レース直前展望
ガールズケイリンの最高峰レース、ガールズグランプリ2015はグランプリシリーズの先陣を切って開催されます。ここで的中して、YGP、GPに弾みをつけたいですね。では、気になる選手をピックアップ!
9月に行われたガールズケイリンコレクション後に練習中に落車し、怪我を負い、そこから復帰した12月のいわき平の優勝は非常に力強かったですね。それも初日は奥井迪を破り、二日目は石井貴子を破って勝ち上がり優勝をしていました。調子が非常に気にかかっていましたがグランプリには問題が全くなさそうです。上手い位置取りから、ゴール前に差し込んでくる脚は優勝候補であることはまちがい無いでしょう。
12月初めに行われた小倉ミッドナイト・オールガールズケイリンでまさかの決勝3着と、不安がある小林ですが、前夜祭の共同記者会見では、積極的に走ると自ら述べていたので、グランプリは積極的に走ってくるはず。しかし、強引にでも主導権を取ってくる奥井と叩き合う形になると、引く可能性大。一旦引いたら巻き返せるかどうかだと思います。位置取りが上手い梶田に牽制されると優勝は難しくなりますが、これを乗り越えれば優勝でしょう。小林の真価が試される一戦になると思います。
今や先行日本一の称号は奥井の代名詞となりつつあります。もしくはなっています。それだけの先行をしていれば負けることも多いはずですが、なんと勝率79.1%。すごいですよね。グランプリでも共同記者会見では徹底先行を貫くと宣言しているので、先行勝負をしてくることはまちがい無いでしょう。となると、この後ろを狙ってくる選手が多いのも事実。奥井の後ろをとれば優勝に相当近くなりますから。なので奥井の後ろは大渋滞になる可能性は大。特に、小林莉子、梶田舞、石井寛子は奥井の後ろに入ることも選択肢の一つに絶対になっているはず。後ろが併走状態になっていれば、後方からの捲りもしづらいので逃げ切れる可能性は大です。
ガールズ選手の大一番に力と力の激突の好勝負が見られると思います。期待しましょう!
今年で4回目となるガールズグランプリ2015が12月28日、京王閣競輪場に於いて開幕を迎えるKEIRINグランプリシリーズの初日11Rに実施される。9月のガールズケイリンコレクション・松戸ステージで4着に沈んだ小林優香の巻き返しに注目が集まるが、徹底先行で真っ向勝負を挑む奥井迪やガールズグランプリ初代女王の小林莉子の逆転劇も十分で、自在戦での勝負強さが光る石井寛子と石井貴子の両石井一発も侮れない。
◆小林優香 福岡 106期
本命はやはり小林優香だろう。今年の小林は3月のガールズケイリンコレクション・京王閣ステージ、6月の岸和田ステージを連覇、8月のガールズケイリンフェスティバルも優勝と女王の貫禄を示していた。9月のガールズケイリンコレクション・松戸ステージでは仕掛け遅れて4着に沈み、昨年3着に終わったガールズグランプリのときと同様に大粒の悔し涙を流したが、その反省の意味も込めて今年のグランプリではより積極的な攻めを見せてくれるだろう。ビックレースでは捲り・追い込みが主体の小林だが、今年は先行勝負を十分にありそうだ。
◆奥井迪 東京 106期
徹底先行で快進撃を続けているのが奥井迪だ。今年は10月までに優勝が16回あるが、そのほとんどが逃げ切り優勝と力強い走りをみせている。ビッグレースでも先行へのこだわりは変わることなく、コレクションの京王閣ステージと岸和田ステージ、そしてガールズケイリンフェスティバル決勝でも加瀬加奈子との壮絶なもがき合いを制してきっちり主導権を取り切っている。もちろんグランプリでも奥井の主導権取りは濃厚で、ライバルたちの反撃は厳しいが、先行での日本一を目指して圧巻の逃走劇を披露してくれるだろう。
◆小林莉子 東京 102期
ガールズケイリン第1期生の小林莉子は12年に開催されたガールズグランプリの初代女王だ。13年、14年は出場ならなかったが、今年は獲得賞金ランキングで見事に返り咲きを果たした。ガールズケイリンコレクション・岸和田ステージでは3着、ガールズケイリンフェスティバルでは予選を3着、3着で勝ち上がり、決勝では小林優香の捲りをぴったり追走、ゴール前では2分の1車身まで詰め寄って2着と健闘した。近況は捲り・追い込み主体の競走だが、グランプリでも巧みな位置取りからゴール前での逆転劇を狙ってくるだろう。
◆石井寛子 東京 104期
石井寛子は今年は10月までの優勝が11回と年間を通して安定した成績を残しているが、ビッグレースでは大きな着が続いているのがやや気がかりだ。ガールズケイリンコレクション・松戸ステージでも勝負どころで最悪の7番手となってしまい6着に敗れている。位置取りの巧さに定評があった石井だが、勝負どころで迷いに迷って失敗している印象が強い。もちろんこのままの状態で1年を終わるわけにはいかない。今年1年の失敗から学んだ反省材料を糧に、グランプリではしっかりと修正を図ってくるだろう。
◆梶田舞 栃木 104期
梶田舞は昨年のグランプリ覇者だ。山原さくらのカマシ逃げを追った加瀬加奈子を追走、ゴール前で加瀬を捉えて3代目女王に輝いている。今年は9月までに優勝が11回とグランプリ覇者にふさわしい活躍を見せているが、ビッグレースではガールズケイリンコレクション・京王閣ステージの3着が最高順位で、調子自体は決して悪くなかったが展開負けしているレースが目立っていた。現在は病気による長期欠場中なのも気がかりだが、グランプリでは小林優香キラーとして名を馳せた勝負強さを発揮して連覇を目指してくるだろう。
◆山原さくら 高知 104期
山原さくらは獲得賞金ランキング6位で3年連続のグランプリ出場を決めた。初出場の13年のグランプリは終始後方に回されて流れ込みの4着と凡走したが、昨年のグランプリでは奇襲のカマシ逃げで後続を引き離し、結果は7着だったが大一番で見せ場をつくっている。函館のガールズケイリンフェスティバルでは5着、1着の成績で予選を突破、決勝では小林優香の捲りに乗って3着に入り、ビッグレースで初めて確定板に乗った。今年のグランプリでも決して凡走することなく、ゴール前で好勝負を演じてくれるだろう。
◆石井貴子 千葉 106期
石井貴子は地元・松戸で開催されたガールズケイリンコレクションで圧倒的に人気を背負っていた小林優香を破り、ビッグレース初優勝を飾った。最終2角からインをすくって逃げる高木真備の番手を奪取、最後の直線でズブリと差し切っての快勝だった。3月のガールズケイリンコレクション・京王閣ステージで上手い位置取りから小林優香の捲りを追走、結果は2着だったがゴール前ではタイヤ差まで詰め寄っており、力のあるところを見せつけている。同じく京王閣が舞台のグランプリでも巧みな位置取りからの逆転劇が期待できる。