2月24日(月)~27日(木)にわたり、日本競輪学校において、第105回生及び女子第3回生徒(第106回生)の第3回記録会・第2回トーナメントが行われました。先日の大雪の影響で、思い通りの練習スケジュールでの調整とまではいかなかったようですが、最後の記録会、そして卒業記念レース前のトーナメントとあって、これまでの鍛錬の成果を出すべく生徒たちの力走は光り輝いていました。タイム及び着順上位生徒のコメントを中心に、4日間を振り返ります。(106回生については、小林優香生徒、石井貴子生徒が世界選手権に参戦、奥井生徒は負傷で欠課でした)。
まだ雪の残る競輪学校 |
真剣な眼差しで整備する生徒たち |
☆2月24日(月)記録会初日 at伊豆ベロドローム(250mトラック)
■105回生200mFD
石塚輪太郎生徒
●1位:石塚輪太郎生徒(和歌山)11秒35
「この2週間くらい雪が積もっていて、なかなか練習ができなかったですし、みんなのタイムも出ていなくて不安もあったんですけど、掲示板を見たらそこそこタイムが出ていたので良かったです。どちらかというとスプリンター系で、一旦かかったらなかなか垂れないのでこのドームも好きだし、脚質的にも合っていたと思います」
●2位:伊早坂駿一生徒(茨城)11秒45
「タイム的にはちょっと悪かったなという感じでした。練習では11秒2とか出ていたので…。バンクが重かったのもちょっとあったと思います」
■106回生200mFD
長澤彩生徒
●1位:長澤彩生徒(愛知)12秒59
「ハロンは自己ベストが出なかったのが悔しかったです。ベストは12秒4、目標にしていた12秒3は出したいなと思っていました。雪であまり練習できていなかったですが、そこでもう少し調節はできたのかなと思っています。今日は一番時計でしたが、もっと出している子がいて恥ずかしいと思うので、もっとちゃんとしたタイムを出したいと思います」
●2位:高木真備生徒(東京)12秒75
「悔しい気持ちで一杯です。卒業認定の試験でも同じシームレスのディスクを使って12秒3が出ていたので、今日は12秒5を切りたかったんですけど、最近の練習でも13秒台とか出してしまっていて…。どうかなと思っていたんですけど、力不足ですね。ハロンのタイムが出ないということはダッシュ力が足りないということなので、駆け出しをもうちょっと強化して、どうやったら競走に活きるかを考えながらやっていこうと思います」
■105回生1000mTT
●1位:石塚輪太郎生徒(和歌山)1分8秒69
「1000mは学校に入ったときから、7秒台を目標にやっていたんですけど、最後の記録会で、その7秒が出せなかったことが悔しいです。そこは自分の実力不足だと思います。後半はもともと垂れる方ではないですが、もうちょっと我慢ができればと。7秒台を意識しすぎて力んでしまったところはあると思います」
●2位:鈴木豪生徒(茨城)1分9秒96
鈴木豪生徒
「ハロンが11秒8と出なかったので、気持ちを切り替えて、1000mはタイムを出すぞという気持ちでした。ドームはいつ走っても9秒台が出ていて感じは良いので、今回も9秒台を目指して頑張りました。脚質はダッシュですが、学校に入ってからダッシュが落ちてきて、どちらかというと地脚がついてきたのかなという感じですね。競走訓練では先行して勝ててないので、先行して勝てるように走りたいなと思っています」
●3位:高橋信貴(愛知)1分10秒00
「10秒フラットというタイムだったので、もうひと踏みでシングル。その一踏みが出るようにもっと練習していきます。感覚としてはタイムが出ている感じで変わりはなかったのに、タイム自体は前よりも悪かったですね。最近はウエイトをしていなかったのでパワーが減っている気もしました。課題はゼロスタートが速くないので、一流のダッシュマンにも付いていけるように頑張りたいと思います」
■106回生1000mTT
