競輪学校物語

昔からのオリンピックに出たいという夢を叶えるためガールズケイリンの門を叩いた梶田舞。第1回トーナメントでは優勝、記録会では常に上位だが、本人は全く満足していない。デビュー後に、逃げ切るために学校で精一杯練習しているそうだ。
加瀬さんのように感動を与えられるように、頑張りたいと思います!
-競輪選手になろうと思ったきっかけは?
「オリンピックに出たいと思って、宇都宮競輪場に行ったんです。そこで師匠に坂本英一(栃木・59期)さんからガールズケイリンがあるということを聞いて、両方目指した方がいいということで、それで受験しました」
-学校生活はいかがですか?
「集団生活は初めてだったので、1人になる時間がなくて、気持ちの切り替えが自分はすごく苦手なので、そこが一番苦戦したところです。でも、そこのリズムも取れてきて、メンタルのコントロールもできるようになってきたと思います」
-学校で一番楽しい時は?
「訓練が一番楽しいです。TE教場(滝澤エリート教場)で練習している時が一番楽しいですね」
-第1回トーナメントを優勝されましたが、振り返ってどうでしたか?
「今まで先行を主体にやってきて、予選、準決勝はそういう走りができました。でも、決勝で思うような走りができなくて、自分でも分からない内に勝ててしまった時は、嬉しいですけど、ちょっと複雑な心境ですね。今、その悔しさや、学校に入ってからタイムも伸び悩みも、悔しいばっかりなので、そこを糧に頑張っている感じなんです」
-先行で勝っていきたい?
「加瀬加奈子さんを尊敬しているので、加瀬さんのように走っていて、感動や走りを見て鳥肌が立つような走りが、自分の中で理想なので、お客さんの賭けの対象ではありますけど、自分の走りも貫きながら、できる限り頑張りたいです」
-タイムが伸びずと言っていましたが、でも、記録会では1位も取っていますよね。
「試走記録会で全部1番だったけど、それよりも良いタイムがまだ出てないのでだめですね。その時のタイムも自己ベストではなかったので、10ヶ月間はタイムが出てないです」
-今、特に強化していきたい部分は?
「ダッシュ力と、あとピストレーサーをまだ乗りこなせてないので、ダッシュ力と技術を磨いていきたいと思います」
-それまではロードレーサーに乗っていたんですか?
「トライアスロンをやっていて、それまでロードしか乗ったことがなかったので、ピストのペダルの返す感じがまだわからなくて、そこをまだまだ学んでいかなければいけないなと思います」
-でも、それでこの成績ということは、これからのポテンシャルが高いということでは?
「どうでしょう、わからないです。努力次第だと思います」
-学校生活も残りわずかになってきましたが、学校での目標はありますか?
「まだ自己ベストが出ていないので、試走記録会の記録よりタイムを出したいです。あとは最後に卒業記念レースがあるので、そこで良いレースができたらいいなと思います」
-最後にファンの方にメッセージをどうぞ。
「皆さんに応戦してもらえるような走りができるように、今いっぱい練習して、デビューしますので、応援よろしくお願いします」