レース直前展望
なかなかガールズケイリンの大きいタイトルが獲得できない奥井選手ですが、周長の短い松戸バンクでは、先行が圧倒的に有利なはず。ここは、しっかり先行して、ゴール前誰も寄せ付けず優勝するでしょう。本人もタイトルは欲しいはず。しっかり先行で逃げ切って優勝を飾ってもらいたいですね。
素晴らしいレース勘の持ち主ではないかと思います。スタートでうまい位置どりから、さらに好位置を確保し、ゴール前に差して1着を獲りにいく脚はガールズ一と思います。なかなか梶田選手のような動きはできないと思います。今回もカールズケイリンフェスティバルで見せた動きをして先行する選手の後ろから差していくでしょう。
ここのところ決勝では勝てなかった石井選手ですが、やっと戻ってきたのかなと7月末の前橋ミッドナイトで完全優勝を飾ったことで感じました。石井選手の持ち味はやはり好位置からの追い込み、また、脚を使った競走もあるので、ゴール前はスパッと切れる脚を見せてくれるでしょう。久々の一発レースで優勝を勝ち取って欲しいと思います。
もうそろそろビッグレースタイトルを取ってもおかしくないのが児玉選手です。強力なダッシュは他を寄せ付けないものがあります。うまく仕掛ければ、タイトルホルダーになることは間違いないと思います。あとは、運があるかどうか。うまくチャンスを引き寄せれば、間違いなく1着になるでしょう。天下一品のスピードをぜひ見て欲しいですね。
ガールズケイリンコレクション2016松戸ステージが第59回オールスター競輪が開催中の松戸競輪に於いて、2日目の9Rに実施される。ガールズケイリン総選挙で選出された上位7名による一発勝負で、主役を務めるのは総選挙で堂々の1位に選出された高木真備か。今年に入ってから急成長を遂げている高木は昨年の総選挙では3位からのジャンプアップで、近況の勢いのまま優勝へ突っ走る。デビューから1年足らずで2位に選出された児玉碧衣のヤングパワーや歴戦上位の石井寛子の逆転も十分で、先行一本の奥井迪の逃走劇も見逃せない。
ガールズで近況の充実ぶりが最も光っているのが高木真備だ。今年は7月中旬までの優勝が10回と今回のメンバーの中では最多だ。昨年は優勝がわずかに2回だったことを考えると、今年に入ってからの急成長ぶりは驚異的だ。昨年のコレクション松戸ステージでは果敢に先行、ゴール前で番手追走の石井貴子に交されて惜しくも2着に敗れたが、積極性の高さも素晴らしく、総選挙での1位選出は納得の結果と言っていい。今回も1位に選んでくれたファンの期待に応えるためにも、昨年同様の果敢な攻めで初優勝を狙ってくるだろう。
児玉碧衣は昨年7月にデビューしたばかりだが、12月の熊本では姉弟子の小林優香との捲り合戦を制して優勝、前評判どおりの潜在能力の高さを証明してみせた。今年も順調に勝ち星を重ねて7月中旬までの優勝は7回を数えており、ガールズケイリン総選挙では並みいる先輩レーサーたちを抑えて2位に選出され、人気・実力ともにトップレーサーの仲間入りを果たした。コレクションは今回で3回目の出場となるが、前2回はさすがに経験不足を露呈して満足な結果を残せなかっただけに、今度こそはの意気込みで3度目の正直が期待できそうだ。
石井寛子は2014年3月のコレクション名古屋ステージ以後はビッグレースの優勝から遠ざかっているが、昨年末のグランプリでは捌きに捌いての位置取りから小林優香の2着と健闘、今年の総選挙では3位に選出と相変わらずファンからの支持は高い。新興勢力の台頭によってガールスケイリンも年々厳しさを増してきて石井も今年前半は苦しい戦いが続いていたが、7月の大垣では今年5度目の優勝を完全優勝で飾っており調子は上向きだ。今回も持ち味の自在性をフルに発揮して久々のビッグレース優勝を目指してくる。
梶田舞は2月に腰のヘルニアが悪化して入院、復帰戦となった3月のコレクション名古屋ステージでは落車棄権と今年はスタートで出遅れてしまった。しかし、3月のいわき平決勝で尾崎睦の捲りをゴール前で差し切って今年初優勝を飾ると、5月の高知、6月の西武園、7月の青森で完全優勝を達成とグングン調子を上げてきている。とりわけ西武園決勝では最終4角4番手の位置からの大外強襲で高木真備の逃げをとらえて優勝と鬼脚ぶりを発揮しており、今回も本領発揮の自在戦で勝機を掴んでくるだろう。
ガールズの逃走女王は奥井迪だ。3月のコレクション名古屋ステージは逃げて2着、5月の静岡ステージは逃げて5着と、たとえビッグレースでも絶対に主導権だけは譲らない熱い走りでファンの期待に応えている。今年は7月中旬までに9回の優勝と調子もよく、5月の岐阜から7月の奈良まで18連勝中と快進撃を続けている。5月の岐阜決勝は高木真備と、6月の平塚決勝は尾崎睦と、7月の奈良は中村由香里との壮絶なもがき合いを制して主導権を奪っており、もちろん今回も自身の走りを貫いて先行・逃げ切りでのビッグレース初優勝に挑む。
小川美咲は14年9月のコレクション前橋ステージに続いて2回目の出場となる。前橋ステージでは終始3番手の好位置につけていたが、最後の直線ではコースが空かずに伸び切れなくて5着に敗れている。今回も相手は強いが、持ち味の位置取りのうまさを発揮して見せ場をつくってくれるだろう。小川は2月に練習中に落車して鎖骨を骨折、2カ月の欠場を余儀なくされたが、復帰戦となった4月の函館で決勝進出、5月の福井、6月の小倉も決勝進出を果たしている。近況は1着こそ取れていないが、捲っての連絡みもあり調子も上々だ。
山原さくらは総選挙では8位だったが、小林優香の欠場により繰り上がりで出場を決めた。山原は3月のコレクション名古屋ステージでは先行態勢に入った奥井迪の後ろに追い上げ、無風の番手回りから見事にビッグレース初優勝を決めている。続く5月の静岡ステージでは勝負どころで奥井迪の追走に失敗、最終バックではどん尻の7番手と最悪の展開となってしまったが、最後の直線だけの巻き返しで3着に突っ込んでおり調子のよさをうかがわせた。7月中旬までの優勝回数も4回で、今回も十分に一発が期待できる状態にあると見てよさそうだ。