レース展望

取手競輪場の「サテライト水戸20周年記念杯」(FII)が3月18日~20日の日程で開催される。今節は関東、南関、近畿、九州の4地区から選出された選手による対抗戦(企画レース)の形式を取っている。レースプログラム上の変更はないが、各地区ともにライン戦の要素が強まりそうで〝競輪〟の醍醐味をより一層、感じることのできる3日間となりそうだ。
隅田洋介選手
隅田洋介 栃木 107期
●関東
隅田洋介を中心に一枚岩となり敵陣を迎え撃つ
隅田洋介が中心となり地元地区が牙城を守る。隅田の突進力は今さら言うまでもなく、けれん味のない先行は魅力たっぷり。平石浩之と小林申太の地元・茨城コンビは小林の自力策もあるが、まずは隅田との連係から勝機を目指すこととなりそうだ。

大関祐也選手
大関祐也 千葉 107期
●南関
伸び盛りの若手達が数の力で劣勢をカバーする
今節は決定力不足の感は否めないが大関祐也、菅原大也、川越勇星と元気のいい100期台トリオがそろっており、数の力で抵抗する。堅実なさばきに定評のある落合達彦、栗田雄矢らのマーク陣が若手たちをリードしシリーズをにぎわすか。


中野雄喜選手
中野雄喜 京都 111期
●近畿
今節イチの一大勢力がまとまると脅威だ
一大勢力として立ちはだかるのは近畿勢。航続距離がアップし、抑えてカマシと柔軟な攻め口で先手を取れる中野雄喜が地区をけん引。S級でも活躍していた角令央奈と西谷岳文の両者の自力もまだまだ切れ味があり争覇クラスでも通用する。内山貴裕と金子浩貴の両者は目標に事欠くことなく優位に戦えそうだ。


松尾透選手
松尾透 福岡 96期
●九州
松尾透がリードし嶋田誠也と鉄壁連係を決める
松尾透と嶋田誠也の小倉コンビは今節の競走得点ランキング1、2位の座に位置する。松尾は前期のS級戦では苦戦したがA級では力が抜け出ており安定した戦績を残す。信頼の置ける番手仕事に定評があり、ダッシュ自力型にもピタリと続く。嶋田の近況も充実しており、最近は道中でのムダ脚が減り、踏み直しが効くようになってきた。戦況を眺め好機に仕掛けることができれば、別線にそう簡単にはまくられないだろう。