レース直前展望
今年の若手を代表する9選手がヤンググランプリの9選手です。109期から2選手が選出されましたね。それにしても107期が強いのもわかりますね。7選手が107期です。どのようなレースになるのか楽しみです。
積極的に動いて結果を残している太田がやはりここも積極的に動いて勝利を狙ってくるだろう。ラインも同県の小川真太郎がいるので戦法の幅が広がる。先行まくりで107期勢を撃破するのか?期待したい。
関東の一番前で積極的に動くシーンが多く見られた今年は更に成績も残し、強いところを見せている。今回も同期同県の鈴木竜士、山岸がいるのでラインは厚くなる。ここも積極的に動いてでれば勝機は見えてくる。通過点となるヤンググランプリの称号はここで獲得しておきたい。
取鳥も107期を代表する選手だ。ここのところ少し調子を落としている感はあるが直近では上向きになっている。上昇気流にのって一気にタイトル奪取になるか期待したい。YGPでは、広島の竹内翼とラインを組みそうだ。前後の並びは気になるところなのでしっかりチェックしたい。
次代を担う若手選手の登竜門・ヤンググランプリ2017が平塚競輪場に於けるKEIRINグランプリシリーズの2日目11Rに実施される。今年は北日本1人、関東3人、南関東1人、中国2人、四国2人の組み合わせとなったが、全員がスピード自慢の先行型だけに昨年のヤンググランプリと同様にラインなしの点と点の戦いになりそうな気配が濃厚で、実績上位の吉田拓矢と新山響平のライバル対決を中心に昨年以上の激戦が予想される。
吉田拓矢は昨年は同県同期の鈴木竜士とは別線勝負を選択、周回中は7番手の位置取りだったが、打鐘過ぎの4角で落車のアクシデントが発生したときに前を見てしまって仕掛けのチャンスを逸してしまい、最後は外、外を回されて4着が精一杯と大きな悔いの残るレースとなってしまった。今年も鈴木竜士や山岸佳太がいるが、彼らとは連携せずに自力勝負で昨年の汚名返上を図ってくるにちがいない。今年は6月の高松宮記念杯でGI初優出、10月の寬仁親王牌では一次予選で敗れたが、残り3走は逃げと捲りで3連勝と強さを見せつけている。
新山響平は昨年のヤンググランプリでは打鐘過ぎの4角で無念の落車棄権となってしまった。しかも落車の影響で今年はスタートからなかなか調子が上がらず、競輪祭でGI初優出を決めた昨年の活躍ぶりから比べるとやや物足りない成績が続いてしまった。それでも9月の青森記念が決勝5着、11月の防府記念が決勝3着、続く宇都宮FIで今年初優勝と後半戦に入ってから徐々に復調してきている。直近4ヶ月ではホーム回数が18回、バック回数18回と数字も高く攻めの競走も健在だ。
吉田拓矢と新山響平の107期の2強に真っ向勝負を挑むのが109期の太田竜馬だ。昨年7月にデビューした太田は8月の玉野で上がり10秒5のバンクレコードを叩き出してA級2班に特別昇班、11月の別府でS級2班に特別昇級、今年6月の青森では3連勝でS級初優勝を達成とまさに破竹の勢い。さらに7月の地元・小松島記念では3連勝の勝ち上がりで決勝6着、GI初出場となった8月のオールスターでは2着、3着の勝ち上がりで準決へ駒を進めており、今回も新人らしからぬスケールの大きな競走でファンを魅了してくれるだろう。
取鳥雄吾は昨年のヤンググランプリでは初手は前受からの番手飛びつき狙いだったが、展開のアヤで最終ホームから先行する形になってしまい、結果は最後の直線で力尽きて7着に終わっており、今年は勝つ競走に徹してくるだろう。一昨年のヤンググランプリで先行した渡邉雄太が昨年は追い込みで優勝しているだけに取鳥にもチャンスは十分だ。今年の取鳥は5月の広島FIで3連勝で待望のS級初優勝を達成、10月の寬仁親王牌では敗者戦ながら3日目一般で逃げ切ってGI初勝利と昨年よりも着実にパワーアップしている。
鈴木竜士は昨年のヤンググランプリでは初手から取鳥雄吾を追走、狙ったとおりの取鳥の先行で番手絶好の展開となったが、最後の直線で伸びきれず3着と悔しい結果に終わった。今年は吉田拓矢はともかく山岸佳太との連係はありそうで、直線での伸び脚強化に重点をおいて臨んできそうだ。今年の鈴木は4月に落車して鎖骨骨折の大怪我を負い、その影響でなかなか波に乗れずに11月22日現在の時点で優勝はないが、10月の川崎FIでは優出は逃したものの3日間の主導権取り、続く防府記念でも3走で先行して1着1回、2着1回と復調気配だ。
小川真太郎は昨年6月の高知で3場所連続完全優勝を決め、エリート揃いの107期では6人目の特別昇級を果たしている。今年5月の立川FIでは予選と準決をともに逃げ粘りの3着で突破すると、決勝は4番手からの捲りで念願のS級初優勝を飾っている。ビッグ初出場となった8月のオールスターでは9着、7着、7着と大敗して上位陣との力の差を痛感させられたが、9月の共同通信社杯では2日目特一般で捲って2着、4日目一般で逃げ切りと見せ場をつくっており、今回はおそらく同県の太田竜馬と連係して勝機を狙ってくるだろう。
堀内俊介は昨年5月の青森で3場所連続完全優勝を達成してS級2班に特別昇級している。今年2月の川崎FIでは予選を逃げ切り、準決を捲りの2着で突破、決勝は鈴木竜士、太田竜馬らを相手に堂々と逃げ切ってS級初優勝を飾った。さらに3月の大垣FIも捲って優勝、勢いに乗って参戦した地元・川崎記念では優出こそならなかったが捲りで2連対している。107期のルーキーチャンピオンレースでは新山響平を追走から3着と好走しており、今回も好位置を奪取して、昨年の渡邉雄太に続き南関東でのヤンググランプリ連覇を目指してくる。
山岸佳太は昨年10月の函館で3場所連続完全優勝を達成してS級2班に特別昇級している。同県同期の吉田拓矢と鈴木竜士からは約1年遅れの昇級だったが、今年8月の小田原記念で記念初優出を果たすと、決勝は渡邉一成、神山雄一郎、山中秀将らの錚々たるメンバーを相手に堂々の逃げ切りでS級初優勝、107期では新山響平に次ぐ2人目のGIII覇者となった。GI初出場の10月の寬仁親王牌では5、8、4、9着と苦戦したが、11月大垣記念では二次予選で敗れたものの逃げ切りが2回、逃げ粘りの2着が1回と近況も好調だ。
竹内翼はプロのサッカー選手から競輪に転向、昨年7月にデビューすると8月にはA級2班に特別昇班、12月には3場所連続完全優勝を達成して109期では太田竜馬に次ぐ2人目のS級レーサーとなった。今年3月の109期のルーキーチャンピオンレースでは打鐘から太田竜馬を叩いて主導権を奪取、結果は6着だったが積極性の高さをしっかりとアピールした。9月の青森記念では3走で先行して2着が1回、3着が2回、11月の防府記念でも逃げ切りが1回、逃げ粘りの2着が2回と好走しており、今回も主導権取りに燃えてきそうだ。