ガールズドリームレース直前注目選手
梶田舞 栃木 104期
ちょっと調子落ちをしていた感じがする梶田ですが、ここに来て、111で優勝を飾った武雄から上り調子になるかが気になるポイントです。上手い位置取りからの捲り追い込みがガールズドリームレースで炸裂すれば、優勝が見えるでしょう。
石井寛子 東京 104期
直近の2場所で優勝を逃しているのが気になりますが、最近の差し脚は以前よりパワーアップしている感じがあります。ガールズケイリンフェスティバルで見せた競走はクレバーな競走で、梅川楓子の後ろから差し込んで優勝を決めました。今回はどのような競走を見せてくれるのか。楽しみですね。
石井貴子 千葉 106期
ガールズケイリンフェスティバルでは二日目で吉村早耶香のブロックにあい勝ち上がれなかった石井ですが、調子自体は悪くなさそうです。持ち味のスピードを見せれば優勝は狙えるでしょう。積極的に動くのかそれとも捲り追い込みに組み立てるのか、これはレース展開次第となりそうですが、好位置からの競走となるのは間違いないと思います。
アルテミス賞レース注目選手
鈴木美教 静岡 112期
ガールズケイリンフェスティバルでは予選1、2ともに3着で勝ち上がれませんでしたが、実力はトップクラスであることは間違いありません。この大舞台でどのような競走をするのかで鈴木の今後が大きく変わってくるのではないかと思います。強い競走をぜひ見せてほしいと思います。
〇ガールズドリームレース
ガールズケイリンコレクション2018いわき平ステージがオールスター競輪開催中のいわき平競輪場で実施される。ファン投票の1位から7位までの7名によるガールズドリームレースは4日目9Rの発走だが、2年連続2回目のファン投票1位に選出された児玉碧衣が、悲願のビッグレース初制覇となるかどうかが一番の見どころだ。
児玉碧衣 福岡 108期
ファン投票で2年連続2回目の1位に選ばれたのが児玉碧衣だ。昨年のドリームレースでは先行して6着に終わり、それから1年が経つが未だにビッグレースでの優勝がないのがファンにとってはやや寂しいところだろう。7月のガールズケイリンフェスティバルでは決勝進出を果たしているが、予選1で先行して4着に沈むなど決して本調子ではなかったようで決勝も捲り不発に終わっている。しかし、1位に選んでくれたファンのためにも今回までにはしっかり立て直してくるはずで、児玉らしいスピード抜群の走りをきっと見せてくれるだろう。
高木真備 東京 106期
ファン投票で2位に選ばれたのが高木真備だ。高木は2016年8月のコレクション松戸ステージではファン投票1位に選出され、レースでは先行する奥井迪の後ろを取りきり直線で一気に抜け出してビッグレース初優勝を飾っている。昨年のいわき平ではファン投票4位でドリームレースに出場し勝負どころで内に詰まる苦しい展開だったが、小林優香の捲りにうまくスイッチしゴール前で差し切って連覇を達成している。普段は先行・捲りで戦っている高木だが、今年も巧みなレース捌きからの3連覇が期待できそうだ。
小林優香 福岡 106期
ファン投票の3位は小林優香だ。小林は東京五輪出場を目指して自転車競技に専念しているためにガールズケイリンでの出走は少ないが、絶対女王・小林優香を支持するファンの思いは変わらずに熱く、今年初出走となった3月のコレクション松山ステージを優勝してファンの大声援を受けていた。ただ、ガールズケイリンフェスティバルでは予選を2連勝で勝ち上がったが、決勝では内に切り込まざるを得ない展開となって落車・失格に終わっており、今回も落車の影響が残っていれば苦しい戦いは避けられないだろう。
※小林優香選手は負傷により欠場となりました。(7/31)
石井寛子 東京 104期
石井寛子は昨年アルテミス賞に出場、逃げる妹の石井貴子を追って優勝している。そして年末のガールズグランプリも優勝して今年はファン投票でベストセブンへと戻ってきた。ガールズケイリンフェスティバルでは予選1が2着、予選2が3着と未勝利の勝ち上がりだったが、決勝では逃げた梅川風子を終始マークし、いったんは高木真備に追い上げられて内に詰まる苦しい展開となったが、直線では内から鋭く抜け出して優勝している。今回も石井らしいクレバーな立ち回りでグランプリ覇者の貫禄を見せつけてくれるだろう。
梶田舞 栃木 104期
梶田舞は今年前半ビッグレースの出場がなかったが、過去に2度ガールズグランプリを優勝している梶田の人気は相変わらず高い。昨年後半はやや調子を落としていた時期もあったが、今年は4月の地元・宇都宮と6月の松阪で完全優勝を達成、走りにも積極性が戻ってきている。ガールズケイリンフェスティバルの決勝では小林優香の落車に巻き込まれてしまったが、予選1は児玉碧衣の先行を6番手から捲って1着、予選2も捲って2着と強さを見せており、今回も切れ味鋭い捲りで復活優勝を狙ってくる。
奥井迪 東京 106期
