レース展望

レース直前展望
今年からアルテミス賞レースが増え、よりガールズケイリンの魅力が見られるようになりました。ファン投票によって選ばれし、ガールズ選手達の熱い走りを堪能しましょう!
いわき平競輪場をガールズパワーで盛り上げますよ!
アルテミス賞
長澤彩選手
ガールズケイリンフェスティバルではいいところが出なかった長澤ですが、ここは、良い位置取りから1着を狙ってくるレースをしてくるでしょう。5月のガールズケイリンコレクションでは優勝した実力をしっかり発揮してくれるはず。連続してビッグレースを制覇できるか期待がかかります。
石井寛子選手
ガールズケイリンフェスティバルでは決勝に進出したものの5着に終わった石井ですが、直近の立川ガールズでも完全優勝し、好調であることには間違いないでしょう。好位置、良い組み立てで優勝を狙ってくるはず。2014年3月ガールズケイリンコレクション以来の優勝なるか注目したいですね。
ガールズドリームレース
小林優香選手
今年に入り、絶好調を維持している小林。自転車競技でも好調で、成績が格段にアップしています。7月のガールズケイリンフェスティバルでは、素晴らしい捲りで優勝しています。そのパワフルなレースに目を釘づけてください。ガールズドリーム賞レースは好メンバーが揃って良い勝負になると思います。力の爆発が小林の持ち味です。
児玉碧衣選手
無冠の女王となってしまうのか、それともここでタイトル奪取なるか。いま、ガールズケイリンで勝ちまくっている児玉の真価が問われる一戦になりそうです。大きな大会で勝てていない児玉がここで勝つと無冠からの脱出になります。真っ向勝負で強いガールズ選手を薙ぎ倒せるのか? 是非その力を見せて欲しいですね。
ガールズドリームレース
ガールズケイリンコレクション2017いわき平ステージがオールスター競輪開催中のいわき平競輪場で実施される。ファン投票の1位から7位までの7名によるガールズドリームレースは4日目9Rの発走だが、注目はファン投票第1位の児玉碧衣の走りだろう。これまでのように主導権取りにこだわるのか、それともファンの支持に応えるためにも勝ちにいくのか。ビッグレースに戻ってきた小林優香や梶田舞の巻き返しにも期待が集まる。
児玉碧衣選手
ファン投票で第1位に選ばれたのが児玉碧衣だ。児玉は2月のコレクション高松ステージでは奥井迪、高木真備との3車で先行争いになるも徹底的に突っ張りきって2着、5月のコレクション京王閣ステージも奥井と激しい先行争いを演じて7着と、その積極果敢なレース内容がファンに高く評価された結果と言っていいだろう。京王閣コレクションのあとは6場所連続完全優勝と体調面も万全だ。今回も主導権取りにこだわるのか、それとも勝ちに徹するのかは展開ひとつだろうが、待望のビッグレース初制覇期はもう目の前だ。
小林優香選手
ファン投票の第2位は小林優香だ。落車による肩の負傷の手術のために長期欠場していた小林だが、女王復活を願うファンがいかに多いかを改めて証明してみせた。昨年11月の久留米から復帰した小林は12月の伊東温泉で落車してまたもや1か月の欠場を余儀なくされたが、今年5月までに11場所走って優勝が6回で、もちろんその優勝はすべて完全優勝だ。3月の広島では自身の連勝記録を抜いて24連勝中だった梶田舞を破って優勝、5月の名古屋は石井寛子との捲り合戦を制して優勝と、手術前の呆れるほどの強さがほぼ完全に戻ってきている。
梶田舞選手
ファン投票第3位は梶田舞だ。昨年12月の松戸初日から今年3月の広島2日目まで、グランプリ優勝を含む24連勝のガールズ連勝記録を更新したのはご存知のとおり。しかし、広島決勝で小林優香に敗れて連勝がストップしてから歯車が狂ってしまい、3月のコレクション京王閣ステージはレースの流れについていけず4着、次場所の千葉では予選1が5着、予選2が2着、決勝が7着と大敗を喫している。5月の前橋と7月の松戸で優勝はあるものの、精神的にも肉体的にも弱っている印象で、今大会へ向けての巻き返しに期待したい。
高木真備選手
今年に入ってから原点回帰の先行勝負でメキメキと力をつけてきたのが高木真備だ。1月の防府から3月の伊東温泉まで4場所連続で逃げ切りで優勝を飾ると、3月のコレクション高松ステージでは結果は5着だったが、児玉碧衣、奥井迪と激しい先行バトルを演じた。4月の松阪では2着の小林優香に5車身の差をつけての逃げ切りで圧勝、5月の四日市では石井貴子との捲り合戦を制して優勝、6月の松戸では突っ張り先行に出た山原さくらを力でねじ伏せての逃げ切りで今年10回目の優勝を飾っており、今回も主導権取りを狙ってきそうだ。
高木真備選手
石井貴子は3月のコレクション高松ステージでは逃げた児玉碧衣を追走し、ゴール前で交わして2度目のコレクション優勝を達成した。その後も順調に勝ち星を重ね、4月の静岡では高木真備を下して優勝、続く武雄では今年9回目の優勝を飾っている。しかし、5月の青森では予選1は逃げ切っているが、2日目に腰痛が悪化して当日欠場、ひと場所休んで6月の大垣から復帰したが、3日間勝ち星はなく、決勝も6着と状態的にはいまひとつの印象だっただけに、今大会までにどこまで復調できているかが大きなカギとなるだろう。
