競輪学校物語

元砂勇雪生徒は、高校時代に全国高校総体の4km速度競走で3連覇達成をはじめ、国内外の中長距離種目で活躍。
競輪学校でも、第1回トーナメント決勝で先行争いをするなど、先行に意欲をみせている。近畿にまた頼もしい先行選手が期待できそうだ。
先行は魅力的、先輩たちの前で頑張りたいと思います!
-競輪学校に入ろうと思ったきかっけは?
「本当は、高校を卒業したら競輪選手になろうと思っていたんですけど、大学に入ってオリンピックを目指そうと思い、それで、大学に行きました。でも、オリンピックに出られる可能性がなくなったので、元々なりたかった競輪選手になろうと思い、競輪学校を受けました」
-高校生の頃から目指していたのですか?
「初めの頃はロード選手を目指していたんですけど、途中からトラック競技で勝ちはじめ、こっちの方が楽しくなって、それで競輪選手のことを知り、そこから目指そうと思いました」
-競走訓練では、どんなことを目標に走っていますか?
「デビューしたら先行で頑張りたいと思っているので、先行する時は先行して、勝ちにこだわる時は捲りや追い込みで1着を目指しています」
-脚質はやはり地脚ですか?
「そうなんですけど、力を発揮できていない…、いや、出来ているとは思うんですけど、競技の時とは違って逃げ切りとかは出来ないですね」
-やはり先行で結果を残したいですか?
「はい、先行は魅力ありますし、それに、やはり先輩たちの前で頑張りたいですからね」
-課題は何ですか?
「今は、ダッシュ力がないので、ダッシュを鍛えて、その後に最後までもがききれる地脚をもう一度つけ直したいですね」
-ハードルの高い目標ですね。
「そうですね(笑)。上にいけば上にいくほど、ダッシュが必要になってくるので、まずはダッシュをつけたいと思います」
-目標とする選手は?
「やはり脇本雄太(福井・94期)選手です。やはり、脇本さんも中長距離をやっていたので、自分も頑張っていきたいです」
-学校での目標は?
「もう少し先に第2回トーナメントがあるので、また決勝まで進んで、先行してどこまで行けるかを試してみたいですね。第1回の決勝は9着だったので、第2回ではもう少し上を目指していきたいです」
-大きいところで先行できるのは、メンタルが強いからですよ。
「皆が勝ちにいっているから、先行したがらないだけです(笑)。でも、そういう中で先行していく方が今後につながっていくと思います」
-卒業記念レースの目標は?
「師匠が、時間があったら見に来てくれるって言っていたし、たぶん家族も来てくれると思うので、しっかり決勝に乗って、そこでも先行できるように頑張りたいと思います」
-師匠はどなたですか?
「武田和也(奈良・92期)さんです。高校の先輩なんですよ」
-デビュー後の目標は?
「できたらすぐに特班、特昇してS級にいきたいです。ですが、そんなに甘くはないと思うので、しっかり練習したいと思います」
-同じ世代で、近畿にはライバルがたくさんいますね。
「そうですね。特に三谷竜生(奈良・101期)さんが、特昇してすぐにS級に行っちゃったので、ちょっとプレッシャーはあります」
-ファンの皆さんへメッセージをどうぞ。
「先行主体で、ファンの皆さんを魅了できるようなレースをしたいと思っているので、よろしくお願いします」