●1位:長澤彩生徒(愛知)1分16秒56
「もうちょっとの差でしたが、自己ベストが出せませんでした。14秒、15秒台くらいは出したいと思っていたのに、最後の1周がすごく垂れてしまったのが自分でも分かりました。前よりもギアをかけていましたが、そういうところがまだまだ甘かったかなと思います。あんまり納得はいっていないです。上位の2人がいても1番に立てるように頑張っていかないといけないと思うので、もう少し縮められるように頑張ります」
●2位:篠崎奈知生徒(千葉)1分16秒57
「良くなかったですね。練習よりも速いタイムを出したかったんですけど、ベストにも全然届かなかったです。みんな同じ条件だし、雪が降ってバンクは使えなくても他の施設は使えたので言い訳にはなりません。これはタイムトライアルなので、自分のベストが出せるか、出せないか。それがまったくできなかったのでダメだと思います。ハロンも良くなかったですし、瞬発力、ダッシュがないですね。これはちょっといいなという武器を作りたいです」
濱田瞳生徒
●3位:濱田瞳生徒(青森)1分17秒28
「良くはないですね…。でも、今のできる精いっぱいの力は出し切れたと思います。冬なので、あまり練習もできないところもあって…。1000mでは15秒台を出したかったんですけどね。いつも通りやったつもりだったのにタイムが出なかったです。練習不足ですね。結果を出せるように頑張っていきたいです」
☆2月25日(火)記録会2日目 at日本競輪学校333ピストバンク
■105回生400mFD
石塚輪太郎生徒
●1位:石塚輪太郎生徒(和歌山)22秒91
「個人的には満足できるタイムではなかったんですけど、みんながタイムで苦戦している中での22秒台だったので良かったのかなと思います。ベストは22秒24ですけど、時期も時期なので、こんなものかなという感じです。最後の記録会だったので、ベスト近くは出したかったと思いますけど、初めて333で400を測ったので、分からなかったところがあったのと、単純に実力不足かなと思います。まだまだですね。400は記録会では、4種目の中で一番得意で、今までもずっと1位取らせてもらって、今回も取れたので良かったです。400のタイムが競走にも繋がればもっと良いんですけどね」
●3位:伊早坂駿一(茨城)23秒27
「一番タイムを狙っていたんですけど、石塚輪太郎さんが強くてまだまだ届かない感じがありました。悔しかったです。ベストは22秒2。冬場で重いということもあって、考慮していたんですけど、タイムトライアルでは石塚さんが一番のライバルなので負けてしまって悔しいです。後半の垂れが原因だと思います」
■106回生400mFD
篠塚奈知生徒
●1位:篠塚奈知生徒(千葉)25秒86
「今日は暖かく、風もなかったので自分的には良かったかなと思います。333バンクで400mFDを計測したことがなかったので、どんなタイムが出るのか怖かったですが、やってみたら練習よりもタイムが上がって、自己ベストも出ました。これが最後の記録会だったので良かったです。ちょっと自信になりました。でも、タイム的にはまだまだたいしたことがないので、上位2人に少しでも近づけるようにもっともっと練習しないといけないです」
●2位:濱田瞳生徒(青森)25秒94
「ベストは25秒前半くらいだったのでベストは出せなかったんですけど、今できる精いっぱいの力が出せたので良かったです。400mは技術的な面が大きいので、得意な方かもしれないです。自分はみんなより長く自転車競技をやって乗っているので、その経験かなと。気を抜かないように、残りも頑張りたいです」
●3位:長澤彩生徒(愛知)25秒99
「4種目の中で一番苦手意識がありましたが、とりあえず26秒をギリギリ切れてベストが出せたことは良かったと思います。でも、走っていてもっとしっかりと回せたかなという反省点はあります。400mFDはスタートダッシュでうまくスピードに乗らないので、スピードが乗りきらない感じがあって…。もう少し、タイムも上がれるように頑張りたいです」
