競輪学校物語

 ビーチバレーのプロ選手として活躍していた金田洋世。平成23年と24年の全日本ビーチバレー女子選手権大会で2年連続準優勝している。自転車に転向してからまだ日は浅いため、今までバレーで培った瞬発力、パワーを上手く自転車に伝えられるようになれば将来楽しみな選手だ。
加瀬選手のように自分の貫けるものを見つけて、頑張っていきたいです!
-今までのスポーツ歴は?
「小学校4年の時から大学卒業までの13年間は6人制のインドアバレーをしていたんですけど、大学卒業後にビーチバレーに転向しました。ビーチバレーは、最初の2年間はアマチュア、残りの3年間はプロでやっていました」
-そこから競輪選手を目指したきっかけは?
「ビーチバレーは食べていくにはちょっと難しい部分がありますし、年齢を重ねていく中で、どうしても個人競技で自分の力を試したいという気持ちがあって、何をしようかなって思った時に、ガールズケイリンを知ったのがきっかけです。ケイリンは他の競技から転向しても成功しているイメージがあったので、自分にもチャンスがあるのかなと思って目指しました」
-そうすると自転車歴はどのくらいですか?
「全くなかったので、昨年の10月に試験に向けてパワーマックスをやっていて、合格が決まって、4月から本格的に乗り出した感じです」
-では、ピストに慣れるのも大変だったんじゃないですか?
「はい、最初は怖かったです。バレーボールではそんなことはないんですけど、自転車はバンクに対してもそうですし、落車に対してもそうですし、恐怖心との闘いがありますね」
-夏季帰省はどういう風に過ごされましたか?
「平塚競輪場がホームバンクになるんですけど、師匠の渡邊秀明(68期)さんと一緒に練習しました。私のために親身になって色々と考えてくれたり教えてくれる、とても優しい師匠です」
-今は、学校ではどんな練習をしているんですか?
「夏季帰省までは乗り込みが中心の練習だったんですけど、これからは競走訓練に入っていくので、もがきというか、ダッシュ系の練習に入っていく、入れ替わりの時期ですね」
-今の課題は?
「まだまだ自転車に慣れていなくて、スタンディングとかの技術もないのでスタートで出遅れてしまうんですよ。私は地脚よりもダッシュ系だと思うので、スタンディングがだめだと自分の持ち味を活かせないので、これからスタンディングの技術を習得したいと思っています」
-実際のレースでも前を取れた方がいいですからね。
「はい、何がなんでも頑張りたいです」
-目標とするスタイルや、目標とする選手などはいますか?
「すごいなって思うのは加瀬加奈子選手ですね。先行にこだわっていて、結果はもちろん大事だと思うんですけど、その中でも先行というモットーを貫いているところが、本当にすごいなって思います。私も自分のスタイルというか、それが先行なのか何なのかはまだ分かりませんけど、それを早く見つけて貫ける選手になっていけたらなっていう風に思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「まだまだ未熟な私ですが、一生懸命頑張っていきますので応援よろしくお願いします」
プロフィール
金田洋世(かねだ ひろよ)(神奈川・28歳)
昭和60年7月2日生
平成23年7月 第22回全日本ビーチバレー女子選手権 2位
平成24年8月 第23回全日本ビーチバレー女子選手権 2位
第1回記録会タイム(2013.7.29-30)
200mFD 13秒05(10位)
400mFD 27秒34(14位)
1000mTT 1分20秒88(13位)
2000mTT 2分54秒79(18位)