムニアムの計6種目です。
この6種目は覚えてくださいね!

そして、オリンピックはオリンピックトラックランキング該当大会のポイントの合算で決まるのです。
オリンピックは2018-2019、2019-2020の2シーズンが対象になります。
それらの大会がこちら

〇UCトラック ワールドカップ
〇トラックアジア選手権(日本の場合。各大陸選手権)
〇UCIトラック 世界選手権
です。
これらの大会で獲得したポイントの合算で各種目別・オリンピックランキングが決まり、オリンピックに出場できるかどうかが決まります。
※ワールドカップに関しては、1シーズン6戦行われ、1シーズン中、種目別に良い成績の上から3戦分がオリンピックランキングに加算されます。

2019UCIトラック世界選 男子ケイリン決勝ゴール
その最終戦が来年2月末に行われる2020UCIトラック 世界選手権ベルリン大会で、この大会が終了時点のオリンピックランキングで決まるのです。


では、オリンピックの枠を紹介します。これは優先順位順に表記します。
〇短距離種目

小林優香。女子スプリント予選
1.チームスプリント
男女ともに、オリンピックランキング1位から8位の国に枠が与えられます。
この種目で出場権を得ると、ケイリン2枠、スプリント2枠が付随します。
※これには条件があり、出場する選手はオリンピック予選大会でUCIポイントを10ポイント以上獲得していないと出場できません。

2.ケイリン
男女ともにオリンピックランキングでチームスプリントの枠を獲得した国を除き、ランキング上位7位までの国に出場権が与えられます。またケイリンで出場権を獲得するとスプリントの出場権も与えられます。
※これには条件があり、出場する選手はオリンピック予選大会でUCIポイントを10ポイント以上獲得していないと出場できません。

3.スプリント
男女ともにオリンピックランキングでチームスプリントの枠を獲得した国を除き、ランキング上位7位までの国に出場権が与えられます。またスプリントで出場権を獲得するとケイリンの出場権も与えられます。
※これには条件があり、出場する選手はオリンピック予選大会でUCIポイントを10ポイント以上獲得していないと出場できません。
※短距離種目に限り、ワールドカップ、世界選手権に出場していて、1枠も獲得できなかった大陸があれば、この大陸にスプリント枠が与えられ、ランキング下位から入れ替わります。
〇中距離種目
1.チームパーシュート
男女ともにオリンピックランキング8位までの国に出場権が与えられます。またマディソンの出場権が1枠与えられます。

2.マディソン
男女ともに、オリンピックランキングからチームパーシュートで枠を獲得した国を除き出場権を持っている8か国に与えられます。またこの8か国にはオムニアムの1枠が与えられます。
※これには条件があり、出場する選手はオリンピック予選大会でUCIポイントを10ポイント以上獲得していないと出場できません。

3.オムニアム
男女ともにマディソンで枠を獲得した国(チームパーシュートでマディソン枠を獲得した国は除く)を除いたランキング上位12か国(女子は13か国)に枠を与えられます。
※中距離種目に限り、ワールドカップ、世界選手権に出場していて、1枠も獲得できなかった大陸があれば、この大陸にオムニアム枠が与えられ、ランキング下位から入れ替わります。
なので、まずワールドカップの出場を目指します。
ワールドカップの出場枠は、シーズンの初めのワールドカップの初日の1か月前までの1年間の個人UCIポイントで決まります。
このポイントはポイント数の低い順から並べるとUCIクラス2、国内選手権、UCIクラス1、前シーズンのワールドカップ、大陸選手権、世界選手権です。
※UCIクラス1の大会とUCIクラス2の大会と国内選手権ですが、これらのポイントはオリンピックランキングには反映されません。

そして出場枠は、クラス1、クラス2、国内選手権、ワールドカップ、大陸選手権、世界選手権で各種目成績順に与えられるUCIポイントの国別ランキングで決まっていきます。
ワールドカップでの出場枠は、各国男女ともにスプリント3選手、ケイリン2選手、チームスプリントとチームパーシュートは、ナショナルチームとUCIトラックチームであれば出場できます。
マディソン1組、オムニアム1選手です。
しかし、オリンピックランキングに加算されるのは上位成績のスプリント2選手、ケイリン1選手のみ。これは、1チームで出場できる人数です。
また、チームパーシュート、チームスプリントは成績上位のものが1組のみオリンピックランキングに入ります。

