レース展望

レース直前展望
あっという間に夏が過ぎ、秋突入という感じになってきましたね。
紅葉も北のほうから始まっているようですね。
紅葉といえば、寬仁親王牌が行われる前橋競輪場近くの赤城山でも綺麗だと思います。もしかすると親王牌開催ぐらいには始まっているかもしれませんね。
さて今回、気になるデータが届きました。
それは過去の優勝者の車番ベスト3です。
4番車、2番車、9番車です。
確かに、4番車、2番車のイメージは強くありますね。
そして、2車単の平均配当が意外に高い!6,818円。そして3連単が34,992円。と言うことは、2車単は高配当狙いで、3連単の時は、3着には人気選手を絡めるということなのでしょうか。こればかりは神のみぞ知るというところでしょうね。
諸橋愛選手
気合が乗っていますよね。第33回共同通信社杯を優勝して、グランプリ圏内突入です。親王牌でも決勝戦に進出し、上位に食い込んでくると確実に出場が見えてきます。追い込み選手がグランプリに乗りづらくなっているので、ぜひ追い込み選手としての意地を見せて欲しいです。
稲毛健太選手
徐々にきていますね。先行選手ですからなかなか成績は安定しませんが、一発を秘めています。パワーも戻ってきているようですし、前橋バンクは335mバンク。相性もいいはず。狙ってみて面白そうだと思います。人気薄の時に逃げ切って好配当を出してもらいたい選手です。
早坂秀悟選手
強い!明らかに強いんですけど、成績が安定しません。けど強い。一番狙いやすい時は番手の選手がしっかりしている時。この時が早坂の本領発揮です。しっかり早坂の踏み出しについていってワンツーが決まるでしょう。しかし、後ろの選手に不安がある場合(難しい表現ですが)、早坂の後ろは違うラインに入られ、終わるケースも多々あります。このような場合はなんとか頑張って欲しいと思います。
平原康多選手
「さすが、平原だ」と思ったことを本人から聞きました。今、トップ競輪選手の中で流行りつつある練習方法が今のナショナル的トレーニングです。体幹の強化トレーニング、および超大ギヤを使ったトレーニングです。これを平原も取り入れており、その結果、ディスクも使わずになんとハロン10秒2、3を出しているそうです。これは本当に凄い!通常まず出ません。ハイスピードを手に入れつつある平原に注目です。
第26回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントが昨年に続き前橋競輪場で開催される。日本一のカントを誇る超高速バンクで真価を発揮するスピードスター・新田祐大と渡邉一成の北日本コンビを中心に推すが、昨年の大会で悲願のGI初優勝を飾った稲垣裕之が村上義弘、三谷竜生らとともにラインの結束力を武器に連覇を狙ってくる。近況上昇ムードの深谷知広と浅井康太の中部コンビの一発も侮れず、後半戦に入ってからやや調子落ちになってしまった平原康多率いる地元・関東勢の巻き返しにも注目が集まる。
北日本3車の強力ラインで新田祐大が押し切る
 上昇ムードの深谷知広が真っ向勝負を挑む
初日12Rの日本競輪選手会理事長杯は北日本が3名、関東が2名、中部が2名、近畿と中国が1名ずつの組み合わせだが、早坂秀悟-新田祐大-渡邉一成で連係すると思われる北日本が強力だ。昨年の理事長も早坂-新田の2車で打鐘から先行、8番手から脇本雄太-村上義弘が巻き返すが、それに合わせて新田が最終2角から番手捲りを打って1着でゴール、脇本は不発で北日本コンビ追走の浅井康太が流れ込みの2着、平原康多が3着の結果だった。今年も早坂が逃げてしまえば新田-渡邉のワンツー決着が濃厚だが、同じ手は許さぬと深谷知広や平原康多がどんな作戦に出てくるかが見どころになるだろう。
