競輪学校物語

女子生徒初のゴールデンキャップを獲得した小林優香。バレーボールから転進したのは昨年12月、そこから急成長を遂げている。もっと上を目指したい、強くなりたいという気持ちでひたむきに練習する小林、彼女がどこまで強くなるか楽しみだ。
もっともっと上にいきたいと思うので練習が楽しいです!
-スポーツ歴を教えてください。
「小学校2年生から大学1年生までずっとバレーボールをやっていました」
-そこから競輪を目指そうと思ったきっかけは?
「ロンドンオリンピックの自転車競技を見て、自分もこういう舞台で戦いたいなと思って目指しました。たまたま親がテレビをつけていて、それを見て、もともと個人競技に興味があったのでやってみたいと思ったんです」
-現在は佐賀女子短期大学を休学中ですが、専攻は?
「乳幼児保育を専攻していました」
-そこから180度の転換ですね。周りからはびっくりされませんでしたか?
「最初は友達に言っていなくて、親だけしか知らなかったんですけど、学校を休学するにあたって友達に言ったら驚かれました(笑)」
-自転車を始めたのはいつですか?
「きちんと自転車を始めたのは昨年の12月からですね。久留米競輪の愛好会に入って、そこで練習を指導してもらって、自転車を始めました」
-ピストレーサーに慣れるのは大変だったのでは?
「いえ、怖いという気持ちはなくて『楽しい!』から始まりました。漕げば漕ぐ分だけスピードも出て、タイムも練習すればする分だけ上がっていったので、すごく楽しかったですね」
-競輪学校はいかがですか?
「まだまだ自分は足りないところばっかりなので、日々考えて、気を抜かないように、課題を決めて、それを1日1日克服できるように毎日考えながら練習しています」
-今はどんな練習をしていますか?
「周回練習を主にやっています」
-周回練習は苦しいとよく聞きますが、やはりきついですか?
「そうですね、長い周回はやったことがなかったのですが、やはり早いスピードで長い周回をするのは回転力を上げることにつながると思うので、しっかりと取り組んで成長していけたらって思っています」
-まだ短い自転車歴で、試走記録会でゴールデンキャップ獲得はすごいですね。
「正直、取れるとは思ってなかったので嬉しいのは嬉しいんですけど、でも、これは選手になるための通過点でしかないので、もっと上を目指していきたいです。タイムも学校記録更新まではしていないので、1年間で学校記録を更新していけるように頑張っていきたいと思います」
-脚質は?
「スプリンターですね」
-学校の自由時間の過ごし方は?
「今は自由時間も練習できるので、もっともっと上にいきたいと思うので練習が楽しいです」
-どんな選手になりたいですか?
「石井寛子さんのような、どんな場面でも勝てるような選手になりたいと思います」
-ファンにメッセージをお願いします
「まだまだ足らないところばかりですが、1年間頑張っていくので、応援よろしくお願いします」
試走記録会タイム(2013.5.10-11)
200mFD 12秒10(1位)
400mFD 25秒37(1位)
1000mTT 1分15秒58(1位)
2000mTT 2分37秒64(1位)