7月10日は日本競輪学校の開校記念日。毎年この日に開校記念ロードレース大会が開催されており、今年は第109回生・第110回生(女子)が白熱したレースを繰り広げました。
また、同日に体育祭も行われ、午前中にロードレース大会、そして午後から体育祭という盛りだくさんのスケジュールとなった今年の開校記念日ですが、生徒たちにとっては苦しくも楽しい一日となりました。
5kmサーキットを男子は8周(40km)、女子は6周(30km)で行われました。アップダウンが続く厳しいコースですが、男子は元ロード選手の池部壮太(大分・22歳)が余裕のレース運びで、最終周回に入る前にはすべての生徒を振り落とし、独走で優勝。
女子は高校時代から自転車競技で活躍する鈴木奈央(静岡・18歳)と大谷杏奈(愛知・18歳)のマッチレースとなり、最後はゴール手前で抜け出した鈴木が優勝を飾りました。
開会式
選手宣誓は109回生が清水一幸(徳島・28歳)、
110回生が林真奈美(福岡・29歳)
まずは男子がスタート
3分後に女子がスタート
女子生徒たちの走り①
女子生徒たちの走り②
男子生徒たちの走り①
男子生徒たちの走り②
1周目から飛び出した鈴木と大谷
最後は独走となるさすがの走りを見せた池部
女子は鈴木が1着でゴール
男子は池部が1着でゴール
★109回生コメント
優勝 池部壮太(大分・22歳)
「やっぱり負けちゃいけないという思いはすごく強かったです。どこで勝負を決めてやろうかとずっと考えながら走っていて、最後は気持ちよく勝てて良かったです。距離は短いですけど、環境が変わってうまく乗りこなせない部分が多かったので、苦しい40kmではありました。(学校生活は)充実していますね。ここにきている生徒はすごく強い人が多いので、切磋琢磨して自分ものし上がってやろうという、そういう強い気持ちでやっています」
2位 大石剣士(静岡・19歳)
「池部さんの力が一人だけ別次元で、もう付いていくだけという感じでした。本当は最後まで付いていければ良かったんですけど、7周目の途中くらいで離れてしまって。(今後の目標は)持久力は自信があるんですけど、ダッシュ系とかはあまり自信がないので、これからつけていきたいです。9月の記録会では全種目で自己ベストを出せるようにしたいです」
3位 末木浩二(山梨・23歳)
「なんとか速い人に付いていけて、ぎりぎり8周もちました。速い人と遅い人の差が激しいと思ったので、前にいないと置いていかれてしまうから、それを意識して頑張って走りました。自分としては90点くらいですね。(学校生活は)最初はちょっと苦戦して下のほうだったんですけど、最近少しずつタイムも上がってきて。今回3位にもなれたのでまた自信がつきました」
★110回生コメント
優勝 鈴木奈央(静岡・18歳)
「優勝できて嬉しいです。練習でもいつも(大谷)杏奈ちゃんが1番で自分が2位だったので。2人の勝負になるとはスタート前から思っていたんですけど、最後まで付いていけたらゴールスプリントでは勝てる自信があったので、千切れないようにだけ頑張りました。(今の課題は)1000mの計測を毎週やっていて、どんどんタイムも伸びて自分のベストタイムも更新されているんですけど、最初のダッシュ力とトップスピードをもっと上げられるようにしたいです」
2位 大谷杏奈(愛知・18歳)
「最後はゴール前で差がつき、スプリントにも及ばずで、悔しいです。最初から全力で行くことが目標だったんですけど、自分の弱さを実感しました。やっぱり悔しい思いをしたので、これをいい機会としてもっとしっかり練習して強くなろうと思います」
3位 中嶋里美(愛知・24歳)
「1位と2位の2人は練習でもずば抜けていたので、まず3位になることを目標にしていました。後ろを離すためには上りで回していこうと思って頑張りました。鈴木(奈央)さんは競技もされていて強いので、鈴木さんを越せるようにもっと練習も追い込んでいかないといけないですし、デビューに向けて先輩たちと互角、それ以上に戦える選手になるために頑張っていきたいと思います」
大まかな地区別に男女混合で白組、黒組、赤組、青組の4チームに分かれて、フリースロー、アームレスリング、長縄跳び、ドッジボール、綱引き、EKIDEN(駅伝)の6種目で総合成績を競いました。
生徒たちもこの時ばかりは普段の厳しい練習を離れ、大いに盛り上がり、笑顔と笑い声が溢れていました。
フリースロー
長縄跳び
男子のアームレスリング
男子優勝は松岡晋乃介(岐阜・18歳)
女子のアームレスリング
女子優勝は林真奈美(福岡・29歳)
綱引き
ドッジボール
タスキリレーのEKIDEN
青チームが1着
総合優勝した青チーム