ガールズケイリンコレクション2013の第3戦目が、9月15日(日)に京王閣競輪場で開催される。第3戦の特色は、出場メンバーがファン投票で選ばれたという点だ。さらにレースが第56回オールスター競輪(GI)の4日目第9レースに組まれていることもあり、今まで以上の注目を集めるのは必至。選ばれし7名のガールズ達が、ファンの声援を背に華麗に、そして激しく覇を競う。(※ファン投票1位の加瀬加奈子は欠場となっております)
ガールズケイリンコレクション2013京王閣ステージ展望
9月15日(日)京王閣競輪場(オールスター競輪4日目第9レース)
ファン投票2位に選ばれ、今回の優勝候補の筆頭は石井寛子だ。今年5月に2期生として在校1位&卒業記念レース覇者の看板を背負ってデビュー。まず地元・京王閣では、決勝で後続を8車身引き離す圧勝で鮮烈なデビューを飾った。そこからは連勝街道を突き進み、5月の名古屋、6月平塚、松山まで土つかずの4場所連続完全優勝を達成した。8月の京王閣では初日に内に詰まって4着に終わり初めて連を外したが、2日目及び決勝は修正して本来の巧みなレース運びで連勝、さらに8月防府、9月青森も制して、デビュー以来7場所連続優勝と勢いは止まらない。地元京王閣ファンの声援を追い風に、目指すはVのみだろう。
投票3位の中村由香里も、もちろん優勝候補の一角を成す。昨年の念願デビューから1年が経ち、今なお進化し続けている印象が強い。ガールズケイリンコレクション高松ステージでは加瀬を捕らえて優勝したが、5月の名古屋では初対戦となった石井寛子に破れ決勝2着、前橋ステージでは加瀬の先行の前に2着だったが、その後は5場所走って、いわき平、小倉、平塚と3度の完全優勝を達成するなどまさにピンラッシュ。クレバーなレースに、さらにパワーとスピードが加わっているのだから、強度はどんどん増すばかりで、今開催も全開の走りで高松に次ぐガールズケイリンコレクション2度目の優勝を狙う。
2期生の山原さくらがファン投票4位でエントリーされた。こちらも石井同様に5月のデビュー戦である松戸でいきなりの優勝と大きなインパクトを残しており、4位というのもファンの期待の大きさがうかがえる結果だろう。まだまだレースの組み立て面での甘さからか惜敗も多いが、決まり手からも主武器となる捲りの破壊力は見逃せない。上位との対戦では、6月の奈良で中村由香里と対戦し、そのときは333バンクへのとまどいもあったが初の7着大敗を喫したものの、9月高松では中村を下してリベンジとなる完全優勝を決めている。ここまで26走して3連対率は88%と安定感は抜群で、一発勝負でも見逃せない。
ファン投票5位は中川諒子だ。デビュー当初から積極性あふれるレースでガールズを牽引しているひとり。一時期成績を落としていたものの、復調を果たすと先行主体のスピード抜群の仕掛けで成績も急上昇。昨年は1Vのみで、今年に入ってもなかなか優勝出来なかったことを気にしていたが、7月の立川で加瀬を破り価値ある2度目の優勝を決めると、8月玉野では先行押し切りで優勝と力強いレースを見せている。中村と同じく、ガールズグランプリ、ガールズケイリンコレクション高松、前橋と一発勝負のレースは3回とも経験しているのも強みだ。メンバー中トップとなる15本のバック本数を誇る中川がレースの鍵を握る。
爆発力なら中山麗敏を忘れてはならない。ファン投票6位で選出され、ガールズケイリンコレクションは前橋に続く2回目の出場だ。師匠である遠澤健二のアドバイスもあり、先行も辞さない積極的な仕掛けもみせて戦法の幅も広がってきた。石井寛子や山原さくらの前に準Vに終わったこともあるが、今年これまで5度の優勝は勝負強さの証明でもあろう。中でも8月名古屋では捲り一閃で加瀬の追撃を凌いで優勝しており、これは価値ある1勝だったはず。持ち前の物怖じしないアグレッシブな走りで、大仕事をやってのけるか。
地元・東京から3人目の選出となったのが小林莉子だ。昨年は平塚のガールズ開幕戦を制しただけでなく、第1回ガールズグランプリをも制して初代女王に輝いた。今年3月に20歳を迎えたばかりで今回もメンバー中で最年少。今年はここまで優勝ゼロは意外だが、3連対率は79%とハイアベレージをマークしており決して大敗をしているわけではない。決勝での惜敗は目立つが、8月向日町でも加瀬の先行を捕らえて1着を挙げておりキラリと光るレースは随所で見せている。昨年末のガールズグランプリでの歓喜Vの再現を虎視眈々と狙う。
繰り上がりでの選出で、田中まいが7人目の出場権を得た。2期生からは3人目のエントリーで、デビュー以来ここまで9場所27走してオール決勝進出と活躍は際立つ。近況は7月岸和田は中山に敗れ2着、小倉では中村に敗れ2着、玉野では中川に敗れ2着と、ここまで優勝はなく、あと一歩の状態が続いているが、常にV争いを演じている。バック本数は10本、常に前々に攻める積極果敢な走りでたびたび上位陣を脅かしており、今後の成長が楽しみなひとりだ。初優勝への期待もさることながら、機動力を活かして、大舞台で大きくアピールしたい。
※本文中のデータは13年9月10日現在のものです。