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競輪選手養成所物語
第119回生・第120回生 第2回記録会レポート
8月31日から9月2日の3日間に渡り、第2回記録会が行われました。
今回は、風も吹いており、コンディションはあまりよくありませんでしたが、その中でも119回生から5名、120回生から1名の6名のゴールデンキャップ獲得者が出ました。前回は3000mタイムトライアルでゴールデンキャップに一歩届かなかった候補生も多かったため、今回は頑張った候補生が多くいました。また、吉川美穂候補生が500mタイムトライルも養成所記録を達成しました。

ゴールデンキャップを獲得した6名
左から吉川候補生、木村候補生、北井候補生、志田候補生、渡口候補生、山根候補生
<8月31日 初日>
★119回生(男子)

【200mフライングダッシュ】
1位 山根将太(岡山) 10秒82
2位 木村皆斗(茨城) 10秒83
3位 北井佑季(神奈川) 10秒94


1位 山根将太(岡山)

2位 木村皆斗(茨城)

3位 北井佑季(神奈川)

【1000mタイムトライアル】
1位 山根将太(岡山) 1分4秒99
2位 志田龍星(岐阜) 1分6秒17
3位 木村皆斗(茨城) 1分6秒87

1位 山根将太(岡山)

2位 志田龍星(岐阜)

3位 木村皆斗(茨城)

★120回生(女子)

【200mフライングダッシュ】
1位 飯田風音(埼玉) 11秒89
2位 吉川美穂(和歌山) 11秒95
3位 山口真未(静岡) 12秒00

1位 飯田風音(埼玉)

2位 吉川美穂(和歌山)

3位 山口真未(静岡)

【500mタイムトライアル】
1位 吉川美穂(和歌山) 36秒16
2位 山口真未(静岡) 36秒36
3位 飯田風音(埼玉) 37秒15

1位 吉川美穂(和歌山)

2位 山口真未(静岡)

3位 飯田風音(埼玉)

<9月1日 2日目>
★119回生(男子)

【400mフライングダッシュ】
1位 犬伏湧也(徳島) 22秒01
2位 山根将太(岡山) 22秒10
3位 木村皆斗(茨城) 22秒40

1位 犬伏湧也(徳島)

2位 山根将太(岡山)

3位 木村皆斗(茨城)

★120回生(女子)

【400mフライングダッシュ】
1位 吉川美穂(和歌山) 25秒23
2位 山口真未(静岡) 25秒29
3位 飯田風音(埼玉) 25秒46

1位 吉川美穂(和歌山)

2位 山口真未(静岡)

3位 飯田風音(埼玉)

<9月2日 3日目>
★119回生(男子)

【3000mタイムトライアル】
1位 窪木一茂(福島) 3分38秒49
2位 木村皆斗(茨城) 3分43秒48
3位 山根将太(岡山) 3分43秒51

1位 窪木一茂(福島)

2位 木村皆斗(茨城)

3位 山根将太(岡山)

★120回生(女子)

【2000mタイムトライアル】
1位 吉川美穂(和歌山) 2分37秒73
2位 内野艶和(福岡) 2分43秒49
3位 飯田風音(埼玉) 2分44秒01

1位 吉川美穂(和歌山)

2位 内野艶和(福岡)

3位 飯田風音(埼玉)

各種目上位候補生&ゴールデンキャップ獲得候補生コメント
★119回生(男子)

山根将太
■山根将太(岡山)
200mFD 1位、400mFD 2位、1000mTT 1位、3000mTT 3位
※ゴールデンキャップ獲得
「200mFDは前回のタイムを切れなかったので、そこが悔しいです。1000mTTは4秒台を出したいなと思っていたので、ギリギリでしたが、出せてよかったと思います。400mFDは、1回目に最初から全開で行って後半タレてしまったことを考えて、少し抑え目に行ったら、あまりタイムが出なかったので、悔しいですね。もう少し出したかったですね。3000mTTは、ゴールデンキャップに1秒足らなかったんですけども、今回は走っている最中にいけそうな気がしたので、取れてよかったです! 競走訓練では自分でレースを動かせるようにしていきたいと思います」


木村皆斗
■木村皆斗(茨城)
200mFD 2位、400mFD 3位、1000mTT 3位、3000mTT 2位
※ゴールデンキャップ獲得
「体感的に風も強かったので、あまり出てないかなと思ったんですけど、タイムを見てみたら10秒83で山根さんについで2位という結果は価値のあるものだと思うし、成長が感じられるような走りになったと思います。1000mTTは、うまい具合に風も吹いていて、バンクも軽い感じがしたので悪いタイムは出ないなって思っていました。実際に走ってみて、ラスト1周まで順調だったんですけど、ラスト1周から脚が棒のようになってしまい、6秒8でした。山根さんや前回候補生の菊池岳仁さんにはまだまだ及ばないので、これから頑張っていきたいですね。400mFDのタイムは想像以上にいいタイムを出せて、前回がゴールデンキャップのタイムにギリギリだったけど、今回は大幅に下回ったのでよかったと思います。3000mTTは自分の考えていた走りをすることができて、納得のタイムを出せたと思います。2回取るということは意味があると思うし、風もありコンディションはよくはなかったですけど、その中で全種目自己ベストを更新することができたので、成長できたところだと思います。第3回もゴールデンキャップを狙っていきますし、競走訓練でもゴールデンキャップらしい走りをできればと思っています」


