8月15日、松戸記念競輪初日12レースに行われるワールドステージレース。海外からの参戦はフランソワ・ペルビス、アンドレイ・ビノクロフの2選手だ。日本からは好調・新田祐大、伏見俊昭、中村浩士、脇本雄太、村上博幸、三宅伸、中川誠一郎の7選手が迎え撃つ。
松戸の333バンクは後手を踏むと巻き返せない。またスピードバンクでもある。ハイスピードバトルの中でどの選手が勝つのか?
好勝負が期待出来るワールドステージレースをご観戦あれ!
フランソワ・ペルビス(フランス)
ここのところ、絶好調の成績を収めているのがペルビスだ。勝率71.4%、連対率80.9%、3連対率85.7%と素晴らしい。その基本となる主戦法は捲り。強烈なダッシュで一気に前団を飲み込む。しかし、タイミングもあるが、後方に置かれるのも捲り選手の特徴で、松戸の333mバンクで好位置を確保する事が出来れば、優勝を狙える。
アンドレイ・ビノクロフ(ウクライナ)
1、2着か大きい着かという今年のビノクロフの成績だ。勝率33.3%、連対率50.0%、3連対率61.1%であるが、あっさり引いてしまう時と、早めの踏み出しで先行したり、構えて捲ったりとちょっと読みづらいレースが多い。今回は松戸の333mバンク。後手を踏むと前団が縺れない限り巻き返すのは不可能だ。その辺りを上手くレースを組み立てるのであれば当然、優勝候補に上げられる。
伏見俊昭(福島75期)
ここ最近の成績を見ると1着が少なくなっている印象が多くなっている伏見だが、前さえしっかりしていれば、きっちり差してくる。勝率25.0%、連対率43.7%、3連対率68.7%という現在の成績をどのように見るかだ。さて、このレースでは好調・新田祐大選手がいるので、この後ろからのレースの組み立てになるだろう。となれば、新田とのワンツーはまず抑えておきたいところだ。
新田祐大(福島90期)
取りこぼす時は大きい着となるが、ここのところの好調度合いをみると新田を外す事が難しい。勝率59.0%、連対率86.3%、3連対率86.3%。気になるところがあるとすれば、脇本と同乗しているので、先行争いとなるのかどうかだろう。ただ、捲りに構えた時、中団に外国勢が入ると厳しいレースが予想される。それをも上回るパワーが炸裂する事に期待したい。
中村浩士(千葉79期)
完全な追い込みスタイルの中村は前次第だ。どの後ろを選択するのかがポイントになりそうだ。現時点だと外国勢の後ろを選択する可能性もある。勝率13.3%、連対率23.3%、3連対率43.3%。地元の開催でもあるので意気込みは十分のはず。位置を決めずレースに臨むのであれば、好位置確保からの追い込みとなりそうだ。注意したい選手である事には間違いないだろう。
脇本雄太(福井94期)
1着か着順が大きくなるかが最近の脇本。勝率40.0%、連対率52.0%、3連対率56.0%。レースを見ていると、後方に置かれ巻き返す時に出切れずそのまま終わってしまうパターンが見受けられる。だが破壊力の大きい先行力が遺憾なく発揮出来れば当然優勝候補になるだろう。後ろに付くであろう村上博幸は名マーカーであるので、脇本は積極的に動いていくはずだ。
村上博幸(京都86期)
ここのところちょっと調子が良くない村上だが、ここは脇本の後ろから、捲くってくる選手達を捌いて脇本とワンツーを決めてくるだろう。勝率17.6%、連対率35.2%、3連対率58.8%。ただ、松戸の相性は良さそうで5月に行われたFI開催では1・1・2という成績を脇本の後ろで残している。(最終日の1着は脇本)
荒井崇博(佐賀82期)
GIクラスになると成績を落としているが、FIクラスでは好調な荒井。8月4日の和歌山では最終バックから捲って優勝を飾っているし、その前のFIシリーズは決勝こそ取りこぼすも準決勝では1着を重ねている。勝率27.5%、連対率34.4%、3連対率44.8%。ワールドシリーズでは中川誠一郎の後ろを追走するだろう。中川が積極的に仕掛ければ連対以上は確実にある。期待したい。
中川誠一郎(熊本85期)
捲る時の破壊力はトップクラスの中川。それも当然で200mのフライングダッシュタイムトライアルでは日本新の9秒702の記録を持っている。が、このところこれが成績に結びつかない事が多い。勝率13.0%、連対率26.0%、3連対率39.1%。少し物足りない成績をワールドシリーズでは一気に払拭して欲しい。積極的に出る競走をすれば間違いなく優勝候補となるだろう。