競輪学校物語


野口大誠(熊本・24歳)
10月28日から、またメンバーの変わった滝澤教場(TE教場)。
野口大誠は今回もTE教場に選ばれた。脚があるのはもちろんだが、持ち前の明るさを含めて、今期生を引っ張っていく存在になりつつある。
自分の弱点を把握し、それを克服しようとする野口。デビューまでどのくらい強くなるのか、今後も目が離せない存在だ。
まだ詰めが甘いので、もっと積極的に行きたいと思います!
-最近の競走訓練は、いかがですか?
「逃げ切ったりもしているんですけど、自分の中で相手を見て競走をすることがあったりして、そういう時に限って後方に残されることがたまにあるので、それが今の課題です。
 今の課題は、先行で逃げ切ることを目標とし、前々で勝負したいと思っているので、そこが今、自分の思い通りにいっていない感じです」
-成績については納得していますか?
「たまに納得出来るレースもあるのですが、まだ詰めが甘いなって感じです」
-特に甘いと思うところはどこですか?
「組み立てというか、思いっ切りのよさですね。もっと思いっ切り行ければいいなってところがまだ甘いと思います」
-脚はあるから、思いっ切りを身に付けたらすごそうですね。
「そうですね。でも逆に、自分で脚があるって思ってしまっているところがレースを見すぎているところがあるので、もっと積極的に行きたいですね」
-10月、11月は、学校で体育祭や耐久訓練などありましたが、いかがでしたか?
「耐久訓練で、まさか午後から晴れると思わなかったので、けっこう雨が降った中、気温の寒い中で走ることはあまりないので、いい経験になりました(笑)」
-ポジティブに考えましたね(笑)。
  学校の冬かなり寒くなりますが、体調は大丈夫ですか?
「体調管理はしっかりしているので大丈夫ですが、冷え込んできているので、ちょっと体調を崩しそうかなって感じています」
-学校生活も残り少なくなってきましたが、焦りはないですか?
「今のところ順調にいっているので、調子の波はありますけど、順調に進んでいると思います」
-ご自身の性格の長所、短所はどこですか?
「長所は負けず嫌いなところですね。どうしても勝ちたいって気持ちがあるので、そこですね。短所は負けず嫌いの割には諦めの早さです。ダメだって思った時に引いてしまう感じが短所かもしれないですね」
-負けず嫌いが変な風に出てしまうのかもしれないですね。
 では、最後に読者の方にメッセージをどうぞ。
「デビューしたら、逃げ切って、車券に貢献できるように頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」
第2回記録会タイム(2013.9.24-25)
200mFD 11秒05(2位)
400mFD 23秒59(3位)
1000mTT 1分11秒14(15位)
3000mTT 3分58秒05(22位)



田原宥明(北海道・23歳)
野口大誠と同じく今回も滝澤教場(TE教場)に選ばれた田原宥明。今は脚力をつけるために先行一本と決めて、競走訓練では駆けているそうだ。
目標に向かい、進んでいく田原。これからどんな風に化けていくか楽しみだ。
脚はまだまだ弱いですが、気持ちで先行できるように頑張っていきます!
-最近の競走訓練はいかがですか?
「今は先行を覚える段階だと思っているので、前に出ることを目標に駆けています。まだまだ力不足で着には残れていないんですけど、どんどん先行の仕方を覚えていって、脚がついていけばいいと思っています」
-今の課題は何ですか?
「スピードに乗った後の地脚がないと思うので、出切ってから、そのスピードを維持して持たせることが課題だと思っています」
-出切ってからスピード維持は、苦しいところですね
「そうですね。一番苦しいところですけど、それが出来ないと勝てていけないので、訓練と自主練で強化していきたいと思います」
-競走訓練の成績は納得していますか?
「気にしないで、先行をする時期だと思って走っています。脚自体がないので、着は残れてないですけど」
-先行は出来ている?
「競輪学校では、最終ホーム線を取らないと先行回数が付かないんですね。最近はホーム線もつかずに、打鐘で出て、ホームで交わされるという感じなので、記録に残らない先行が多いですが、これからどんどんもがいて行って、その距離が伸びていけばいいですね」
-それはもがいていかないと距離は伸びないですものね。
「そうですね。先ほど、校長にもお話しをいただいて、『今のスタイルを曲げないでいけ』とおっしゃっていただきました。今後も自分でペースを作り、最終的には打鐘で出てホーム、バックを取って、着にも残れるようにしたいです。今は出切るだけですね」
-その気持ちがあるから大丈夫ですよ。
「はい、気持ちが入ってない時は先行すらできてないので、まずは気持ちで負けないように標識線でもがきあって、先頭を走れたらなって思っています」
-脚質は?
「今はどちらも足りない感じですけど、どちらかというとダッシュですね」
-第2回記録会で成績を出したのに、それでも足りませんか?
「はい。皆の方が脚があるので、自分も頑張らないと」
-体育祭や耐久訓練などイベントがありましたが、どうでしたか?
「普段の訓練と違った雰囲気で、楽しく出来たので、いい練習というか、息抜きというか。特に耐久訓練は皆で外を走れて、いい経験になりました」
-自分の性格の長所、短所は?
「長所は、目標があると、それに向かって頑張っていけるんですけど、周りに流されやすいところがあるので、その周りの雰囲気によって、力を出し切れなかったりだとか、モチベーションが下がってしまうところがあるので、そこが短所ですね」
-長所には謙虚さも入りそうですね。
「いや、どうなんですかね(笑)。もともと脚もない方なんで、頑張らないと」
-読者の方にメッセージをお願いします。
「脚はまだまだ弱いですが、気持ちで先行できるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」
第2回記録会タイム(2013.9.24-25)
200mFD 10秒86(1位)
400mFD 23秒01(10位)
1000mTT 1分09秒20(2位)
3000mTT 3分48秒69(3位)



