レース直前展望
夏になりました。花火のような華のある選手たちが伊東温泉競輪場を舞台に、熾烈な戦いを繰り広げます。その熾烈な戦いを制する選手は誰なのか? ピックアップしてみました。熱い戦いが待っています!
絶好調ですね。ガンガン勝っています。しかし、まだタイトルを取れずにいるのでここは何としてでも、勝ちたいところでしょう。上手く立ち回れば、優勝はかなりの確率で、手中に収めることができるでしょう。頑張って欲しいですね。
いい感じで優勝を重ねてきています。年末のガールズグランプリ出場を考えると、この辺りでタイトルを獲ると相当楽になるのではないかと思いますので、当然、タイトルを狙ってくるでしょう。強い選手たちが揃っているガールズケイリンフェスティバルですが、いいところを見せてくれそうです。
怪我に泣かされた昨年とは打って変わって、本来の実力を発揮して来ているのが小林です。東京2020でメダル獲得を目指し、パワーアップが進行して、アメリカの大会でも優勝するなど実力が一段と高まっています。この実力を全開にすれば、優勝候補の一角であることには間違いないでしょう。パワーを見せて欲しいですね。
競走にかける意気込みは人一倍の高木選手。積極的に動くのがやはり持ち味。先行力を活かして、濃いメンバーの中でどのように競走を組み立てていくのかとても気になります。ガールズのビッグタイトルは昨年8月に優勝したガールズケイリンコレクションなので、もう一つ積み重ねて欲しいですね。
年々、ガールズケイリン選手のレベルがアップされてきており、今回はさらに厳しさを増したレースが展開されそうだ。特に、昨年は怪我に泣いた小林優香が最前線に復帰し、他のガールズ選手にとって大きな脅威になるだろう。また、小林がいない間に強くなってきている児玉碧衣や好調の山原さくらなどが虎視眈々とタイトルを狙っているはずだ。ここで取り上げている選手は特に注目の選手たち。
この選手の活躍が今大会を盛り上げる中心となるだろう。
フェスティバルは今年3回目のビッグレースとなるが、奥井迪にとっては今大会に向けて期するものがかなり大きいはずだ。3月のコレクション高松ステージでは児玉碧衣の突っ張り先行を叩けずに7着、5月のコレクション京王閣ステージでも児玉碧衣ともがき合って6着と自慢の先行力をまだ発揮できずにいるだけに、今大会では主導権取りに燃えてくるだろう。6月の福井では今年7回目の優勝を完全優勝で達成と調子自体はまったく問題なく、悲願の先行・逃げ切りでのビッグレース制覇に向けて予選からエンジン全開で突っ走っていくだろう。
児玉碧衣はコレクション高松ステージでは奥井迪、高木真備を相手に突っ張り先行を敢行、優勝には手が届かなかったが2着に粘り込む素晴らしい走りを見せた。コレクション京王閣ステージでも結果は7着だったが、奥井迪と壮絶なもがき合いを演じて場内を沸かせており、今大会も児玉の動きが勝敗の行方を左右する大きなカギとなりそうだ。京王閣ステージのあとは富山、武雄、久留米と3場所連続完全優勝と好調を維持しているだけに、今大会では年末のグランプリ出場を目指しての優勝狙いに徹してくる可能性も十分に考えられる。
小林優香がビッグレースに戻ってくる。昨年5月のコレクション静岡ステージを優勝して以来の1年2カ月ぶりのビッグレース出場となる。手術とリハビリのために長期欠場していた小林は復帰戦となった昨年11月の久留米を完全優勝で飾って復活、その後は12月の伊東温泉で落車して再び1カ月の欠場を余儀なくされたが、今年1月から戦線に復帰すると以前どおりに勝ち星を量産、3月の広島決勝では自身の連勝記録を抜いて24連勝中だった梶田舞を破って連勝記録をストップさせており、今大会でも力強い走りで完全復活をアピールしてくるだろう。
小林莉子は地元開催のコレクション京王閣ステージに必勝を期して臨んだが、勝負どころで内に詰まって無念の4着に終わっており、その悔しさを今大会にぶつけてくるだろう。今年の小林は5月末までに7回の優勝があるが、決勝の決まり手は捲りが1回、差しが6回で、強気の位置取りと鋭い差し脚が最大の武器だ。1月の小倉決勝は小林優香の番手を取りきり、ゴール直前で小林優香の捲りを差し切って優勝、3月の豊橋決勝は児玉碧衣の逃げを3番手から差して優勝しており、今大会も自慢の差し脚でゴール前での華麗な逆転劇を狙う。
石井寛子は14年3月のコレクション名古屋ステージ以後はビッグレースでの優勝から遠ざかっているが、現在も高いレベルで安定した強さをキープしており、もちろん今大会も優勝候補の一角だ。今年3月のコレクション高松ステージでは勝負どころで最後尾の苦しい展開となったが、最後はうまくコースを見極めて3着と健闘している。優勝も今年はすでに6回を数えており、2月の静岡決勝では前団待機から捲ってきた児玉碧衣の番手に飛びつき、ゴール前ではきっちり差し切って優勝と本領発揮の自在脚を見せつけている。
石井貴子は昨年はグランプリ出場を逃したが、今年はコレクション高松ステージを優勝し、6月10日現在獲得賞金で1位につけている。コレクション連覇を狙った京王閣ステージでは勝負どころで内に詰まって抜け出せず5着に終わったが、今年は5月末までの優勝が9回と状態は引き続き良好だ。石井の強みは自転車競技で鍛えたスーパーダッシュで、一瞬の踏み出し勝負ならば誰にも負けない。今大会でも京王閣ステージでの失敗を繰り返すことなく、天性の勝負強さと自慢のスビードを存分に発揮してライバルたちに立ち向かっていくだろう。
梶田舞は昨年のフェスティバルの覇者だ。昨年は予選が2走とも2着だっだが、決勝では児玉碧衣の捲りを3番手から追い込んで優勝している。今年の梶田は3月・広島の予選2までは破竹の24連勝と新記録を打ち立てたが、決勝で小林優香に敗れてからは調子落ちになってしまい、コレクション高松ステージではレースの流れに乗り切れず4着、京王閣ステージでは捲り切るも末脚を欠いて3着に終わっている。それでも5月の前橋では約3カ月ぶりの優勝を完全優勝で飾っており、フェスティバル連覇を目標にしっかりと立て直しを図ってくるだろう。