レース展望

ガールズケイリンコレクション2019 大垣ステージ
児玉碧衣選手
児玉碧衣 福岡 108期
別府での決勝は後ろから差されたものの、主導権を取ってゴール前勝負となった脚は優勝クラス。当然ここも優勝候補に挙げられます。強力な同型はいますが、連対率100%のハイパワーな競走をここでも見せてくれるでしょう。期待したいですね。
石井寛子選手
石井寛子 東京 104期
5場所連続完全優勝中の石井寛子は外せません。ゴール前の追い込み脚はますます切れてきています。300勝を達成し、次のステップへ進むためには、この優勝は逃せないところでしょう。好位置からの仕掛けがカギとなるはず。良い差し脚を見せてほしいですね。
小林優香選手
小林優香 福岡 106期
どうしても外せないのが小林優香です。ガールズケイリンは昨年8月以降走っていませんが、東京2020出場目指して、世界で頑張っています。世界のスピードを見せることができれば、優勝間違いないですが、猛烈なライバル心を持っている妹弟子の児玉の挑戦にどのように立ち向かうかも気になるところです。いい勝負が見たいですね。
 ガールズケイリンでは今年初のビッグレースとなるガールズケイリンコレクション2019大垣ステージが、大垣競輪場で開催される第3回ウィナーズカップの4日目9Rに実施される。注目は小林優香の復帰だ。昨年8月からガールズから遠ざかっているが、近況は海外の競技大会で輝かしい実績を挙げており、現女王の児玉碧衣とのスピード対決が見どころ。もちろん、両者が真っ向からやり合うような展開となれば伏兵陣の台頭も十分だ。
小林優香 福岡 106期
小林優香選手
 小林優香は昨年7月のガールズケイリンフェスティバルで落車・負傷し、その後は治療に専念するとともに東京五輪でのメダル獲得を目標に自転車競技に重点を置くためにガールズケイリンへの出走はなくなった。しかし、昨年12月にベルリンで開催されたワールドカップの女子ケイリン決勝で3着に入り自身初の銅メダルを獲得、今年1月のジャカルタで開催されたアジア選手権の女子ケイリンで優勝と体調面は万全だ。ガールズケイリンは久しぶりの出走となるが、世界の舞台で鍛えられた豪脚で通算6回目のコレクション優勝へ突き進む。
児玉碧衣 福岡 108期
児玉碧衣選手
 児玉碧衣は昨年8月にガールズドリームレースを勝って悲願のビッグ初制覇を達成、それまではここ一番でのプレッシャーに弱い印象があったが、タイトルホルダーとなったことで完全にひと皮むけた。昨年末のガールズグランプリも勝つべくして勝ったレースと言ってよく、表彰台に上がった児玉には強さに加えて新女王の風格が漂っていた。今年も2月の岸和田まで3場所走って3場所連続完全優勝と絶対的な強さを見せている。小林優香との対戦ではこれまでは分が悪かったが、今回は進化を遂げた強さを遺憾なく発揮してくれるだろう。
石井寛子 東京 104期
石井寛子選手
 石井寛子は年末のグランプリではいつもどおりに2番手の位置をうまく確保したが、巻き返してきた児玉碧衣のスピードに対処できずに6着に敗れた。それでも今年は1月の宇都宮決勝では6番手からの捲りで優勝、次場所の京都向日町決勝では奥井迪の捲りを番手から差して優勝、2月の取手決勝では梶田舞-石井貴子の捲りを3番手から追い込んで優勝と3場所連続完全優勝を決めており好調だ。絶対的なスピードでは小林優香や児玉碧衣に一歩譲るかもしれないが、今回も得意の捌きで好位置を確保して勝機を掴んでくるだろう。
石井貴子 千葉 106期
石井貴子選手
 石井貴子は昨年5月のコレクション平塚ステージで児玉碧衣の捲りを番手から差して通算3回目のコレクション優勝を飾ったが、8月のガールズドリームレースではやはり児玉の捲りをぴったり追走するも交わせずに2着、年末のガールズグランプリも児玉追走の展開となったが交わせずに2着終わっている。今年も2月の大垣まで3場所走って3場所連続準優勝と差し脚がやや鈍っているのが気になるところだが、レース勘の鋭さは相変わらずで、今回も児玉碧衣や小林優香を相手にゴール前勝負に持ち込んで今度こその差し切りを狙ってくる。
梅川風子 東京 112期
梅川風子選手
 梅川風子は年末のグランプリでは勝負どころで何度も何度も後ろを振り返り、警戒しすぎて結局仕掛けられずに5着に終わっている。しかし、グランプリの反省からか、今年1月の高知決勝では500バンクを堂々逃げ切って完全優勝と調子は悪くない。ビッグレース初出場となった昨年7月のガールズケイリンフェスティバル決勝では小林優香、児玉碧衣を相手に逃げて準優勝、11月のガールズグランプリトライアルBでは石井寛子、石井貴子、山原さくらを下して優勝しており、今回も積極性が出せれば台風の目となるだろう。
山原さくら 高知 104期
山原さくら選手
 山原さくらは昨年11月のガールズグランプリトライアルBの予選を逃げ切りの2連勝で突破、グランプリ出場に王手をかけたかに思われたが、決勝では勝負どころで石井寛子に叩かれて後退し7着に敗れている。レースの組み立てが甘く叩かれるとモロいのが弱点だが、今年1月の静岡では捲りの3連発で完全優勝を達成しているようにツボにはまったときの爆発力はトップレーサーたちに決して引けを取らない。16年3月にコレクション名古屋ステージでビッグレース初優勝も経験しており、今回も展開次第では逆転一発が十分に期待できるだろう。
梶田舞 栃木 104期
梶田舞選手
 梶田舞はガールズグランプリを2回、ガールズケイリンフェスティバルを1回優勝している実力者だが、昨年は調子落ちになり、13年のデビュー以来5年連続で出場していたガールズグランプリにも出ることができなかった。昨年の優勝も6回とやや物足りない数字だが、それでも10月の川崎決勝では梅川風子との壮絶なもがき合いを制して優勝しており決して脚力は落ちていない。今年も1月の武雄で完全優勝と幸先のいいスタートを切っており、今回も復活優勝を目指して梶田らしい強気の走りをみせてくれるだろう。