競輪学校物語

橋本英也 113回生 岐阜


橋本英也 113回生 岐阜
神山雄一郎選手以来の30年ぶりに3000mタイムトライアルの記録を更新した橋本英也生徒のインタビューです。
橋本生徒は、中距離種目でオリンピックのメダルを狙っています。
先ごろ行われたUCIトラック世界選手権にオリンピック種目のオムニアムで出場しました。
競輪は世界を見ても素晴らしいものだと思います。
滝澤校長先生の言葉が大きいですね。
競輪選手を目指した理由は?
「リオオリンピックの自分だったら競輪学校にいるということは想像できていなかったと思っています。海外のプロチームから誘いとかあって、本当に海外で走りたかったですけど断って、リオオリンピックというのは自分にとってのターニングポイントでしたね」
やはり選考されなかったことが?
「出場して、結果を出すことが自分の目標だったので、選考されなかったことで良い経験ができました」
そこからどうして競輪学校に?

世界選手権を走る橋本生徒
「そうですね、その時は学生でリオに向けて、ロードも走って、中距離も走って。リオに向けてどんどん一つに集中しようという方向へもっていきたかったので、そこで卒業して、中距離一本に絞って、250mバンクがある伊豆に住んでリオに備えたかったのですが、もう後戻りができないところで落選してしまった。もっと早く決まっていれば修正が出来たと思うけれど、一本に決めてしまっていたのでほかの選択肢がなくなってしまったんですよ。
それから逆に選択肢を広めようと思ったのと、世界を見ても競輪のシステムは素晴らしいもので、これを活かして次のオリンピックを目指そうと思いました。競輪選手になり、中距離でオリンピックを目指し、今ブリヂストンチームに入っていてロードも走る。履くわらじを増やすことによって、自分のキャパシティを増やすことができると思いますし可能性も上がるのではないかと思っています」
学校生活はどうですか?
「競輪学校で学べば学ぶほど、競輪は素晴らしいなと思いますし、仲間たちと切磋琢磨して同じ目標に向かっていくのはとてもいいですね。自分の場合は競輪学校に入って、加速が良くなりました」
さて、3000mでの30年ぶりの記録更新の感想はいかがですか?
「競輪学校に入る時からの神山さんの記録を更新しようという一つの目標でした。滝澤校長先生のT教場に呼んでいただいて、一つ弾けたところがありました。競輪学校に入って僕は単に神山さんの記録を更新しようとしか思っていなかったのですが、校長先生から、「東京オリンピックに向けてそれがスタートだ」というアドバイスをもらって。その時に競輪と競技がつながったというか。それが嬉しかったですね。第1回記録会は失敗してしまいましたが、第2回記録会で達成できてよかったです」
デビューに向けてはどうでしょう。
「ワクワクしていますね。日本で中距離を走っていても限られたメンバーで走っていましたし。これまで戦うことがなかった選手と走るのはワクワクします」