レース直前展望
小林優香選手の欠場で、優勝者が混沌としそうです。
特に、ビッグタイトルを獲っていない選手たちにとっては、是が非でも欲しいタイトル戦になりそうです。決勝戦は大バトルが予想できますよね!
今注目はファン投票1位の高木ですね。積極的に先行しても大崩れがほとんどなく、車券的に考えやすい選手です。今回は特に決勝で狙っていきたい選手の一人としてピックアップしました。決勝戦での先行バトルに打ち勝ってタイトルを手にすることができるのか?注目したいと思います。
強い!の一言しか出ません。そしてその強さは練習で裏付けされているのですから、本当にケイリン選手の鏡だと思います。このパワーを今回は全力で発揮してくるでしょう。「先行でタイトルを獲る!」その第一歩になるはずの今大会だと思いますので、見逃すことのないようにしましょう!
成績を見るとたまに確変モード的に負の連鎖に落ちるときもありますが、破壊力は抜群!練習をしっかりやるようになってここまで強くなったと本人は言っている通り、努力の人でもあります。タイトルはまだ獲っていないので、ここは欠場した姉弟子の小林優香に代わって、タイトル獲得戦線に名乗りを上げてくれるはず。ぜひ注目してください。
ガールズケイリンフェスティバル2016が川崎競輪場を舞台に開催される。1日3個レースの3日制で参加選手も通常のガールズケイリンよりも多い21人で、男子のサマーナイトと同様に熱戦が期待される。主役はもちろんフェスティバルを連覇中の小林優香で3連覇達成なるかに注目が集まる。しかし、ガールズケイリンも年を追うごとに層が厚くなり、上位陣の脚力も拮抗してきて女王・小林優香も絶対とは言えない状況になってきており、あっと驚くような波乱の決着も十分にありそうだ。
小林優香 106期 福岡
小林優香は3月のガールズケイリンコレクション名古屋ステージで痛恨の落車・失格を喫してしまったが、2場所欠場後に4月から戦線復帰し、小倉、平塚と2場所連続完全優勝を達成した。そして5月のコレクション静岡ステージでは、3月・名古屋で迷惑をかけてしまったファンのためにも絶対に勝つという強い気持ちでレースに臨み、徹底的に勝ちにこだわったレース運びで見事に優勝を決めている。今回も強敵揃いで決して予断は許さないが、ファンの期待を裏切らない小林らしい走りで女王の貫禄を見せつけてくれるだろう。
奥井迪 106期 東京
超がつくほどの徹底した先行へのこだわりでファンを魅了し続けているのが奥井迪だ。初出場だった年末のガールズグランプリは先行して4着、3月のコレクション名古屋ステージは先行して2着、5月のコレクション静岡ステージは先行して5着と先行女王・奥井の走りはビッグレースであっても決してブレることはない。コレクション静岡ステージのあとは5月に岐阜と佐世保、6月に平塚と富山を走っているが、4場所連続で逃げ切り優勝と先行力にますます磨きがかかっており、今回ももちろん3日連続の先行勝負を挑んでくるだろう。
高木真備 106期 東京
今年に入ってから驚くほどの急成長を遂げているのが高木真備だ。デビューした14年は優勝が2回、昨年も優勝はわずか2回だったが、今年は5月の末までに優勝がすでに8回ある。直近4カ月の勝率は8割超えと勝ち星を量産中で、平均競走得点も小林優香、奥井迪に続く第3位につけている。106期の在校成績は2位で潜在的な素質には恵まれていたのだが、ここまでの急成長ぶりはやはり本人の努力の賜物と言っていいだろう。ビッグレース初出場だった昨年のフェスティバルは決勝進出ならなかったが、今年は大活躍が期待できるはずだ。
梶田舞 104期 栃木
梶田舞は3月のコレクション名古屋ステージでは小林優香の落車に巻き込まれて落車してしまったが、幸い軽傷ですみ、直後の3月のいわき平決勝では捲った尾崎睦をぴったり追走しゴール前できっちり交わして優勝している。梶田のセールスポイントは的確なレースの読みと位置取りで、5月の高知決勝では捲った佐藤亜貴子の番手に巧みにスイッチしてからの差し切りで優勝、6月の西武園決勝も捲った山原さくらの番手から直線鋭く伸びて今年3度目の優勝と、完全に自分の勝利の方程式を確立しており、今回も強気の位置取りで勝機を掴んでくる。
尾崎睦 108期 神奈川
地元期待は尾崎睦だ。尾崎の所属は平塚だが、同じ神奈川の川崎が舞台のビッグレースとなれば燃えないわけにはいかない。ビッグレース初出場となったコレクション静岡ステージでは同じ南関東の石井貴子を追走する形から勝負どころでは3番手の好位置に収まったが、最後の直線では経験値の差が出て伸び切れず4着に終わっている。しかし、今年は6月までに優勝が6回と着実に力をつけてきており、今回はビーチバレーのトップ選手として培ってきたパワーと勝負強さをフルに発揮して静岡ステージ以上の好走が期待できるだろう。
児玉碧衣 108期 福岡
児玉碧衣は今回が3回目のビッグレース出場となる。3月のコレクション名古屋ステージは4着、5月のコレクション静岡ステージは奥井迪の逃げを捲り切れずに6着と敗れているが、小林優香を後方に置き、中団から先捲りを打った仕掛けのタイミングは絶妙だった。児玉の持ち味は天性のダッシュ力を活かしたカマシ・捲りで、ツボにはまったときのスピードは女王・小林優香を凌ぐ威力を発揮する。今年は5月末までに優勝が5回と脚力、調子ともに問題はなく、今度こそはと気持ちを引き締めて優勝を狙ってくるだろう。
石井貴子 106期 千葉
華麗な先行・捲りのスピードで常に逆転一発の魅力を秘めているのが石井貴子だ。昨年9月にホームパンクの松戸で開催されたガールズケイリンコレクションで歓喜の地元優勝を飾った石井の走りを鮮明に覚えているファンも多いだろうが、近況も5月・いわき平の決勝では女王・小林優香を相手に一気にカマして堂々の逃げ切り優勝、続く松戸の決勝も打鐘から主導権を奪って逃げ切りと地元ファンを大いに沸かせた。5月のコレクション静岡ステージは絶好の展開を活かせずに7着に終わっているが、その反省も含めて今回は巻き返しを狙ってくるだろう。