奥井迪は昨年のガールズグランプリでは最終4角を先頭で通過、そのまま押し切れるかと思われたがゴール前で石井寛子に交わされて無念の2着に終わった。それでも、あくまでも徹底先行を貫く姿は全国のファンに大きな感動を与えた。今年も6月までに優勝が6回あるが、そのうち4回が逃げ切りでの優勝と徹底先行の姿勢は変わらない。3月のコレクション松山ステージは児玉碧衣に主導権を奪われて4着、ガールズケイリンフェスティバルでは優出ならずとビッグレースでは結果を残せていないが、もちろん今回も狙うは逃げ切り優勝だ。
石井貴子 千葉 106期
石井貴子は5月のコレクション平塚ステージでは終始児玉碧衣をマーク、最終バック手前から捲った児玉をゴール前できっちり交わして3度目のコレクション優勝を達成した。さらに次場所の別府決勝ではステファニー・モートンとロリーヌ・ファンリーセンの外国人勢を撃破して優勝している。残念ながら地元開催のガールズケイリンフェスティバルでは優出ならなかったが、最終日にしっかり勝ち星を挙げており調子は決して悪くない。フェスティバルでの悔しさをバネに今回は必勝を期して臨んでくるだろう。
〇アルテミス賞レース
ファン投票の8位から16位(12位と13位は欠場)の7名によるアルテミス賞レースはオールスター競輪の2日目9Rに発走するが、傑出者不在で混戦模様だ。ビッグレースの優勝経験がある長澤彩や山原さくらが中心になりそうだが、新鋭・太田りゆも潜在能力が高いだけに侮れない。
山原さくら 高知 104期
山原さくらは16年3月のコレクション名古屋ステージでビッグレース初優勝を達成している。今年5月のコレクション平塚ステージでは結果は7着だったが、打鐘からカマシ気味に仕掛けて主導権取りと見せ場をつくっている。ガールズケイリンフェスティバルでは優出ならなかったが、今年前半は優勝が4回と好調をキープしており、今回も結果を恐れぬ大胆不敵な攻めでレースを盛りあげてくれそうだ。
※山原さくら選手は小林優香選手の欠場に伴い、ガールズドリームレースに出場します。
なお、山原さくら選手の繰り上りに伴い、鈴木美教選手(静岡・112期)がアルテミス賞に出場します。(7/31)
太田りゆ 埼玉 112期
太田りゆは小林優香と同様に現在は自転車競技に重点を置いているのでガールズの出走は少ないが、今年は1月の松戸と3月の佐世保で優勝している。ビッグレース初出場となった5月のコレクション平塚ステージでは結果は4着だったが、捲り仕掛けたときのスピードはよく、あわやと思わせる勢いがあった。ガールズケイリンフェスティバルは優出ならなかったが、今回は世界の舞台で鍛えた脚力を遺憾なく発揮してくれるだろう。
長澤彩 愛知 106期
長澤彩は昨年5月のコレクション京王閣ステージで、奥井迪の捲りを追走からゴール前で差し切ってビッグレース初優勝を飾っている。その優勝をきっかけに通常開催でも成績が急上昇、昨年は優勝が8回、今年は6月までに優勝が6回とハイペースで勝ち星を重ねている。ガールズケイリンフェスティバルは3日間不本意な成績に終わったが、その反省を胸に今回は積極的な攻めを見せてくれるだろう。
石井貴子 東京 104期
石井貴子は昨年のアルテミス賞では姉の石井寛子と同乗、結果は7着だったが石井貴子は前受けから思い切りよく先行し、妹を追走した石井寛子が優勝している。今年前半はこれといった成績を残せなかったが、7月の高松決勝では4番手からの捲りで今年初優勝、次場所の高知決勝では7番手からの大捲りで優勝と、夏の到来とともにぐんぐん調子をあげてきており、今回も大捲りの一発が十分に期待できる。
元砂七夕美 奈良 108期
元砂七夕美は今回がビッグレース初出場となる。デビューは2015年7月だが、これまで優勝が1回もないのでビッグレースでは苦戦は免れないだろう。それでも、今年4月の青森決勝では逃げた土屋珠里を追走し、直線で抜け出して2着と初優勝まであと一歩のところまで迫っていた。高校時代から自転車競技で活躍していたので脚力的には決して見劣りはしないはずで、今回も展開次第では連絡みがあるかもしれない。
小林莉子 東京 102期
小林莉子は昨年のアルテミス賞では石井寛子の捲りを追走して2着に入っている。ただ、昨年は優勝が11回あったが今年は6月までに優勝が1回しかなく、近況はやや調子落ちの印象だ。それでもガールズケイリンフェスティバルの予選1では3番手から直線伸びて2着、予選2は児玉碧衣の捲りにスイッチして2着と、小林らしいしぶとい走りで決勝進出を果たしており、今回も持ち味のしぶとさを発揮してゴール前勝負に絡んでくるだろう。
尾崎睦 神奈川 108期
尾崎睦は昨年初出場を果たしたガールズグランプリで5着、今年3月のコレクション松山ステージで7着とビッグレースでは苦戦が続いているが、今年は7月までに優勝が6回と調子はいい。7月の大宮では500バンクで堂々の逃げ切り優勝、同じく7月の富山でもグランプリ覇者の石井寛子を下して逃げ切り優勝と積極性も高い。今回も展開次第では一気に飛び出しての先行・逃げ切りを狙ってきそうだ。