競輪学校物語

吉本新喜劇から転身を果たした山路藍。それだけでなく、学生時代は空手、テコンドー、ボクシングをやっていたなど、今までのガールズケイリンにいないタイプだ。試走記録会では200mフライングダッシュ4位、400mフライングダッシュ4位、1000mタイムトライアル5位と結果を残した。ガッツ溢れる選手になりたいという彼女、強くなっていくだろう山路に期待したい。
ガッツのある、攻める選手になりたいです!
-選手になろうと思ったきっかけを教えてください。
「中村由香里選手(東京・102期)の新聞記事を見て、ガールズケイリンのことを知り、今からの年齢でも目指すことができるのかなと思いました。ただ、まだ自転車というものを分かっていなかったので、まずは京都の愛好会に入って始めました」
-自転車歴はどのくらいですか?
「昨年の7月から師匠にお世話になってからですね」
-師匠は誰ですか?
「川村晃司(京都・85期)さんです」
-他のスポーツ歴はいかがですか?
「中学生から空手をやっていまして、その後テコンドーに移行し、大学までやっていました。それと、少しボクシングもやっていたんですよ」
-格闘系ですね。
「はい。本格的にやっていたのは大学生までやっていました」
-吉本新喜劇に入っていたそうですね。
「はい、そうなんですよ!(笑) 大学を卒業して、吉本新喜劇に入って、2年間ほど頑張っていました。お笑いがすごく好きで、吉本新喜劇に入ってました」
-トークショーとか期待されそうですね(笑)。
「あんまりハードルがあがるときついですけど、オチとかあんまりつけられないので(笑)」
-吉本新喜劇でのエピソードって何かありますか?
「そうですね、給料が思っていた以上に酷かったです(笑)。1日、朝から晩までいて、2700円くらいですね、ってリアルな値段です(笑)」
-では、競輪学校の生活も時間がきっちり決まっていて、きついという人が多いですが、いかがですか?
「1日、1日がすごい早く過ぎていきますね。時間が決められているので、それをこなしていくと、あっという間に1日が過ぎてしまう感じですね」
-楽しいのはどんな時?
「練習はきついですけど、仲間と話したりするのは楽しいですね。ご飯を食べたり、お風呂に入ったりする時間が一番楽しいですね」
-学校の訓練は?
「今は乗り込み中心です」
-苦しいですが、重要な訓練ですね。
「そうですね、自分に一番足りないものなので。でも、ヒーヒー言っています(笑)」
-しかも、競輪学校は山の上にある分、今はすごく暑いのでは?
「ここのところおかしいぐらい暑いですね。この暑さに対応するのがなかなか大変ですね。冬は冬でマイナスになるって聞いて、今から脚が動くんだろうかって心配しています(笑)。まだ暑い方がマシなのかなって思いますね」
-第1回の記録会は、タイムを伸ばす自信はありますか?
「3週間後くらいにあります。昨日、ハロンのタイムを計ったんですけど、重いタイヤで走ったんですけど、0.1秒くらい更新できたので、乗り込みしている成果が出たのかなと思います。ちょっと期待できるのかなと思いました」
-脚のタイプはダッシュタイプ?
「そうですね。長距離が苦手すぎるので(苦笑)。でも、今度の2000mTTは、これだけ乗り込んでいるので頑張れるんじゃないかと思っているんですけど」
-師匠の川村選手からはアドバイスはありましたか?
「乗り込みから始まるというのは聞いていたので、乗り込みが下手くそだって知っているので、とにかく頑張れって、頑張ってついていってこいって言われました。でも、夏休みの時に、周回とか前より強くなっていると思うので、師匠と周回練習するのが楽しみです。私にはもったいないくらい、めちゃくちゃ優しい師匠です。」
-兵庫ではなく京都登録?
「はい、京都で登録させてもらおうと思っています。練習環境はものすごくいいですね」
-学校での目標は?
「競輪競走で1番になりたいですね。それまで、しっかり乗り込んで、ついていけるようにしたいです」
-選手になってからの目標はありますか?
「中村由香里さんのような、ガッツのある、攻める選手になりたいです」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「ファンの方に喜んでいただけるような走りをしていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします!」
試走記録会タイム(2013.5.10-11)
200mFD 12秒71(4位)
400mFD 26秒28(4位)
1000mTT 1分19秒76(5位)
2000mTT 2分58秒89(16位)