■105回生3000mTT
中島将尊生徒
●1位:中島将尊生徒(群馬)3分54秒04
「長距離は得意なので、1位を取ることを目標にしていました。自分の走りをしようと思って頑張って、タイムは満足できないですが、1位を取れたことは嬉しかったです。今回の記録会は課題の短距離でも順位が少しあがったので、そこも良かったです。まだまだ全体的にパワーもつけないといけないので、卒業まで1カ月くらいありますし、ダッシュを課題にして頑張りたいです」
●2位:野口大誠生徒(熊本)3分56秒12
「自分的にはいつも通り走りました。最近は雪でみんな練習できていなかったので、貯金があった分頑張れたと思います。ベストにも近いタイムで走れましたし、冬場ですし。今回が最後の記録会なので、スプリント種目でもう少し力が出せたらと思いましたね」
●3位:高橋信貴生徒(愛知)3分56秒16
「予想以上にタイムが出て自分でも驚いています。今までは良くて59秒9だったので、良かったです。ギアをけっこう重ためにしたのも良かったと思います。今回の記録会の順位は良いですが、1位を取った人に比べるとまだまだ良くないので、力がまだ足りないなと思います。特に競輪に必要な400mと1000mのタイムはもっと伸ばしていきたいです」
●3位:渡邉雄太生徒(静岡)3分56秒16
「タイムは前回よりも遅かったので…。走り方もちょっと失敗したなと思っていたので、もっと考えて走ればよかったです。前半で頑張りすぎましたね。白帽を取れたので、そこだけは嬉しいです」
■106回生2000mTT
●1位:篠塚奈知生徒(千葉)2分43秒62
「今回は他でゴールデンのタイムを出せていなかったし、2000mは自分も得意なので出したかったんですけど、届かなくて悔しいです。弱かったです。後半垂れてきてから踏ん張りがきいていなかったです。踏みあげていく気持ちでいたんですけど、なかなか動かなくて残念です。タイム的には良くないので、悔いが残る結果になってしまいました。(スタミナもダッシュも)どちらも大事ですが、特に200mなど短い距離のタイムを縮めていけば、競走でも勝負できるようになってくると思うので、そこが課題だと思います。ひたすらやらないといけないと痛感しました」
長澤彩生徒
●2位:長澤彩生徒(愛知)2分45秒55
「ベストより5秒も遅かったので悔しかったです。いつもの記録会では軽めのギアで挑戦しましたが、今回は長めの種目でも重いギアで乗って、課題がすごく見つかりました。競走で自分よりも強い人がギアをかけていたら、自分もかけて対応していきたいと思っていますし、以前よりもギアは対応できてきたかなと思います。最後の記録会だったので、もっと記録を更新できたら良かったなというのはありますね」
●3位:濱田瞳生徒(青森)2分46秒96
「前回の記録よりも遅くなっているので…悔しいです。夏場のように走れないと思ったので、最初は抑えて垂れないように一定のペースでやろうと思ったんですけど、抑えてもちょっとダメでしたね。前回の記録会は39秒台だったので…今回は全然ダメ。練習不足ですね」
☆2月26日(水)第2回トーナメント初日 at日本競輪学校333ピストバンク
■106回生予選1回戦・予選2回戦
●予選1回戦(1R)1着:篠崎奈知生徒(千葉)
「1回戦は、最初のスタートで取れた場所もあって、ああいう動き(2番手からの組み立て)になりましたが、自分の中では早めに捲りにいけました。スピードがなくて、今までの訓練でも捲りが決まっていなかったですが、それが決まったのは良かったです。でもちょっと良くない動きがあったと注意もいただいたので反省しないといけないです。2回戦は、脚がなくて垂れてしまったのと金田生徒が強かったことが1着を取れなかった原因だと思います。もっともっと早く、強く駆けたいです」
