競輪学校物語

9月11日~12日の2日間に渡り、第113回生・第114回生(女子)の第2回記録会が行われました。
初日は男女とも午前中に200mフライングダッシュと400mフライングダッシュ、午後から1000mタイムトライアル、2日目は午前中に女子が2000m タイムトライアル、午後から男子が3000m タイムトライアルを計測しました。

初日は晴天に恵まれましたが、2日目は朝からあいにくの雨空に。特に午前中はときおり風も強く吹きつける悪コンディションでしたが、午後からは雨もほぼ止み、日差しが出るほど天候は回復。

そんな中で行われた今回の記録会では、2つの学校記録が更新されました!
まず、400mFDで松井宏佑生徒が21秒90をマークし、平成 20年に重倉高志選手(富山・95期)が出した22秒07の最高記録を更新。そして3000mTTでは橋本英也生徒が3分33秒32で、昭和62年に神山雄一郎選手(栃木・61期)が出した3分35秒30の記録を30年ぶりに塗り替えました。

今回は初日を終えた時点で男子の7名がゴールデンキャップに大手をかけましたが、最終的に獲得者は出ず。女子も前回の第1回記録会で日野未来生徒がゴールデンキャップを獲得しましたが、今回は残念ながら基準をクリアできた生徒はいませんでした。
〈9月11日 初日〉
★113回生(男子)
【200mフライングダッシュ】
1位 吉元大生 10秒79
2位 黒沢征治 11秒02
3位 松井宏佑 11秒05

1位 吉元大生

2位 黒沢征治

3位 松井宏佑
【400mフライングダッシュ】
1位 松井宏佑 21秒90(学校記録)
2位 河合佑弥 22秒40
3位 中嶋宣成 22秒41

1位 松井宏佑

2位 河合佑弥

3位 中嶋宣成
【1000mタイムトライアル】
1位 松井宏佑 1分06秒88
2位 河合佑弥 1分07秒22
3位 黒沢征治 1分07秒44

1位 松井宏佑

2位 河合佑弥

3位 黒沢征治
★114回生(女子)
【200mフライングダッシュ】
1位 日野未来 12秒40
2位 栁原真緒 12秒46
3位 佐藤水菜 12秒50

1位 日野未来

2位 栁原真緒

3位 佐藤水菜
【400mフライングダッシュ】
1位 野本怜菜  25秒22
2位 比嘉真梨代 25秒55
3位 日野未来  25秒67

1位 野本怜菜

2位 比嘉真梨代

3位 日野未来
【1000mタイムトライアル】
1位 寺井えりか 1分15秒94
2位 渡口まりあ 1分16秒11
3位 日野未来  1分16秒24

1位 寺井えりか

2位 渡口まりあ

3位 日野未来
〈9月12日 2日目〉
★113回生(男子)
【3000mタイムトライアル】
1位 橋本英也 3分33秒32(学校記録)
2位 山崎駿哉 3分42秒70
3位 伊藤歩登 3分44秒95

1位 橋本英也

2位 山崎駿哉

3位 伊藤歩登
★114回生(女子)
【2000mタイムトライアル】
1位 寺井えりか 2分41秒98
2位 佐藤水菜  2分45秒61
3位 日野未来  2分47秒96

1位 寺井えりか

2位 佐藤水菜

3位 日野未来
各種目上位選手コメント
★113回生(男子)
■吉元大生(静岡)
200mFD 1位
「(200mは)練習でも結構タイムが出ていて、調子がいい感じだったので、本番で出せるか不安だったんですけど、しっかり出せて良かったです。400mと1000mでも3位以内に入りたかったんですけど、みんな強くて一歩届かずでした。もともと高校で自転車競技をやっていて、スプリントで頑張っていたので、ダッシュには自信があります。今、HPDでブノワコーチの元で指導を受けているんですけど、同じ教場の松井(宏佑)さんがすごく強いので、松井さんに勝つことを目標にしてこれからも頑張りたいと思います」
■松井宏佑(神奈川)
200mFD 3位、400mFD 1位、1000mTT 1位
「(400mは)22秒の壁があったので、それをぶち壊して21秒を出せたのは気持ち良かったです。(記録更新の)自信はありました。練習から調子も良かったのでいけると思いました。1000mは前回より4秒くらい速くなって。前回がひどすぎたので改善したんですけど、そうしたら自分でも驚くくらいのタイムが出ました。自分でもこんなタイムが出るとは思わなかったので、嬉しいです。 学校生活にも慣れて、訓練にも集中できるようになったので、今はいい環境でやれています。これから競走訓練が入ってくるので、競走訓練でも常に着に絡めるようにいけたらと思っています」
■橋本英也(岐阜)
3000mTT 1位
「(3000mは)学校に入る前から目標としていた記録だったので、今回塗り替えることができて自分の中では満足しています。タイムは出そうだと思っていました。雨上がりはタイムの出やすい条件ですし、風もおさまってきて、気圧も落ちていたので、これは狙えるかなと。松井さんも(400mの)記録を更新したので、それに続くことができればと思って走りました。(これから始まる競走訓練では)強い選手やスピードのある選手がたくさんいるので、やっぱり先行するのが一番力がつくんじゃないかなと思っています。中距離選手の自分らしい走りをしていきたいです」
★114回生(女子)
■日野未来(奈良)
200mFD 1位、400mFD 3位、1000mTT 3位、2000mTT 3位
「全種目で3位以内には入れましたけど、自分としてはタイムはすごく悪いものだったし、本番で力を出せなかったので、実力不足だなと感じました。練習では調子も良くて、ギアを掛けて練習しているので、今回の記録会では前回とギアを変えて挑戦したんですけど、それが思ったより踏みきれていなかったという感じです。あとはバンクのコンディションや、風とかもあったので、気持ちで負けてしまったかなというところもありました。(学校生活は)前半はもうあっという間でした。覚えることとかやることがたくさんあって、毎日がすごく早いなと思ったんですけど、後半はちゃんと考えて練習にも取り組んでいきたいです」
■野本怜菜(埼玉)
400mFD 1位
「400mは前回より2秒くらい上がったので、自分が一番びっくりしています。200mも前回は13秒4くらいだったので、結構上がりました。(タイムが上がった要因は)今までは座ってからのもがきがすごく苦手だったので、夏帰省の時にシッティングでもがく練習をしてきました」
■寺井えりか(北海道)
1000mTT 1位、2000mTT 1位
「今回の記録会は全種目で自己ベストという形だったので、目標としていたタイムとの差は別として、ある程度達成できたかなと思います。1000mと2000mでの一番時計は、まさか出せるとは思っていなかったので率直に嬉しいです。もともとはダッシュが得意だったんですけど、学校にきてから長距離派になりました。(学校生活の前半は)一日一日がすごく早くて、北海道出身なので暑さにもちょっとバテていたんですけど、だいぶ涼しくなったし、自分の時間も作れるようになってきました。これから競走訓練が入ってくるので、自分にはどんな戦法が向いているのか確かめつつ、脚を落とさないようにしっかり自主練習もしていきたいと思います」