競輪学校物語

松井宏祐生徒は400mフライングダッシュで新学校記録を出した。ハイパフォーマンスデビジョン(以下「HPD」という)にも選ばれた生徒だ。スピードスケートで培ったパワーを自転車にいかんなく発揮している松井生徒。目標に向かい、今、着々と力をつけている。
もっともっと努力して、目標を達成したい!
-まず競輪選手になろうと思ったきっかけは何だったんですか?
「元競輪選手が経営している居酒屋さんに行く機会があって、そこで『やってみないか』って誘われて、それで、やってみようかなと思いました」
-今までのスポーツ歴を教えてください。
「スピードスケートを小学校2年生から大学4年までやっていました」
-スピードスケートはどの種目?
「一番頑張っていたのは1500mです」
-師匠は?
「三井勉さんです」
-師事するきっかけは?
「行っていた居酒屋の元選手の師匠が三井さんだったからです」
-自転車を始めたのはいつ?
「正式にアマチュアとして始めたのは一昨年の6月からです」
-それから、こんなにタイムが出るのは予想していましたか?
「まさか、ここまで出るとは思わなかったけど、でも、始めて2、3ヶ月で、タイムも伸びていって、自転車に合っているのかなと思いました」
-では、競輪学校の生活は?
「規則とか色々厳しいんですけど、しっかりと競輪に向きあえる環境は素晴らしいので、充実した日々を送っています」
-400mFDの学校記録を出した感想は?
「出せる自信も前からありましたが、嬉しかったですね」
-競走訓練はいかがですか?
「最初の頃は、集団で走ることに慣れていなくて、自分でレースを作ることが出来なくて、よくない時もけっこうあったんですけど、段々と回数を重ねるごとに皆の走りとか、周りも見えてきて、自分でもレースを作れるようになってきて、今はいい感じでレースを作れるようになってきていると思います」
-人と争って走るのは?
「そうですね、最初の頃は並走とかになっちゃうと負けちゃうというか、そういうのがあったけど、今はあまり気にならないです」
-克服したのはどのくらい?
「けっこうすぐですね。走っているともう集中しちゃうので」
-得意な戦法は?
「デビューしてからは先行になると思うので、先行で着にも入れているので」
-デビューしたら、どんな選手になりたいですか?
「出来るだけ早くS級に行って、トップの選手たちと走れるようになりたいです」
-今だと南潤選手のような感じですね。
「南さんも前回生のHPDなので、ああいう風になりたいですね」
-憧れの選手はいますか?
「身近なのが、やはり同じスピードスケートから転向した武田豊樹選手が同じような境遇なので、憧れですね」
-学校での練習できつかったのは? 乗り込みとか?
「乗り込みはアマチュアの時にけっこうやっていたのできつくなかったですけど、HPDでブノワ監督にみてもらっている練習で、重たいギアで1kmくらいもがく練習が一番つらいです(苦笑)」
-ウエイトトレーニングはどうですか?
「スピードスケート時代もやっていたんですけど、それとはまた少し違って、回数を少ないなかで重いのをあげるのがちょっときついですね。あとは今までフォームはあまり意識していなかったんですけど、今はフォームの方を意識しろって言われています。勉強になりますね」
-楽しいことは?
「やっぱり訓練が終わった後の自習時間が少し羽を伸ばせる時間なので、その時に友達とワイワイするのが楽しいですね」
-松井生徒が中心にいること多いですよね
「そんなことはないです(笑)。ちょいちょいイジられています」
-目標は?
「卒業記念レースの優勝ですね! 自分の力をフルに出し切りたいです」
-同期でライバルをあげるとしたら?
「競輪を一緒に走っていて意識するのは宮本(隼輔)ですね。上手いので、あっちのペースになっちゃうんですよね」
-ファンにメッセージをお願いします。
「まだ未熟なんですけど、もっともっと努力して、出来るだけ早く日本のトップにいけるように頑張ります! 応援よろしくお願いします!!」