新田祐大選手
新田祐大は6月の高松宮記念杯と7月のサマーナイトフェスティバルを優勝、8月のオールスターでは渡邉一成とワンツー決着で準優勝と絶好調だ。ナショナルチームでの厳しいトレーニングが競輪競走にもいい結果をもたらしており、もちろん今大会も優勝候補の筆頭だ。昨年の大会の準決では脇本雄太の先行を捲れずに9着敗退となっているが、昨年から格段にバワーアップしているだけに今年はしっかりと決勝進出を決めてくるだろう。同じくナショナルチームの渡邉一成もオールスターを優勝と勢いに乗っており、今大会も高松宮記念杯、サマーナイトに続いての新田とのワンツー決着が大いに期待できる。
深谷知広選手
深谷知広も東京五輪を目指して自転車競技を再開、6月の台湾カップのスプリントではリオ五輪ケイリンの銀メダリストであるマティエス・ブフリを破って金メダルを獲得した。新田と同様に自転車競技との相乗効果で深谷も近況は上昇ムードに入っており、8月の川崎GIIIを優勝、オールスターは決勝8着、続く豊橋記念は金子貴志とのワンツーで準優勝と結果を残している。前橋は11年の高宮記念杯でGI初優勝を飾った好相性のバンクで、昨年の大会でも準決を1着で突破して決勝進出しており、今年の理事長杯では北日本ラインに真っ向勝負の先行策も十分にありそうだ。
村上義弘選手
村上義弘は練習中の落車の影響でオールスターを欠場、8月の地元・京都向日町記念から復帰したが、準決では目標の三谷竜生が捲り不発で村上も4着敗退とやはり体調のほうは万全とはいえない状態だった。それでも、二次予選では稲垣裕之の捲りを差して1着、4日目特別優秀では中井俊亮の先行を目標に1着と地元ファンの大声援に応える走りを見せており、今大会までにはかなり良化しているはずだ。理事長杯では近畿はひとりだが、西日本連係で岩津裕介が村上マークを主張してくる可能性が高い。そうなれば2車のラインであっても、村上らしい自力勝負で必ずや見せ場をつくってくれるだろう。
平原康多選手
平原康多は今年前半は最強の自在選手として競輪界をリードしていたが、後半戦に入ってから調子落ちになり、オールスターでは準決で無念の落車・失格となってしまった。それでも9月の岐阜記念ではさすがは平原とファンを唸らせる巧者ぶりを発揮、復活の兆しが見えていた。2日目優秀は平原らしからぬ凡走で6着と体調面はまだまだ不安だらけだったが、準決では思い切りのいい先行で3着に粘り込み、決勝では対戦相手のスキを突いてのイン捲りで2着と好走しており、今大会もたとえ本調子でなくとも磨きに磨きをかけてきたテクニックを駆使して優勝争いに食い込んでくるだろう。
稲垣裕之がラインの結束力で連覇を狙う
 竹内雄作がパワフル先行で勝ち上がる
稲垣裕之選手
稲垣裕之は昨年の大会で脇本雄太の赤板先行を目標に悲願のGI優勝を飾った。近況の近畿は村上義弘と三谷竜生が相次ぐ落車の影響で苦しんでいるだけに、今年は稲垣が中心となって近畿を盛り上げていくだろう。8月の京都向日町記念では優勝こそならなかったが、二次予選では村上義弘を連れて捲って3着で村上が1着、準決も村上博幸を連れての捲りで村上が1着、稲垣が2着のワンツーと自力勝負もまだまだ健在だ。
竹内雄作選手
竹内雄作は成績の波が大きく強さと脆さが同居している印象があるが、主導権を取りきったときの粘り脚は強靭だ。昨年の大会では準決で9着と大敗しているが、二次予選では三谷竜生、吉田拓矢らを相手に堂々の逃げ切り、4日目優秀も逃げて2着に粘っている。8月のオールスターの決勝では無念の失格に終わったが、準決を逃げ粘り3着で突破しており、今大会もパワフル先行で勝ち上がっていくだろう。
中川誠一郎選手