清水裕友(山口・18歳)
今回、滝澤教場(TE教場)に選ばれた清水裕友。
目標はやはり先行! 競輪学校での「先行」は皆が狙ってくるので、大変さは並大抵ではないが、そこは自分の脚質の把握、気持ちを強くもって、先行に挑む!
行くって決めたらもっと行けるようにしたいです!
-選手を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
「僕が高校2年生の時に、山口国体があったんですけども、そこで国体の選手育成ということで小学校5年生の時に自転車教室に行ったのがきっかけで選手になりたいと思いました」
-競走訓練はいかがですか?
「先行を主体に考えているんですけど、たまに、行き切れなかったりとかするので、行くって決めたらもっと行けるようにしたいです」
-そのためには特にどこの力を付けていきたいですか?
「出切るまでのダッシュ力と、出切ってゴールまで粘れる地脚ですね。自分はゴールまで粘れないので、そこを強化していかないと、この先も苦しいかなと思います」
-脚質は?
「トップスピード系です。どちらかというと中速から行く方が得意です。あんまり0からは得意じゃないですね。中速からトップスピードに持っていくのが自分は得意だと思います」
-学校生活はいかがですか?
「競走訓練など思うようにいかないことが多いので、その辺は悩むこともあります。でも、生活には慣れました」
-体育祭や耐久訓練などイベントもありましたが、どうでしたか?
「体育祭は楽しかったですね。耐久訓練は、途中の山で涙が出てきそうになりました(苦笑)。予想以上に登りが長かったので苦しかったです」
-体育祭は何が一番でした?
「EKIDENが一番苦しかったです」
-競輪学校のEKIDENは皆がかなり飛ばしますからね(笑)。
「はい、ちょっと置いていかれました(苦笑)」
-自分の性格の長所、短所をあげるなら、どこですか?
「長所は明るい方だと思います。誰とでも仲良くできるのは長所だと思います。短所は頭に血がのぼりやすい方だと思います」
-誰とでも仲良くなれるのは、選手になったら役立ちそうですね。
「そうですね、色んな人と係わっていくことが多いと思うので、長所を活かしていきたいですね」
-学校での目標は?
「先行できる力をつけることと、あと、卒業記念レースで優勝できることを目標にしています」
-最後に読者のみなさんにメッセージをどうぞ。
「デビューしたら、皆様を魅了できるようなレースをしたいと思っているので、応援よろしくお願いします」
第2回記録会タイム(2013.9.24-25)
200mFD 11秒26(12位)
400mFD 23秒37(16位)
1000mTT 1分11秒10(14位)
3000mTT 4分09秒23(34位)



伊早坂駿一(茨城・19歳)
今回、滝澤教場(TE教場)に選ばれた伊早坂駿一。
目標は大きく、S級特進や、東京オリンピックでメダルを掲げること。
現在、着々と力をつけており今期生で先行ナンバー1を目指し、これからも伊早坂はチャレンジを続けていく!
今回生(105回生)で一番早くS級に上がれるように頑張りたいと思います!
-まず、選手になろうと思ったきっかけを教えてください。
「自分の父親が競輪選手(伊早坂新也・67期・引退)だったので、幼い頃から父の姿を見て、競輪に惹かれて、小さい頃から競輪選手になろうと思っていました」
-競走訓練はいかがですか?
「目標が競輪学校で先行して、先行回数でも1位を取れるように、何が何でも先行という感じでやっています。先行回数は他の生徒より一番多くて、そこはできているかなと思います」
-特に力をつけたいところや、課題はありますか?
「そうですね、先行するまではいいんですけども、そこからラスト半周で、他の選手に捲られたり、抜かれたりするので、まだまだ地脚がないと思うので、これからの訓練などで強化していきたいと思います」
-タイプ的には?
「典型的なダッシュタイプだと思います」
-そこを活かした競走をしているわけですね。
「そうですね。自分の思った通りにはレースを動かせるとは思います」
-先行以外の目標はありますか?
「デビューに向けて、すごく大ギア化が進んでいるので、ウエイトトレーニングなどで、太く強い身体を作ることを目標にしています」
-目標とする選手や、スタイルはありますか?
「目標は、自分の師匠の長塚智広(81期)選手です。やはり世界を目指して、2020年に東京オリンピックで金メダルを獲れるように頑張りたいです!」
-体育祭や耐久訓練などイベントもありましたが、どうでしたか?
「体育祭は楽しめました。耐久訓練は登り坂が多かったり、自分は体重が重いので、苦手な訓練だったんですけど、なんとか頑張って、楽しく行けたかなとは思います」
-ご自身の性格の長所、短所は?
「長所は何に対しても深く考え込まないというか、何て言うか・・・」
-楽観的なみたいな?
「そんな感じですかね」
-短所は?
「いっぱいあるんですけど、たぶん、深く考えないところが長所でもあり、短所でもあると思います」
-でも、それだと落ち込むことは少ないのでは?
「そうですね」
-それも長所かもしれないですね。
  最後に、読者のみなさんにメッセージをどうぞ。
「デビューしたら、9連勝で早くA級の上のランクに上がって、S級に今回生で一番早く上がれるように頑張りたいと思います」
第2回記録会タイム(2013.9.24-25)
200mFD 11秒08(5位)
400mFD 22秒29(2位)
1000mTT 1分11秒08(13位)
3000mTT 4分03秒94(29位)