競輪学校物語

 8月4日、5日の午後に行われた第1回登坂トーナメント。4日には男子107回生が、5日に女子108回生の順で行われ、それぞれで火花の散るレースになった。

 レースは、予選1、予選2の成績上位が勝ち上がり、準決勝に、準決勝を勝ち上がった上位が決勝に進出(107回生はMax6名、108回生は3名)。

 107回生が競走を行った4日は曇り。暑くなくコンディションはいいが、いつ雨が降ってもおかしくない不安定な天気だった。
 6生徒が発走機につくと、教官が号令をかけ、号砲でスタートする。200mで勢いをつけ、坂を登っていく。途中で少しスピードは落ちるが、歯を食いしばりながら、最後まで踏み抜いていた。

競走の前に教官から諸注意が言い渡される。

予選の様子

予選の様子

予選の様子

ビデオで着順を判定する。

1走目が終わって坂の上で待機する生徒。

全員で坂から降りる。

休憩中

休憩中

予選2のスタートから

予選2のスタートから

予選2のスタートから

決勝のスタートからゴール

決勝のスタートからゴール

決勝のスタートからゴール

決勝のスタートからゴール

決勝のスタートからゴール

健闘を讃える。

第1回登坂トーナメントを終えて

第1回登坂トーナメントを終えて

3位表彰

2位表彰

1位表彰

決勝メンバー
 予選から好成績を収めた選手が勝ち上がってゆき、決勝戦は1番車・鈴木竜士、2番車・瀬戸晋作、3番車・鳥取雄吾、4番車・竹元太志、5番車・吉武信太朗、6番車・大関祐也がそろった。
 すでに走り終えた生徒たちが応援する中、決勝戦の火蓋が切られた。スタートをいいタイミングで決めたのが鈴木と鳥取。若干、鳥取が前に出て、その差を鈴木が縮めること出来ず鳥取が一気に登り優勝の栄冠を手に入れた。

鳥取雄吾生徒
■ 優勝した鳥取雄吾(19歳・岡山)
「入学した当時から、ずっと優勝したい、優勝したいと思っていたんで、今回、優勝出来て良かったです!(注目していた生徒は)今日は竜士さんでした。あと、新山響平さんを目標にしているんですけど、今回は新山さんいなかったので(※新山は怪我のために欠席)ちょっと残念でした。
 今の課題は、ダッシュはそこそこあるんですけど、地脚やスタミナの面が人より劣っているので、学校にいる間に底上げしていきたいです。
 (競輪競走の)管理競走では、前には出れるんですけど、スタミナがないからすぐに後ろから来られちゃって、何も出来ない状態ですね。ちょっとずつ課題をクリアしていって、勝てるようになっていきたいです。
 師匠は父(鳥取敬一・69期)なんです。父からは『ダッシュしか取り得ないから、登坂くらい取れよ』って言われていました。自分の持ち味を活かして、自分にないところはちょっとずつ底上げしていけって色々とアドバイスをもらっています。学校にいる間にしか出来ない練習もいっぱいあるので、学校にいる間にしっかり練習して、デビューを迎えたいと思います」

鈴木竜士生徒
■ 2位の鈴木竜士(20歳・茨城)
「登坂は得意だったので優勝を狙っていました。予選を1着1着で勝ち上がって、準決勝は2着で、この調子で優勝と思ったんですけど、鳥取生徒が強くて、後半の伸びが自分に足りなかったですね。スタートは上手く決まったので、後半の伸びがあれば、優勝出来たかなと思います。次は優勝を狙いたいですね。決勝に上がった生徒は皆強かったので、全力で戦った結果です。
 (今の課題は)自分はスプリンターで、持久力がないので、そこを改善していければと思います。スピードとダッシュしかないんですよね。人よりトップスピードに入るのが早くても、人より早く落ちてきちゃうんで、そこを強化していければいいですね」

