ガールズケイリンフェスティバル以外は1着ラッシュの石井。近況は調子が良さそうでそろそろこの辺りで大きいタイトルを取っておきたいところでしょう。しかし対戦する相手は強豪ばかりなので、勝つためにはうまく立ち回る事が必要です。また、333mバンクなので打鐘以後の位置取りが重要となってきます。このときに上手い位置にいれば十分勝機があると思います。

今年前半は精彩を欠いていた石井ですが、ここに来て復調気配です。まして松戸は地元バンク。しっかりと仕上げて来ているはずです。持ち味はキレの良いダッシュですが、積極的なレースを展開しているので、石井の動き次第で展開が大きく左右する可能性があります。ガールズケイリンではライバルの小林優香に大きく離されていますが、ここでは一発逆転する可能性大の選手です。

強いですね。15連勝中です。このレースでも大本命を背負うことになるでしょう。持ち味の強力な捲りをどこから放つのかが大きなポイントになりそうです。早めに捲っていけば小林の優勝の公算大。しかし、遅めだとこのメンバーだと不発になる可能性もあります。そこがポイントなるところだと思います。

　ガールズケイリンコレクション2015松戸ステージがオースター競輪開催中の松戸競輪場で、2日目の9Rに実施される。ガールズケイリン総選挙で選出された上位7名による一発勝負だ。8月のガールズケイリンフェスティバルで連覇を達成した小林優香が今回も大本命となるが、ファン投票で1位に先取された石井寛子、昨年のガールズグランプリ覇者の梶田舞、ガールズ1期生の意地を見せる加瀬加奈子らが打倒・小林に火花を散らす。

　ファン投票で1位に選出されたのは石井寛子だ。これまでのファン投票では2年連続の2位だっただけに、今年はファンの期待に応える走りで優勝を目指してくるだろう。石井は特別レースでの優勝からはしばらく遠ざかっており、ガールズケイリンフェステイバル決勝も終始、内に詰まった展開で6着に敗れてしまった。今年は8月までに優勝が10回と好調を維持しているだけに悔やまれる一戦だったと言える。勝ちを意識しすぎたのが裏目に出てしまったようだが、今回はより積極的な走りと持ち味の位置取りの巧さを駆使してチャンスを掴んでくるだろう。

　小林優香はガールズナンバーワンの盤石の走りでガールズケイリンフェスティバルを完全優勝で制覇、昨年に続いての連覇を達成した。予選2では内に詰まる苦しい展開もあったが直線一気の強襲で圧勝と、今の小林にはまったく死角はない。決勝も4番手外併走だったが、驚異のパワー捲りで押し切っている。3月のガールズケイリンコレクション・京王閣ステージ、6月の岸和田ステージも優勝と年間のガールズケイリン特別レース全制覇も現実味を帯びてきており、年末の大一番、ガールズグランプリに向かって小林の勢いはますます加速していくだろう。

　106期生の高木真備は在校成績が2位で、昨年は優勝が2回あるが、今年はまだ優勝なしとやや足踏み状態が続いている。それでも、先行主体の強気の攻めでファンの人気は高く、ガールズ総選挙は3位に選ばれてコレクションの出場権を獲得した、特別レース初出場となったガールズケイリンフェスティバルでは決勝進出はならなかったが、3日選抜では主導権を取った田中まいを追走か番手捲りでビッグ初勝利を挙げている。今回も対戦相手は強力だが、チャレンジャー精神で持ち味の先行勝負を挑んでいくだろう。

　石井貴子は選考期間中の失格が響いて8月のガールズケイリンフェスティバルの出場を逃したが、7月の平塚では捲って今年初優勝と近況の気配は上々だ。特別レースの出場は今回が4回目とまだ少ないが、昨年9月のガールズケイリンコレクション前橋ステージでは前受からの突っ張り先行で3着と、106期の卒業チャンピオンの底力を見せつけた。今年の3月の京王閣ステージでは最後の直線で同期の小林優香と壮絶なデッドヒートを演じてタイヤ差の2着に惜敗しており、その悔しさをバネに今度こそのリベンジを狙ってくるだろう。

　梶田舞は昨年のガールズグランプリ覇者だ。今年は8月までに優勝10回とグランプリ覇者の名に恥じない活躍を見せているが、コレクション・京王閣ステージは3着、岸和田ステージは落車棄権と特別レースでは不発が続いている。ガールズケイリンフェステバル決勝も先行する奥井迪の番手の展開的には絶好だったが、小林優香の捲りに反応できず4着と敗れてしまった。脚をあまらせたままの敗退だけに悔しさは相当なものがあったはずで、今回は持てる力を振り絞って勝機を狙い、小林優香キラーの本領発揮の走りを見せてくるだろう。

　小林優香を始めとするヤングパワーの台頭でガールズケイリンも刻々と勢力図が塗り替えられているが、1期生の中から今回も唯一人ファン投票で選出されたのが加瀬加奈子だ。ヤングパワーを相手に代名詞の「男前先行」で真っ向勝負を挑んでいく走りはファンから絶大な支持を受けている。ガールズケイリンフェスティバルでも予選1、予選2をともに2着で突破して決勝進出を果たした。決勝も7着に終わったが、前へ前へと攻めていってしっかり見せ場をつくっており、今回も力と技を振り絞っての力走を見せてくれるだろう。

　長澤彩は精鋭ぞろいの106期生で在校成績は4位の実力者だ。デビュー後も昨年は優勝が5回、今年は8月までに優勝が3回と活躍を見せており、対戦相手や展開に応じて先行と捲りを巧みに使いわけての自在戦が持ち味た。特別レース初出場となったガールズケイリンフェスティバルでは決勝進出はならなかったが、予選1は先行する山原さくらの番手に追い上げ、最後は自ら捲って2着、3日目選抜も前へ前へと攻めていき増茂るることの捲り合戦を制して2着と健闘しており、今回も自在に動いての好走が期待できる。