中川誠一郎は、今年前半は鎖骨骨折の影響で低調だったが、近況は勝ち星が増えてきて復調気配だ。竹内雄作と同様にまだまだ大敗も多くて成績的にはムラがあるが、ツボにはまったときのスピードは世界レベルと呼ぶにふさわしいものがある。8月の小田原記念では準決で9着と敗れたが、二次予選では7番手からの捲りで後続を千切って1着、4日目特選も7番手に置かれたが、野原雅也の先行を捲り切って1着になっている。
原田研太朗選手
原田研太朗も捲り一発の破壊力は凄まじい。オールスターではドリームレースは不発に終わったが、二次予選では吉田拓矢の先行を7番手からの早めの巻き返しで捲り切り、中四国3車で上位を独占、準決は3車落車の波乱の展開となったが原田は捲りの2着で突破、2月のウィナーズカップ、7月のサマーナイトフェスティバルに続いて今年3度目のビッグ優出を決めており、そろそろビッグ初制覇に期待がかかる。
郡司浩平は2月のウィナーズカップでビッグ初制覇を飾ったが、その後は落車続きで調子落ちになってしまった。9月10日現在の獲得賞金ランキングも9位と地元・平塚でのグランプリ出場も危うくなってきているだけに、今大会では体調うんぬん関係なくがむしゃらに勝ち上がりを目指してくるだろう。7月の福井記念の初日特選では3番手からの捲りで上がり10秒7のバンクレコードタイをマークしており、潜在能力はやはり一級品だ。
高速バンクで若手機動力型が新しい時代を築く
 太田竜馬が自慢のスビードを見せつける
太田竜馬選手
今一番注目されている若手が徳島・109期の太田竜馬だ。6月の青森でS級初優勝を飾ると7月の小松島記念では3連勝で決勝進出、GI初出場となった8月のオールスターでは一次予選が逃げて2着、二次予選も逃げて3着で準決進出、続く京都向日町記念では1着、2着、2着で決勝進出を果たすと稲垣裕之-村上博幸の地元コンビの野望を打ち砕く先行策で小倉竜二が優勝、2着が香川雄介、3着が太田とラインで上位を独占している。
山岸佳太選手
茨城・107期の山岸佳太もブレイク中だ。デビュー後の出世争いでは同県同期の吉田拓矢や新山響平に遅れをとっていたが、今年5月の宇都宮記念で準決まで勝ち上がってから急速に成績が上昇、6月の久留米記念でも準決進出、そして迎えた8月の小田原記念では1着、2着、1着の勝ち上がりで記念初優出を決めると、決勝も渡邉一成、山中秀将らを相手に堂々と逃げ切り、S級初優勝を記念初優勝で飾っている。
新山響平選手
新山響平は記念初優勝とGI初優出を決めた昨年と比べると今年前半は落車でパッとしなかったが、後半戦に入ってから徐々に調子を上げてきている。7月の小松島記念では準決で敗れているが、3日間先行して逃げ切りが2回に3着が1回、8月の川崎GIIIでは準決が逃げて2着で決勝進出と先行力が戻ってきている。昨年の寬仁親王牌では準決で大ガマシを打って見せ場をつくっており、今年も大逃走劇が期待できそうだ。
野原雅也選手
野原雅也が自在戦に活路を見出して近況強好調だ。7月の地元・福井記念の準決では武田豊樹を捌いて先手ラインの3番手を取りきり、そこから捲って2着で決勝進出、オールスターの一次予選も前受けから捌いて逃げた和田真久留の番手に収まり、最終バックから番手捲りを打って1着、9月の岐阜記念の準決も逃げた平原康多の番手に飛びつき、ゴール前ではきっちり差し切って1着と、トップレーサーたちを相手に強さを発揮している。
吉田拓矢は5月の日本選手権で落車して大怪我を負ったが、6月の高松宮記念杯ではGI初優出と徐々に調子を取り戻している。8月のオールスターでは連絡みが一度もなく凡走してしまったが、次場所の高知FIでは準優勝と、潜在能力は高いだけに直ちに軌道修正に成功している。昨年の寬仁親王牌では1着、2着の勝ち上がりで準決に進出しており前橋バンクとの相性もよく、得意の高速バンクで完全復活を目指してくる。