竹元太志生徒
■ 3位の竹元太志(19歳・福岡)
「決勝まで上がれたんですけど、決勝に上がれて、そこで満足しちゃうのが自分だったけど、今日は違って順位を狙いにいきました。友達も応援してくれたので、一生懸命頑張りましたが、スタートでちょっとミスってしまって、いつもだったらそこで諦めてしまうのですが、最後まで上位を狙いにいった結果が3着に繋がったと思うので良かったと思います。
 競走訓練では先行して、卒業記念レースで1着を取るという目標があるので、それに向けて一生懸命頑張りたいと思います。師匠(藤田剣次・85期)に落車だけはするなって言われていて、今やっている管理競走では、危ない時は行かないけど危なくない時は行くようにしています。でも、出来るだけ駆け引きが出来るようにS取って、前に出るように意識しています」
 
108期第1回登坂トーナメント
 5日は晴天に恵まれ、暑さの厳しい午後になった。
 女子108回生は、平坦部を男子より100m短くし、使用する自転車はロードレーサー、また1レース3名でのレースとなった。

スタート前の訓辞

予選スタート

予選スタート

予選スタート

女子はロードバイクを使用

発走機にスタンバイ

予選2スタート

予選2スタート

予選2スタート

予選2スタート

決勝戦

決勝戦

決勝戦

決勝戦

3位表彰

2位表彰

1位表彰

決勝戦メンバー
 男子と同じく予選1、予選2、準決勝、決勝と勝ち上がっていくが、決勝に進出した3名全員が1着・1着・1着で勝ち上がった生徒達。その3名は1番車・児玉碧衣、2番車・尾崎睦、3番車・元砂七夕美となった。
 他の生徒たちが見守る中、号砲がなった。スタートで飛び出し元砂が若干リードしたが、坂に入ると一気に児玉のパワーが活き、児玉が前に。尾崎もそれを追うが、児玉が押し切って優勝を決めた。

児玉碧衣生徒
■ 優勝の児玉碧衣(18歳・福岡)
「優勝出来て嬉しいですし、ベストタイム賞も狙っていたので、両方取れて嬉しいです。でも、ここで満足していると夏季帰省の練習もおろそかになってしまうし、それで夏季帰省後の記録会で、皆にタイムを抜かれて痛い目にあうと思うので、さらにさらに上に行けるように今後の練習も頑張っていきたいと思っています。
 今の課題は、スタンディングが苦手で、1000mもスタンディングからの最初のラップが遅いことが課題で、今はずっと発走機を使った練習をしています。少しずつタイムは早くなってきていると思うので、またそれを越えて、新しい自分をずっと越えていけるように今頑張っています。色んな先生から言われるんですけど、ペダリングが下手で、今はパワーだけに頼っている部分があると言われていて、もっとペダリングが上手くなれば、パワーをもっと上手く使えるって言われたので、ペダリングの練習もしないといけないですね 」

尾崎睦生徒
■ 2位の尾崎睦(28歳・神奈川)
「優勝を狙っていたので悔しいです。上半身の力が足りないですね。校長先生にももう少し上半身を強化した方がいいと言われているので、その辺の練習も取り入れているんですけど、それを結果につなげるようにしたいです。
 今はまだ前回生に比べれば、全体的にまだまだ力が足りてないと思うので、その辺はもう少しで夏季帰省なので、男子選手にお願いして、練習してもらって、力をつけたいと思います。夏帰省中もバッチリ練習したいです! 第1回記録会ではしっかり自分のもっている力を出せるようにしたいと思います 」

元砂七夕美生徒
■ 3位の元砂七夕美(18歳・奈良)
「優勝を狙っていたので3位で悔しいです! ロード大会がなくなったので、その悔しさをここでぶつけようと思ったんですけど残念ですね。やはりパワーがないので、もっとパワーをつけていかないとダメですね。
 今の課題はダッシュ力ですね。高校時代比べればだいぶついたけど、もっとダッシュをつけていきたいです。夏季休暇は楽しみですけど、でも、夏季休暇が終わってすぐに第1回記録会があるので、そこに向けてしっかり練習していきたいです 」
この第1回登坂トーナメントの後すぐに夏季帰省に入った107回生、108回生。夏季帰省後には、すぐに第1回記録会も待っている。夏季帰省で練習を怠ることなく、記録会ではさらに強くなった姿を見せてくれることだろう。