●予選1回戦(2R)、予選2回戦(1R)1着:高木真備生徒(東京)
「自分の脚質を活かした走りはできましたけど、自分の課題ができなかったので、ちょっと悔しい気持ちがあります。課題は2つあるんですけど、スタンディングしてシッティングに下ろしてから一気にスピードが落ちてしまうところと、すごい上体がぶれてしまってロスが多いところ。そこを直そうと思っていますが、今日もすごくぶれちゃいました。その課題を意識しつつ、1着を目指した走りをしたいと思います」
●予選1回戦(3R)、予選2回戦(2R)1着:長澤彩生徒(愛知)
「1回戦は突っ張り先行でやろうと思ってスタートを取りましたが、思ったよりも後続が離れなくて。そういう面では、自分の課題だと思いました。逃げ切れたのは良かったですが、もうちょっとスピード感のあるレースがしたかったです。2回戦目は、戦法を変えて捲っていこうと思っていましたが、展開的に先行することになりました。そこでも、後続がまだ離れていないのが自分の中では気になってしまいました。迫力のあるレースがしたいと思っているので、そこが改善点、自分の課題かなと思います」
●予選2回戦(3R)1着:金田洋世生徒(神奈川)
「スタートはいつも全然ダメですけど、今日は取れました。自分がレース前に考えた想定通りにできて、うまくいったレースだったかなと思います。(競走訓練2勝目で)前回の1勝の喜びがあったことが糧になって、もう一度勝ちたいとずっと思っていました。上位者の2人がいないので、チャンスはみんなにあると思っていましたし、その中で自分がちゃんと結果を残せたことが自信にもなりますし、良かったです」
■105回生予選1回戦
●1R1着:伊早坂駿一生徒(茨城)
「予選ということで、勝ちに徹したレースをさせていただきました。いつもは先行基本にやっているんですけど、今回は捲りに構えてみて、久しぶりの捲りでしたが、良い感じに出たので良かったです。2回戦は、1回戦で1着だったので先行して自分の脚でレースを動かしていきました」
●2R1着:竹山慶太生徒(宮城)
「今日は展開に恵まれました。とりあえず前々に勝負しようと思って、ずっと見ていて、運良く展開が向いて良い位置が取れたので、最後は思い切り前を差せました。2回戦は1回戦で1着だったし、思い切ったレースをしようと思って先行したんですけど、脚がもたなくて末着でした。でも先行できたことは満足しています」
●3R1着:岸川哲也生徒(大阪)
「展開が良かったので1着になれて素直に嬉しいです。メンバーを見て、田原生徒か水谷生徒が先行すると思っていました。チャンスがあれば先行したいと思っていたんですけど、田原生徒の後ろにはまったので、そこなら狙えるかなと思って付いていきました。第1回トーナメントでも適性ながら決勝まで進めましたし、333は相性の良いバンクでもあるので展開も呼び込めたと思います」
●4R1着:清水裕友生徒(山口)
「結果は1着で良かったんですけど、ちょっと4コーナーからの踏み直しがきかずに、捲りだったのに詰め寄られていたので、そういうところをもっと見直していきたいです。踏み直しができていないのでそこを強化しないといけないし、今後の練習でも考えながらやっていきたいと思います」
●5R1着:野口大誠生徒(熊本)
「意識していることは打鐘から動くこと。それで1着が取れたので、良かったと思います。後ろをちぎろうと考えているんですけど、今回はそんなにちぎれていなかったのでちょっと残念ですね。2回戦は先を考えて前で動いて、思い切って先行しました」
■105回生予選2回戦
●1R1着:高橋信貴生徒(愛知)
「展開が完全に良かったです。前がもがきあって、良いタイミングで捲れたと思います。スタートを取って、みんながいったところを捲ろうと思ったら、先行争いになったので自分に有利な展開に働いてくれました。4コーナーから(後続が)来たので、そこだけ踏み直しました。調子もけっこう良かったですね」
