競輪学校物語

2月21日(水)~23日(金)の3日間に渡り、第113回生・第114回生の第2回トーナメント競走が伊豆ベロドローム250mピストにて開催されました。
伊豆ベロドロームを使用してのトーナメント競走は今回が初となり、男女ともに6車立て、スタート順も事前の抽選で決める形式で行われました。
男女ともに初日に予選1回戦、2日目に予選2回戦を行い、ポイント上位6名が3日目の決勝戦に臨みました。
■113回生決勝戦
決勝戦メンバー
1番車 吉元大生(予選1・1)
2番車 松井宏佑(予選1・1)
3番車 橋本瑠偉(予選1・1)
4番車 黒沢征治(予選1・1)
5番車 上田尭弥(予選1・1)
6番車 中嶋宣成(予選1・1)
レース展開
周回の並びは1番吉元、6番中嶋、3番橋本、2番松井、5番上田、4番黒沢。
残り2周半で4番黒沢が一気に上昇すると、残り2周ホームは4番黒沢を先頭に6番中嶋、1番吉元、続く5番上田、2番松井、3番橋本は並走状態で通過。残り1周半で6番中嶋が仕掛け、先行する4番黒沢を交わすと、残り1周ホームは6番中嶋を先頭に2番松井、1番吉元、4番黒沢、5番上田、3番橋本の順に通過。最終バックで2番松井が捲って先頭に上がると、そのまま押し切るかに思われたが、追い込んできた1番吉元がゴール前で2番松井を僅差で交わし、1着。2着に松井、3着には5番上田が入った。

周回

残り2周ホーム

打鐘

最終ホーム

最終2コーナー

ゴール

表彰の3名

表彰式
 
【優勝の吉元大生(静岡・19歳)】
「勝つことにこだわっていたので、優勝はとても嬉しいです。最初から最後まで落ち着いて自分のレースができたと思います。松井さんはすごく強いので意識はしていたんですけど、最後に差せて良かったです。今回のトーナメントは調子も良く、初日からいいレースができました。入学当初に比べたらだいぶ力もついてきているので、残り少ない学校生活ですけど、一日一日を大切にして過ごしていきたいと思っています」
【2位の松井宏佑(神奈川・25歳)】
「もう少し積極的にいきたかったんですけど、結果的にああいう展開になってしまって。最後に差されたのは自分の力が足りなかったからだと思います。予選では自分の思ったようなレースができていて、決勝でも同じように走れれば優勝できるかなと思っていたんですけど、もっと脚をつけて次は負けないようにしたいです。自分はHPDといういい環境でやらせてもらっていて、どんどん力もついてきているんですけど、競走に生かしきれていないので、もっと競走でも力を出し切れるように訓練を頑張っていきたいです」
【3位の上田尭弥(熊本・20歳)】
「3着は嬉しい気持ちもありますけど、やっぱり少し悔しいです。松井さんをマークしつつ、最後は自分の得意な捲りでいこうと思っていたんですけど、届かなかったですね。予選では捲りで2勝していたので、決勝も捲りで1着になれたらいいなと思っていたんですけど。結構仕上がってきているので、これから卒記に向けてしっかり頑張っていきたいと思っています」
■114回生決勝戦
決勝戦メンバー
1番車 佐藤水菜(予選1・1)
2番車 日野未来(予選1・1)
3番車 栁原真緒(予選1・1)
4番車 那須萌美(予選2・1)
5番車 野本怜菜(予選1・2)
6番車 寺井えりか(予選2・2)
レース展開
周回の並びは3番栁原、1番佐藤、5番野本、6番寺井、2番日野、4番那須。残り2周半で2番日野が動き、徐々に上昇を開始。残り1周半で2番日野が先頭に上がると、残り1周ホームは2番日野、3番栁原、1番佐藤、5番野本、4番那須・6番寺井並走の順に通過。最終バックで1番佐藤が捲って出ると、3番栁原があわせて踏むも、1番佐藤が捲り切って先頭に立つ。そのまま1番佐藤が押し切って1着。2着には大外から追い込んだ5番野本、3着には栁原が入った。

スタート

残り2周ホーム

打鐘

最終ホーム

最終2コーナー

ゴール

表彰の3名

表彰式
 
【優勝の佐藤水菜(神奈川・19歳)】
「自分が得意とするドームでのトーナメントだったので、自信を持って臨めました。自分が行けるチャンスは1回しかないと思っていたので、そこで絶対に行こうと決めていました。自分の脚を信じて走って、1位を取れたので良かったです。今回は予選2レースとも先行で1着が取れて、すごく自信になったので、それが決勝の結果につながったのかなと思っています。冬帰省前までは先行メインにやっていたのを、最近はカマシ先行に変えてみたり、自分の中で試行錯誤してきた2ヶ月だったんですけど、卒業に向けていい準備ができているかなと感じています」
【2位の野本怜菜(埼玉・19歳)】
「今回はトーナメントなので、とにかく勝ちにこだわるレースをしました。決勝はちょっと自分が出るタイミングが遅れてしまったのが敗因だったかなと思っています。予選1回戦は自分がホームバックの先行で勝てたんですけど、2回戦は前に出切れず並走する形になってしまって2着だったので、今後は出切れなかったときにどうやって勝っていくかが課題です。冬帰省前は捲りを主体としてやってきたんですけど、最近はカマシ先行とかも取り入れていて、将来的には自在に動ける選手になりたいと思っています」
【3位の栁原真緒(福井 ・20歳)】
「今回のトーナメントでは、自分の得意な戦法も生かしつつ、着も狙うというレースを心がけました。決勝はほぼ自分が予想していた展開通りだったんですけど、最終バックで佐藤さんがきたときに、それにあわせる自分の脚がなかったですね。それがあれば勝てたレースだったと思うので、脚をつけていくことがもっと必要だなと感じました。卒業記念レースまでにはしっかりと脚を作って、先行逃げ切りで1着を取る走りをしたいと思います」