思い出の大会
2012年 第21回大会 佐藤友和
佐藤友和が直線鋭く伸びて2度目のGI優勝
第21回大会の決勝は近畿5人、関東2人、北日本と中部が1人ずつとなったが、単騎の佐藤友和が4番手確保からの追い込みで2度目のGI優勝を飾った。レースは脇本雄太-市田佳寿浩の福井コンビが前受け、3番手に深谷知広-長塚智広の即席コンビ、単騎の矢口啓一郎、川村晃司-稲垣裕之-村上博幸の京都トリオが続き、佐藤友和が最後方で周回。青板2角から早々と川村が上昇すると脇本はすんなり引き、佐藤が4番手、深谷が5番手、矢口が7番手、脇本が8番手となって赤板を迎える。川村は後方を確認しながら徐々にペースを上げ、打鐘で誘導員を交わして一気に主導権を握る。すかさず脇本が巻き返すが佐藤の横までが精一杯、車間を切っていた稲垣が最終2角から番手捲りを打ち、村上、佐藤が続く。最後の直線に入ると村上が稲垣の番手から抜け出すが、その外を佐藤が鋭く伸びて先頭でゴールイン、村上と佐藤の中を割った長塚が2着に突っ込み、村上が3着。
表彰
表彰
決勝ゴール
決勝ゴール
バンクの特徴
無風の超高速バンクで自力選手が断然有利
直線が長めなので7、8番手からの巻き返しも有効だ
前橋は日本一のカントを誇る小回り走路で、屋内バンクのために風の影響も皆無でスビードに乗りやすく、積極性の高い自力選手が断然有利だ。
昨年10月に開催された寬仁親王牌の決まり手を見てみると、全47レースのうち1着は逃げが9回、捲りが20回、差しが18回、2着は逃げが6回、捲りが11回、差しが6回、マークが24回となっている。
特徴的なのは他のバンクのGIと比べて差しの1着回数が少なめなことだろう。前橋は周長が335mの短走路ながら直線は400走路並に長いのだが、自力選手がとにかくスピードに乗るので差し切るのは容易じゃない。
自力選手のスピードがよすぎて追い込み選手が付きバテしたり、千切れたりして、捲り-逃げや捲り-捲りの自力選手同士の決着も多い。ダッシュよく巻き返してきた自力選手の後ろが離れてしまい、前受けの自力選手が番手にすっぽりはまってしまい、番手捲りで楽勝というパターンもよく見られる。
ただし短走路では上位戦になればなるほど主導権争いが激しくなるので、出切るのに脚を使った自力選手が末を欠き、番手の選手が1着、3番手の選手が2着のズブズブもありうるので注意が必要だ。
先行は主導権争いに巻き込まれないように早めに先頭に立ち、打鐘前から仕掛けて一本棒で最終ホームを通過できればゴール前まで粘り込める。昨年の大会の二次予選Aで3レース連続で逃げ切りが決まっている。
捲りの場合は36度のカントを有する3コーナーがそり立つ壁のようになっているので、中団からの仕掛けなら2コーナーの手前あたりからスパートしてバックを越えるまでにトップスピードに持っていかないと3コーナーの壁を乗り越えられない。
7、8番からの仕掛けの場合でも最終ホームからスパートして早めにトップスピードに持っていければ、中団からの先捲りの上を捲っていけるし、3コーナーさえ過ぎれば惰力でゴールまで十分に粘り込める。


周長は335m、最大カントは36度、見なし直線距離は46.7m。屋内バンクで風の影響を受けないのでスビードに乗りやすいが、反面屋外のバンクとは違い追い風などのアシストを受けられないので選手の脚力や調子が直にスピードに反映されるため、ごまかしの利かないバンクとなっている。直線では外があまり伸びないが、ゴール前では内が開きやすく、3角から内へ内へと切り込んでいくと後方からの追い込みでも連に絡むことができる。