レース展望

ガールズグランプリ2018展望
今年で7回目を迎えるガールズグランプリ2018が静岡競輪場に於けるKEIRINグランプリシリーズの初日11Rに実施される。8月のガールズドリームレースで悲願のビックレース初制覇を達成した児玉碧衣が中心となるが、自在戦に優れた昨年覇者の石井寛子と石井貴子の一発も十分だ。初出場となる梅川風子と鈴木美教の112期の新鋭コンビが先輩レーサーたちを相手に真っ向勝負を挑めば昨年同様に波乱の決着もありそうだ。
児玉碧衣選手
児玉碧衣 福岡 108期
 児玉碧衣はビッグレースの壁をなかなか打ち破れなかったが、8月のコレクションいわき平ステージのガールズドリームレースでついに初制覇を果たした。さらにガールズグランプリトライアルAでは予選1こそは3着だったが、予選2はしっかり軌道修正して圧巻の逃げ切り、決勝は最終1センター6番手でバックを踏まされて万事休すかと思われたが、そこから態勢を立て直すと大外を一気に捲り追い込んで優勝している。あの苦しい展開を乗り越えられたのは児玉にとっては大きな自信になったはずで、グランプリ初制覇へ向けて視界は良好だ。
梅川風子選手
梅川風子 東京 112期
 今年前半は腰痛で苦しんでいたが、ビッグレース初出場となった7月のガールズケイリンフェスティバルでいきなりの決勝進出を果たすと、決勝も錚々たる先輩レーサーたちを相手に先行して準優勝と潜在能力の高さを見せつけた。そしてガールズグランプリトライアルBでは予選は3着、4着の勝ち上がりだったが、決勝は最終バックからのイン捲りで逆転ホームランを放ち、ガールズズグランプリ出場を決めた。初出場となる年末の大一番でも112期の新鋭・梅川が力強い先行力を発揮して台風の目となることは間違いないだろう。
石井寛子選手
石井寛子 東京 104期
 石井寛子は昨年のガールズグランプリの覇者だ。ここ数年は後輩レーサーたちの台頭によってビッグタイトルから遠ざかっていた石井だが、グランプリ初制覇によって以前にも増してパワーアップ、今年は7月のガールズケイリンフェスティバルを優勝し10月・伊東温泉のガールズドリームトーナメントでも児玉碧衣を破って優勝と女王の貫禄を示している。カールズグランプリトライアルBでは3日間勝ち星なしに終わったのがやや気になるが、そこで新たな課題が見つかったはず。グランプリ連覇に向けてしっかりと修正してくるだろう。
石井貴子選手
石井貴子 千葉 106期
 石井貴子は昨年グランプリ出場を逃したが、今年は5月のコレクション平塚ステージで3度目のコレクション優勝を達成、8月のコレクションいわき平のガールズドリームレースでは準優勝、10月の松戸で今年12回目の優勝と賞金を積み重ね、獲得賞金ランキング3位でグランプリの切符を手に入れた。ガールズグランプリトライアルAは決勝4着に終わったが、予選1は3番手からの捲りで1着、予選2も3番手からの追い込みで2着と調子は悪くなく、グランプリでも持ち味の自在戦法で好位を奪取して初優勝を狙ってくるだろう。
高木真選手
高木真備 東京106期
 高木真備は今年ビッグレースでは結果を残せなかったが、優勝回数は10回を数え獲得賞金ランキング4位で2年連続のガールズグランプリ出場を決めた。ただ今年前半は原点回帰の積極的な走りで好成績を重ねていたが、3連覇がかかっていた8月のコレクションいわき平のガールズドリームレースで6着に敗れてからはバック回数も減って成績も下り坂になってしまった。それでも、11月の川崎決勝では久しぶりに捲りで快勝、ガールズグランプリトライアルAの決勝では気合溢れる先行策を見せており年末の大一番に向けて復調気配だ。
鈴木美教選手
鈴木美教 静岡 112期
 鈴木美教は地元開催のガールズグランプリ出場を目標に頑張ってきた。今年の優勝は11回で、ガールズグランプリトライアルBでは決勝で2着に入り獲得賞金ランキング5位で見事に出場権を獲得している。勝負どころでは7番手の最悪の展開だったが、最終バックから中のコースを突いて上昇し、直線で外を伸びで2着とまさに執念の走りだった。5月のコレクション平塚ステージで3着、8月のコレクションいわき平ステージのアルテミス賞で2着とビッグレースでも実績を残しており、地元ファンの期待に応える走りを見せてくれるだろう。
尾崎 睦選手
尾崎 睦 神奈川 108期
 尾崎睦は今年の優勝は11回で、ガールズグランプリトライアル直前の獲得賞金ランキングでは6位とボーダーラインにいた。そして迎えたトライアルAの予選1では最終バックでランキング7位の奥井迪が2番手、尾崎が6番手の展開となったが、そこから内へ切り込み、ゴール前では奥井と児玉碧衣の中を割って1着、予選2は2着、決勝は5着でグランプリの最後の切符を手に入れた。今年のビッグレースでは大きな着が多かった尾崎だが、どんな展開になっても最後まで決してあきらめない根性の走りで勝機を見出してくるだろう。
ガールズグランプリ2017 プレイバック
石井寛子が逃げ粘る奥井迪を交わして初優勝
石井寛子、高木真備、尾崎睦、奥井迪、長澤彩、児玉碧衣の並びで周回を重ねる。赤板2角から奥井が上昇しはじめると合わせて石井も前に踏み、誘導員が退避して石井が先頭に立ったところで打鐘を迎える。奥井は石井の後ろに入るが4角から仕掛けて主導権を奪い最終ホームを通過、奥井の後ろはインに石井、アウトに長澤で併走、その後ろは梶田、高木、尾崎の順で児玉が最後尾となる。最終2角から長澤が徐々に遅れはじめ奥井の番手は石井の単独回りとなる。同時に1センターから仕掛けた高木が捲りで迫るが、高木は石井に並びかけところで力尽き、高木を追ってきた尾崎も車が伸びず、児玉は後方のままで最後の直線に入る。奥井が懸命に踏み直して逃げ切りを図るが、番手絶好となった石井がゴール寸前でタイヤ差交わしてガールズグランプリ初制覇、奥井が2着、石井を追ってきた梶田が3着に流れ込む。