この枠をまず目指し獲得します。

※2018‐2019シーズンは日本は残念ながら男子マディソンの枠は獲得できていません。

次に大陸選手権です。
こちらは5つに分かれた大陸に所属する各国が出場できます。また、ここで優勝すると優勝した個人が世界選手権に出場できます。

これらの大会の個人総合ポイントランキングで世界選手権の出場枠が決まります。

世界選手権
そして最も重要な世界選手権ですが、オリンピックランキングにとっても最重要となっています。
世界選手権でのポイントは、オリンピックランキングに限り個人ランキングに与えられるポイントの2倍が与えられ、最後の最後で滑り込む事もありという形になっています。

ポイント表はこちら
75ページから78ページをご覧ください。

それらの二年分の合算でオリンピック枠が決まります。
今はその真っ只中です。

男子チームスプリント
では日本のオリンピックランキングを見ていきましょう。
2019年6月6日現在

短距離
〇男子チームスプリント

日本 10位 3487.5pt

1位 オランダ 5400pt
2位 フランス
3位 オーストラリア
4位 イギリス
5位 ドイツ
6位 ニュージーランド
7位 ロシア
8位 ポーランド 3675pt

〇男子ケイリン
1位 日本 4605pt

〇男子スプリント
10位 日本 2502pt
(1位 オランダ 6530pt)

〇女子ケイリン
5位 日本 3115pt
(1位 オーストラリア 4825pt)

〇女子スプリント
17位 日本 1337pt
(1位 オーストラリア 5030pt)


中距離
〇男子チームパーシュート

14位 日本 3620pt
(1位 オーストラリア 6580pt)

〇男子オムニアム
7位 日本 2325pt
(1位 イギリス 3200pt)

〇女子チームパーシュート
11位 日本 3930pt
(1位 イギリス 6900pt)

〇女子マディソン
10位 日本 3800pt
(1位 デンマーク 6400pt)

〇女子オムニアム
6位 日本 2750pt
(1位 オランダ 3600pt)


出場していない男子マディソン、女子チームスプリントは除きました。
UCIランキングのなかのオリンピックランキングはこちら
非常に見づらいです。オリンピックランキングはスクロールして下のほうです。
女子に飛ぶのもわかりづらいですのでご注意を。

男子ケイリン 新田祐大
こう見ると男子チームスプリントは、次のシーズンを頑張らないと枠は獲れないでしょう。
男子ケイリンと男子スプリントはこのまま行けば獲れそうです。
女子ケイリンは獲れそうですが、女子スプリントは頑張らないと獲れない可能性もあります。
男子チームパーシュートは、アジア選で優勝しさらにこのアジア選で日本新記録を超えるタイム3分55秒ぐらいをだし(これが一つの次のシーズンの目安になる)、ワールドカップ3戦で4位以内、さらに世界選で4位入賞で逆転出場が可能か?でしょう。
男子マディソンは必ずアジア選で出場させることも必要になってくるでしょう。
男子オムニアムは獲れそうです。
女子チームパーシュートは、日本記録をコンスタントに出せば行けると思いますが、アジア選でまず優勝がマストになってくるでしょう。そして4分23秒を出し続けることができるかどうかでしょう。
女子マディソンはこのままいけば出場できそう。女子オムニアムは出場はできるでしょう。
とはいえ、何が起きるかわからないのも事実あります。
様々な対処を考えて次のシーズンに向けてほしいですね。

そして、男子短距離陣は、オリンピック出場に向けて国内の競争も激化してくるでしょう。誰が限られた枠のオリンピックに出場できるのか?
こちらにも目が離せない状況です。そして気になるのが国内のオリンピック選考基準です。まだトラックは発表されていませんので、こちらにも注目したいと思います。