北井佑季
■北井佑季(神奈川)
200mFD 3位
※ゴールデンキャップ獲得
「前回の記録会よりもギアがかけられるということで、200mFDはかかっている手応えはありました。前回は悔しかったので、色々と考えながら、訓練に取り組んできたので、それがいい結果につながってよかったです。
目標としていた全ての種目で前回の記録会よりタイムを縮めることを達成でき、結果、ゴールデンキャップを獲得できたことはよかったと思います。これからは競走訓練もはじまりますし、デビュー後を見据えて、さらにレベルアップしていきたいと思います」


志田龍星
■志田龍星(岐阜)
1000mTT 2位
※ゴールデンキャップ獲得
「1000mTTはあまりタイム的に納得のいく結果ではなかったので、もっと上を目指していけたらいいなと思っています。
前回、3000mTTでゴールデンキャップを逃したので今回は頑張ろうと思っていました。あまり3000mTTを走ったことがなかったので、どれだけ耐えれるかが勝負でした。次もゴールデンキャップを目指して、全部でタイムを上回りたいです。競走訓練は結果にこだわらず、自力でいい走りをできるように頑張りたいと思います」


渡口勝成
■渡口勝成(山口)
※ゴールデンキャップ獲得
「前回、3000mTTでゴールデンキャップを逃して悔しかったので、今回は取れてすごく嬉しいです。競走訓練では、ゴールデンキャップを取ったので、しっかり存在感あるレースをできたらなと思います」


犬伏湧也
■犬伏湧也(徳島)
400mFD 1位
「ちょっとバンクが重かったんですけど、ベストタイムを出せてよかったです。でも、21秒台を狙っていたので、それが出せないのは悔しいですね。
競走訓練では、先行で結果を残せるような選手を目指して頑張りたいと思います」


窪木一茂
■窪木一茂(福島)
3000mTT 1位
「3000mTTは何秒出ているかはわからなかったんですけど、1位を取れてよかったです! タイム的にはやはり養成所記録を抜きたかったので、悔しいですね…。競走訓練は、今までの競技経験やテクニック、脚力がどれだけ短距離選手に通用するか自分でも楽しみですし、周りの皆さんも期待していると思うので、トーナメントや卒業記念レースに向けて、仕上げていきたいですね」


★120回生(女子)

吉川美穂
■吉川美穂(和歌山)
200mFD 2位、400mFD 1位、500mTT 1位、2000mTT 1位
※ゴールデンキャップ獲得
「200mFDは自分では思い切って走れて、いいタイムが出たかなと思ったんですけど、男子に『あんまりよくないんじゃない』と言われてすごくドキドキしていました。しかし、結果を聞いたら、11秒9ということで自分としてはいいタイムが出せて嬉しく思っています。
500mTTは養成所記録を出せたことはすごく嬉しいですけど、早期卒業のタイムの0秒16秒足らずにすごく悔しいです。スタートがちょっとうまくいかなかったので、そこが悔やまれますね。
400mFDは、事前の練習でいいタイムを出せていたので、自信を持って臨むことができました。でも、実際に走った時に、風が強くて、ギアもかけていたので不安でしたが、あきらめることなく走ってゴールデンキャップのタイムを切ることができてよかったです。
2000mTTは風が強かったですが、リラックスして、いつも通りの力を出すことを考えて走りました。
2つ目のゴールデンキャップは嬉しいです! 競走訓練に関しては、まだまだわからないこともたくさんあるので、教官や経験豊富な皆にアドバイスをもらいながら、頑張りたいと思います」


飯田風音
■飯田風音(埼玉)
200mFD 1位、400mFD 3位、500mTT 3位、2000mTT 3位
「200mFDは前回よりもギアをかけたんですけど、前回よりもタイムがよくなかったので悔しいです。養成所記録を狙っていたので残念でした。500mTTも前回よりもギアをかけて、こちらは前回よりもいいタイムが出せたので嬉しいです。400mFDは前回よりもタイムが出せてないので、悔しいです。風が強くて、最初にあまりかからなかったことが原因だったと思います。2000mTTはやっぱりきつかったですね(笑)。前半は前回よりも突っ込んでいったんですけど、後半落ちてしまい、あまりタイムは伸びませんでした。競走訓練は1着を多く取っていきたいと思いますし、第3回ではゴールデンキャップを目指して頑張りたいと思います」


山口真未
■山口真未(静岡)
200mFD 3位、400mFD 2位、500mTT 2位
「200mFDは記録を狙っていたんですけど、思うようなタイムが出せなかったので残念です。実力的なものもありますが、記録会の直前に腰の故障をしてしまって、その中でどれだけできるかという感じでやってきたんですけど、やはり練習はうそをつかないので、この結果を受け止めて、また第3回にむけて頑張りたいと思います。500mTTはスタートが怖いと思っていたんですけど、思ったよりもタイムも出ていて、正直びっくりしていて、この状態で出せたことは評価していいのかなと思っています。400mFDは風が強い中での出走だったんですけど、思い切って上限までギアをかけてみて、終わってみれば、やってしまったなという感じはあります。今出せる全てを出そうと思った結果なので、次に向けて、また考えて、頑張っていきたいと思います」


内野艶和
■内野艶和(福岡)
2000mTT 2位
「前回よりもギアを重くしたんですけど、自分には少し早かったかなと思いました。少し重たかったです。競走訓練では色んなことを試してみて、先行で勝てるようになっていきたいです」