レース展望

ガールズケイリンコレクション
今回の注目は小林優香が出場してくるところでしょう。
世界のケイリンではまだ結果が出ていないのですが、パワーは世界クラスです。
しかし、ガールズケイリンで活躍するトップクラスの選手たちも負けてはいません!
パワーとパワーのぶつかり合いを楽しみましょう!
小林優香選手
小林優香 福岡 106期
昨年の11月以来、ガールズケイリンをまったく走らず競技に専念してきた小林の調子は、まったく悪くないはず。問題はギヤ比だけでしょう。脚が回れば圧倒的な力を見せてくれるはずです。世界選でも、ブノワ・ベトゥコーチから世界選で優勝できると言わしめている小林です。その力を見せてほしいと思います。
児玉碧衣選手
児玉碧衣 福岡 108期
積極的に主導権を取っている児玉の調子は上の意味で変わらずのようです。今回のコレクションでどのような競走を見せるかは走るまではわかりませんが、積極策が功を奏すると思います。同型と踏み合いになると捲りごろという展開もありますが、気持ちの良いレースを見たいですね。
石井寛子選手
石井寛子 東京 104期
5連続優勝を飾っているのが石井寛子。冴え渡っていますね差し脚が。ゴール前で追い込む脚は抜群です。また、良い位置を狙って動くのですが、相手が来なかったり遅かったりすれば、展開に応じて先行策もあるのが良いですね。名うての先行選手をスパッと差す脚を是非発揮してほしいと思います。
 今年最初のビッグレースとなるガールズコレクション2018松山ステージが、第2回ウィナーズカップが開催される松山競輪場に於いて最終日の9Rに実施される。ガールズグランプリ2018を制した石井寛子と僅差で涙を飲んだ奥井迪の再戦に注目だが、昨年7月のガールズケイリンフェステイバルで華麗な復活優勝を遂げた小林優香や抜群のスピードで悲願のビッグレース初制覇を狙う児玉碧衣の巻き返しも見逃せない。
小林優香選手
小林優香 福岡 106期
 小林優香は16年7月に左肩の手術をして長期欠場に入り、同年11 月に復帰後は厳しいトレーニングと食事制限で体重を20キロ落として肉体を絞り込んだ。そのおかげで走りにキレが増し、課題だった上半身のブレもなくなった。そして迎えた7月のガールズケイリンフェスティバルでは捲りの3連発で完全優勝を達成、華麗な復活を遂げた。東京五輪出場を目指して自転車競技で奮闘しているために近況はガールズケイリンの出走は少なくなっているが、かつて絶対女王と呼ばれていた頃の強さが完全に戻っている。
高木真備選手
高木真備 東京 106期
 高木真備は昨年8月のコレクションいわき平ステージのドリームレースで小林優香の捲りを追走、ゴール前できっちり差し切って2度目のビッグレース優勝を飾っている。2回目の出場となったガールズグランプリでは最終2角5番手から仕掛けて4角では2番手まで迫ったが、直線で伸びを欠いて4着に終わっている。しかし、捲っていったときのスピートはかなりよく、あと2車、いや、あと1車前に位置していればと悔やまれるレースだった。それだけに近況は先行主体で頑張っている高木だが、今回は位置取り重視の走りで優勝を狙ってきそうだ。
児玉碧衣選手
児玉碧衣 福岡 108期
 児玉碧衣は昨年のビッグレースでは優勝には手が届かなかったが、毎回主導権取りにこだわる積極的な走りで見せ場をつくっていた。しかし、2回目の出場となったガールズグランプリでは勝ちを意識しずきたのか、勝負どころで完全に立ち遅れて6着に敗れている。その悔しさを晴らすかのように、1月のコレクション2018平塚ステージのトライアルレースA組で完全優勝を達成して出場権を獲得、スビードならばガールズ屈指のものを持っているだけに、今回も悲願のビッグレース優勝を目指して積極的な走りを見せてくれるだろう。
尾崎睦選手
尾崎睦 神奈川 108期
 尾崎睦は昨年はコレクションの出場はなかったが、7月のガールズケイリンフェスティバルで決勝4着と健闘、年間の優勝回数も8回を数えホームバンクでのガールズグランプリに出場を果たした。結果は勝負どころで6番手に置かれて5着に終わったが、年末の大舞台を経験したことでワンラックアップの成長を遂げたことはまちがいなく、今年1月は四日市と大垣で2場所連続の完全優勝と幸先のいいスタートを切っている。今回もグランプリでの失敗を糧にして、持ち味の強気の攻めを存分に発揮してくれるだろう。
奥井迪選手
奥井迪 東京106期
 奥井迪はカールズグランプリでは最終ホームから迷いなく先行、4角を先頭で通過するとゴール前まで力強く粘り込んだが、わずかのタイヤ差で石井寛子に差し切られ無念の涙を飲んだ。しかし、奥井は先行・逃げ切りでのビッグレース優勝の夢を決してあきらめはしない。年明けからしっかり気持ちを切り替え、今年もグランプリ出場を目指して快調に飛ばしており、1月の伊東温泉に松山、2月の奈良と3場所を完全優勝で飾っている。今回も主導権争いの宿敵である児玉碧衣がいるが、もちろん狙うは逃げ切りでの優勝だ。
石井寛子選手
石井寛子 東京 104期
 13年にデビューした石井寛子は同年のコレクション京王閣ステージでビッグレース初優勝を飾り、翌年にはコレクション名古屋ステージも優勝と活躍したが、その後は小林優香らの後輩たちの台頭によって苦しい戦いを強いられるようになりビッグレースの優勝から遠ざかってしまった。それでも石井は決して腐ることなく、真摯にケイリンに取り組み続け、昨年のガールズクランプリでは5度目の挑戦でついに初優勝を達成した。今回も強豪メンバーがそろっているが、得意の自在戦を駆使して勝機を掴んでくるだろう。
鈴木美教選手
鈴木美教 静岡 112期
 112期の新鋭・鈴木美教は昨年7月にデビューしたが、デビュー戦の千葉でいきなりの完全優勝を飾った。その後も順調に勝ち星を重ね、再び千葉に戻ってきた12月には500バンクを堂々と逃げ切って優勝と強靭な地脚を見せつけている。今年も1月に松戸で開催されたコレクション平塚ステージのトライアルレースB組の決勝で奥井迪の先行を捲り、準優勝で出場権を獲得と快進撃を続けている。現在は新人らしく先行主体の競走だが捲りのスビードも侮れないものがあり、ビッグレース初出場の今回も十分に一発が期待できる。