●2R1着:神田龍生徒(三重)
「1回戦は先行して逃げ切れたら良かったんですけど、脚力不足です。2回戦は展開に恵まれました。勝ちを意識して、もっとスパンといきたかったんですけど、あまり出は良くなかったです。もっと調子が良かったら、スパンといけるイメージがあったんですけどね」
●3R1着:北浦和人生徒(神奈川)
「良い位置が取れたので、いけるときに自分で動けるように見ていました。伊早坂が強くて、先行していったのでたぶん後ろは動かないと思い、自分でタイミングを見て踏みました。前のレースでは動けていなかったので反省を活かしていきました。次につながるレースだったと思います」
●4R1着:石塚輪太郎生徒(和歌山)
「最終ホーム5番手で通過して、そこから1着まで届いたので、良いと思います。踏んでちょっとしたら届くなと思っていました。333なので、脚自体も良いと思います。1回戦目は展開に恵まれませんでしたが、それでも3着まで届いたので記録会から良い流れできていると思います」
●5R1着:楠野史尭生徒(埼玉)
「自分は脚力とタイムも最下位の方なので、先行して内容にこだわりたかったんですけど、場所的に追走する形になり、展開も良く追い込めたという形でした。本当はもっと自力を出して勝ちたかったですが、今まで勝ち星自体も少なかったので、追い込めて1着が取れたことは良かったなと思います。嬉しかったし、次回に繋げていきたいと思います」
☆2月27日(木)第2回トーナメント2日目 at日本競輪学校333ピストバンク
■106回生予選3回戦
●予選3回戦(1R)1着:高木真備生徒(東京)
「まだぶれていましたが昨日よりは意識してできました。でもまだ納得はいかないです。もっと脚力ある人が相手だったら、たぶん全然通用しないと思うので、何回も何回もやって、もっと極めていきたいと思います。1着を目指して頑張りたいです」
●予選3回戦(2R)1着:高橋梨香生徒(埼玉)
「初日は3着4着で、今日の結果次第で決勝に残れるかどうか際どいところでしたが、1着しか決勝に残る道がなかった中で、1着が取れて良かったです。記録会でもタイムが全然でなかったので落ち込んでいましたが、トーナメントでは絶対に決勝に乗ると思ってやってきました」
●予選3回戦(3R)1着:長澤彩生徒(愛知)
「いけるところからいこうと思っていたんですけど、昨日よりもかかりが悪かったなと。でも、自分のペースで駆けることができたのは良かったです。まだまだ決勝で勝つためというか、あれだと勝てないなと思うので考えていきたいです」
■105回生準決勝
●準決勝(3R)1着:伊早坂駿一生徒(茨城)
「目標の先行と1着を取ること、その両方を達成できて良かったと思います。決勝に勝ち上がりたかったので、勝つレースをして、残り1周のカマシ気味の先行を狙っていくように心がけました。記録会からだいぶ調子は上がってきています」
●準決勝(4R)1着:高木翔生徒(岩手)
「高橋さんが先行だと思っていたので、あとは楠木さんがもがきあうかどうか。高橋さんがすんなり先行で、自分の前に輪太郎がいたので、そのままそこに乗っていければと。良い展開になってくれました。最後は踏みあげて1着を取れて良かったです」
●準決勝(5R)1着:野口大誠生徒(熊本)
「自力を使って、けっこう強引にいったんですけど、出切れてそのまま粘れたのは良かったと思います。(後続の捲りや差しも)計算に入れて走っていました。良い走りをして良い着を取りたいと思います」
■106回生決勝(3R)
レース回顧
スタートで(7)高木真備が出て、誘導以下(7)高木、(1)飯田よしの、(6)金田洋世、(3)小川美咲、(2)篠塚奈知、(4)高橋梨香、(5)長澤彩で周回を重ねる。長澤がまず上昇を開始すると、その動きに篠塚、高橋が続く。打鐘で篠塚が仕掛けていくが、高木が突っ張っていく。先行態勢の高木に対して長澤も仕掛けていき並びかけるが、最終バック過ぎには高木が内で粘って先頭で直線を向くと、後続の差しを凌いで逃げ切り勝ち。高木の後位にいた飯田が1車身差の2着。長澤を追走する形から高橋が1/2車身差で3着入線を果たした。