奥井迪選手
先行職人の奥井迪は今年は6月までの優勝が8回ある。6月の福井決勝は110期の中嶋里美の大逃げで6番手からの捲り、同じく6月の奈良決勝は104期の奈良岡彩子のカマシで5番手からの捲りでの優勝だったが、残り6場所はもちろん逃げ切りでの優勝だ。3月のコレクション高松ステージは児玉碧衣、高木真備との3車で先行争いを演じて7着、5月のコレクション京王閣ステージは児玉碧衣ともがき合って6着とビッグレースでは大敗が続いているが、今回も逃げ切りでのビッグ優勝を目指して真っ向勝負に出ていくだろう。
山原さくら選手
山原さくらは6月までに今年は8回の優勝がある。3月の千葉決勝では梶田舞を下しての逃げ切りでの優勝、4月の防府決勝では巧みな捌きで児玉碧衣の番手を取りきり、逃げる児玉をゴール前で交わして優勝、5月の立川決勝では奥井迪の逃げを5番手からの大捲りで捉えて優勝、6月の青森では高木真備の逃げを追走しての差し切りで優勝と乗りに乗っている。今回は今年初めてのコレクション参戦となるが、相手が強ければ強いほど燃えてくるタイプの選手だけに、本領発揮の大捲りで逆転一発を狙ってくるだろう。
アルテミス賞
ファン投票の8位から14位の7名によるアルテミス賞レースはオールスター競輪の2日目9Rに発走するが、中心となるのはビッグレースでの実績上位の石井寛子か。確かな位置取りからチャンスを掴んで差し脚を伸ばしてくるだろう。妹の石井貴子も出場予定で姉妹対決も見どころだ。デビューから5年の今も熱い走りでファンを魅了し続ける加瀬加奈子の大駆けや5月のコレクション京王閣ステージを制した長澤彩の一発も十分だ。
石井寛子選手
石井寛子はビッグレースの優勝からはしばらく遠ざかっているが、昨年のグランプリが4着、今年3月のコレクション高松ステージが3着で、今回のアルテミス賞では実績上位だ。今年は6月までに優勝が7回あり、うち6回が完全優勝だ。4月の玉野決勝では加瀬加奈子の逃げを3番手から捲って優勝、6月の立川決勝では奥井道の捲りを追走しての差し切りで優勝しており、今回も本領発揮の自在戦で優勝を狙ってくる。
小林莉子選手
小林莉子が鋭い差し脚で好調をキープしており、今年は6月までに8回の優勝がある。1月の小倉決勝は小林優香の捲りを追走しての差し切りで優勝、3月の豊橋決勝では児玉碧衣の逃げをゴール前で3番手から鋭く交わして優勝、同じく3月の京都向日町決勝では田中まいの捲りをを差して優勝、6月の大垣決勝では長澤彩の捲りを差して優勝しており、今回も好位置を奪取して得意のゴール勝負に持ち込んでくるだろう。
加瀬加奈子選手
ガールズ1期生の加瀬加奈子は今回のコレクション参加の14名の中では最年長だが、デビュー当時からの変わらぬ熱い走りで現在もファンを魅了し続けている。5月の奈良決勝、6月の京王閣決勝では逃げ勝負に出ており、男気先行も健在だ。今年は6月までの優勝が3回だが、1月のいわき平決勝では田中まいとの捲り合戦を制して優勝、同じく1月の伊東温泉の決勝では奥井迪、高木真備の2強を3番手からの捲りで撃破している。
石井貴子選手
石井貴子は石井寛子の妹で、姉の寛子は自在戦を得意にしているが、妹の貴子は先行主体の競走だ。今年は6月までに優勝は1回のみだが、14場所走って決勝を外したのは2回のみと安定した成績を残している。4月の小倉では予選を逃げ切りの2連勝で勝ち上がり、決勝は奥井迪の逃げを追走しゴール前で2分の1車輪交わして完全優勝を達成しており、初めて実現する姉妹対決でどんな走りを見せるか注目してみたい。
長澤彩選手
長澤彩は5月のコレクション京王閣ステージは1年8か月ぶりのコレクション参戦だったが、児玉碧衣と奥井迪の先行争いを捲った梶田舞を追走、ゴール前でズブリと差し切って初優勝を飾った。今年は7月までに5回の優勝があるが、4月の高知競輪は堂々の逃げ切り、6月の大垣決勝は5番手から捲り、7月の静岡決勝は最終4角3番手からの直線強襲と戦法は多彩で今回もオールラウンダーぶりを発揮してくる。
中川諒子選手
中川諒子は今年6月までの優勝は1回だが、14場所走って1度も決勝を外していない。決勝の成績も1着が1回、2着が2回、3着が6回と大敗が少なく、高いレベルで安定した成績をキープしている。得意のダッシュ力を活かした位置取りが巧みで、どんなメンバーや展開でも勝負どころではきっちりと中団以上を確保しており、6月の高知決勝では中嶋里美の捲りを追走しての番手絶好の展開から直線一気に抜け出して優勝している。
田中まい選手
田中まいはリオ・パラリンピックのタンデムタイムトライアルに鹿沼由理選手のパイロットとして出場、銀メダルを獲得した実力者だ。ガールズケイリンでは昨年は優勝4回で、今年はまだ優勝はないが6月まで13場所走って決勝を外したのは1度だけだ。6月の伊東温泉決勝は奥井迪の逃げを6番手から捲って2着、続く青森決勝は山原さくら、高木真備を相手に3着と健闘しており、今回も先行・捲りでの一発が十分に期待できる。