レース展望

ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージが、第72回日本選手権競輪が開催中の平塚競輪場に於いて3日目12Rに実施される。1月に高松、奈良、松戸の各競輪場で実施されたトライアルレースの決勝戦で1着、2着となった5名と3着が2名の精鋭ぞろいの組み合わせだけに激戦必至だ。スピードと実績上位の児玉碧衣を中心に推すが、3人そろった112期の新鋭がレースをかきまわせば波乱の決着も十分だ。
児玉碧衣選手
児玉碧衣 福岡 108期
児玉碧衣は年末のガールズグランプリは勝ちを意識しすぎて凡走してしまい、レース後は自身の不甲斐なさに大粒の涙を流した。その無念さを晴らすかのように今年はより積極的な走りを貫いており、1月の高松のトライアルレースを完全優勝、3月のコレクション松山ステージでも打鐘から一気にスパートして主導権を取り切っている。結果はゴール寸前で小林優香に差し込まれてまたもやビッグ優勝にならなかったが、しっかり2着に粘り込んでいる。今回も自慢のスピードでレースを支配して悲願の初優勝を狙っていく。
高木真備選手
高木真備 東京 106期
高木真備は1月の奈良のトライアルレースは逃げ、捲り、逃げの3連勝で完全優勝している。年末のガールズグランプリでは最終2角5番手から仕掛けるも直線で伸びを欠いて5着と位置取りに失敗した印象だったが、その反省からか3月のコレクション松山ステージでは前へ前へと積極的に位置を取りにいき、最終的には逃げる児玉碧衣の番手にうまくハマっている。結果的には小林優香と児玉碧衣にスピード負けして3着に終わったが、今回も先行も辞さない積極的な仕掛けで後位奪取を狙ってきそうだ。
太田りゆ選手
太田りゆ 埼玉 112期
太田りゆは東京五輪を目指して世界の舞台で戦っている期待の新鋭だ。自転車歴は浅いが昨年のアジア選手権にチームスプリントで出場して見事に3位と、そのスピードは折り紙つきだ。自転車競技との両立でガールズの出走回数は少ないが、デビュー戦となった昨年7月の高松を完全優勝、今年3月までに6回の優勝を積み重ねている。1月の松戸のトライアルレースでは予選は勝ち星がなかったが、決勝は奥井迪、石井貴子らを相手に7番手からの大捲りを決めて優勝しており、今回も世界のスビードを見せつけてくれるだろう。
鈴木美教選手
鈴木美教 静岡 112期
鈴木美教はデビュー戦となった昨年7月の千葉でいきなりの完全優勝を飾り、その後も順調に勝ち星を重ねて今年3月までの優勝は8回を数えている。1月の松戸のトライアルレースは3着、1着の勝ち上がりで決勝は太田りゆの捲りに屈したが、自身も4番手から捲って2着と健闘した。ビッグ初出場となった3月のコレクション松山ステージではトップクラスの選手たちを相手に気合い負けしてしまったのか終始後方のままで5着に終わったが、その敗戦を糧に今回はより強い気持ちで力を出し切れるレースを目指してくるだろう。
山原さくら選手
山原さくら 高知 104期
山原さくらは1月の高松のトライアルレースでは予選1が逃げ切り、予選2が逃げ粘りの2着で決勝進出、決勝は児玉碧衣のカマシ逃げが決まり、後続を6車身以上引き離す独走状態となったが、山原は必死に追いかけて3分の4車身まで詰め寄り2着となっている。山原のコレクション出場は昨年8月のガールズドリームレース以来だが、ドリームレースは7着と大敗しているだけに今回は奮起の走りを見せてくれるだろうし、うまく展開がもつれてくれれば奥の手の大捲りを炸裂させて16年3月以来のコレクション制覇を成し遂げてくれるだろう。
石井貴子選手
石井貴子 千葉 106期
石井貴子は1月の松戸のトライアルレースでは予選1が切り替え、切り替えで最終先行の番手を奪取し、直線抜け出しての1着、予選2も巧く捌いて2番手から番手捲りを打つが、鈴木美教に捲られて2着、決勝も逃げる奥井迪の番手に入るが、太田りゆと鈴木美教の捲り屈して3着という成績だった。ナショナルチームとの兼任で海外遠征など多忙な日々を送っているためにガールズではなかなか波に乗り切れないところもあるが、今年は3月まで優勝が3回と調子は悪くなく、今回も自在な走りでチャンスを狙ってくるだろう。
内村舞織選手
内村舞織 福岡 112期
内村舞織は1月の奈良のトライアルレースでは予選1は逃げる高木真備の番手に飛びついて2着、予選2も高木真備の捲りにうまくスイッチするも直線伸びを欠いて3着、決勝は高木真備と大久保花梨の先行争いを追いかけて3着に滑り込んでいる。内村はケガのために同期の仲間より2ヶ月近くデビューが遅れてしまい、今年3月までに19場所走ってまだ優勝はない。それでも、今年の出走では一度も決勝を逃しておらず、ゆっくりだが着実に成長してきている。ビッグ初出場となる今回も持ち味の強気の走りで見せ場をつくってくれるだろう。