決勝最終ホーム |
ゴール |
●優勝の高木真備生徒(東京)
「7番車だったのでダメもとでスタートいこうと思っていて、まさかあんなにすんなり取れるとは思いませんでした。地脚がないので流し先行は苦手だったんですけど、やってみようと思っていきました。苦手な戦法でうまくいったので良かったですし、嬉しいです。これからも1着にこだわりたいですし、あの2人(小林、石井生徒)がいても、自分が動かせるレースをしていきたいと思っているので、競走訓練でもどんどん経験を積んで、デビューに活かしていきたいと思います!」
●2着の飯田よしの生徒(東京)
「スタートを取るつもりでしたが高木生徒が来たので、そのまま何もできなかったですね。ずっと行くタイミングがなくて、横に並走もあって、追走することしかできませんでした。自分らしいと言えば自分らしいレースでしたが、自分の脚を使ったレースができればもっと良かったかなと。卒業記念でも決勝に乗って、今度はもっともがききるようなレースをしたいと思います」
●3着の高橋梨香生徒(埼玉)
「自分の後ろに長澤さんがいたので、長澤さんも強いので上がっていくのに付いていって差せればと思っていました。うまく3着には滑り込めました。今回はトップ2人が世界選手権でいなくて、たまたま運良く決勝に乗れたので、卒業記念は全員そろった中で決勝に乗って上の方にいけるように、まだ1カ月あるので頑張ります」
上位入着者の記念撮影 |
■105回生決勝(5R)
レース回顧
号砲で、(7)會澤龍と(9)石塚輪太郎が飛び出し、誘導以下、(9)石塚、(7)會澤、(5)西田将士、(2)伊早坂駿一、(1)畑段嵐士、(6)堀兼壽、(3)野口大誠、(4)高木翔、(8)野口正則で周回は落ち着く。まず野口正が上昇すると、野口大と堀が続いていく。赤板で野口正が仕掛けて主導権を狙っていくと、最終ホームでは高木がスパートして前団を叩いていく。これにうまく石塚、會澤が対応して追走し、最終バック前では石塚が捲りで高木を捕えて先頭に躍り出る。優勝は石塚と會澤の争いになり、會澤が追い込みを決め1着。2着には1/2車身差で粘った石塚、3着には1/2車身差で野口大が入線した。
決勝最終ホーム |
ゴール |
●優勝の會澤龍生徒(宮城)
「9車立てだったので前々で勝負しないと、もし捲りになったら届かないかなと。前が取れたら、ちょうど石塚が上がってきたので、これに付いていけばチャンスがあるなと思っていました。石塚は捲りで7連勝とかしていたので、あの時点でもしかしたら勝てるかなと思いましたね。あとは自分が抜けるか抜けないか。予選はギリギリで上がって、準決勝もギリギリ3着でしたが決勝に上がれたので、運もあるのかなと思っていました。自分は体が小さくてみんなよりパワーが少ないので、もっとパワーをつけて卒業記念も優勝できるように頑張っていきたいと思います」
●2着の石塚輪太郎生徒(和歌山)
「力を出し切った結果なので悔いはないです。大外になってどうしようかなと思ったんですけど、最初からスタートを取るつもりでいって、得意の捲りの展開にもっていこうと。自分の展開にはまりましたが、4コーナーを先頭に回って、優勝の二文字がちらついた時に力んでしまいました。最初の位置取りで脚を使ったというのもあるんですけどね。卒業記念の課題として頑張ります」
●3着の野口大誠生徒(熊本)
「もう少し自分で動けば良かったかなと思いますね。みんな強い選手ばっかりだし、前々にいこうとだけ考えていました。外に浮いてしまったので、それだったらどっしり構えて、自分のタイミングでいったほうが良かったですね。次の卒業記念はこの借りを返して優勝できるように頑張ります」
上位入着者の記念撮影 |