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第17回サマーナイトフェスティバル直前展望
東京オリンピック直前ですが、競輪はサマーナイトフェスティバル&ガールズケイリンフェスティバルが北の大地の函館で行われます。
ちなみに7月の函館ナイターは、天気が悪いと涼しいを通り越して「極寒」になるときがあるんです。

さて、2021年前半は郡司浩平、松浦悠士、宿口陽一がGI優勝となりました。
7月から後半戦!グランプリの賞金争いも意識し始めますね。サマーナイトフェスティバルの優勝は結構キーポイントです!
注目選手

松浦悠士 広島 98期
ここのところ少し調子を落としている松浦だが、やはり外すことが出来ません。先行、捲り、追い込みと何でもできる強さは天下一品でしょう。気になるのは清水裕友の前後。今開催はどちらになるのか、こちらも楽しみですね。

山崎賢人 長崎 111期
高松宮記念杯の時の出来が良かったですよね。特に決勝での動きはあわや優勝か!というところまで追い込めていましたね。今開催も活躍必至でしょう。ポイントは、直前までナショナルチームの沖縄合宿に参加しているところ。無茶苦茶ハードな練習をしているはずなので、疲労が相当溜まっている状態かもしれません。そのあたりをしっかり情報収集したいですね。

吉田拓矢 茨城 107期
高松宮記念杯決勝では本当にいいタイミングで踏み込んで2着。後ろの宿口陽一に差されていなければ優勝でしたよね。続く久留米記念では優勝を果たし、良い勢いでサマーナイトフェスティバルに臨めるはず。ここにきて一気にブレイクスルー出来れば、平原康多に続く関東のリーダー的な存在になってくること間違いなしでしょう。頑張ってほしいですね。

郡司浩平 神奈川 99期
高松宮記念杯では二次予選で車体故障し棄権して少し運がなかったですね。今回は気持ちを入れ替えて望めば一気に優勝まで行く勢いが出てくるはず。抜群の競走センスとパワーがかみ合えば、活躍間違いないでしょう。強い郡司をここでは見せて貰いたいですね。
ガールズケイリンフェスティバル直前展望
夏といえばガールズケイリンフェスティバルというのが定番ですよね。トップ女子選手がここまで集まるレースは年に何回もありません。しっかりと楽しんでくださいね。
注目選手

児玉碧衣 福岡 108期
2場所欠場が続いた児玉ですが、欠場明けの向日町は完全優勝。あまり問題は無いように感じます。パワー全開の競走は、いや強い!しかし、今回は強敵ぞろいのガールズケイリンフェスティバルですから、油断は出来ませんが、内容がある競走をしっかり魅せてくれると思います。

佐藤水菜 神奈川 114期
今、強いというか乗っているというか4月の豊橋から負け無し。今のギアが佐藤にあっている感じが競走から見てとれます。これは佐藤の脚力がパワーアップしている証拠だと思います。今回も好調は間違いないでしょう。決勝でまた大きな花火を打ち上げてほしいと思います。

高木真備 東京 106期
なんと、3月のガールズケイリンコレクションの7着以来負け無しの15連勝。これは凄いと思います。この勢いで今回のタイトルを奪取する気持ちは120%あるはずです。ぶっちぎりの強さをここで発揮して貰いたいですね。そしてガールズケイリンフェスティバルの2連続優勝をファンの皆様に見せてほしいと思います。

石井寛子 東京 104期
驚異的な成績を残しているのが石井寛子です。3月の宇都宮から6月の小倉まで10開催走って1回決勝で2着があるだけで連対率100%!400勝達成しこの勢いだと500勝も間近と思います。そして現在賞金ランキング1位。2021年の折り返しでタイトルを獲らずしてこのランキングを残しているのは安定した強さの証拠でしょう。その脚を存分に見せてほしいですね。
サマーナイトフェスティバル展望
第17回サマーナイトフェスティバルが函館競輪場で開催される。今最も勢いのある清水裕友と松浦悠士の中国コンビによる連覇に期待がかかるが、機動力が揃った南関東勢も強力だ。地元地区の大会に燃える守澤太志と佐藤慎太郎や平原康多率いる関東勢らが中国コンビと南関東勢の2強に対してどう戦っていくかが一番の見どころとなるだろう。
中国コンビの進撃は止まらない

松浦悠士 広島 98期
昨年は脇本雄太、新田祐大の五輪代表選手が参加した大会だったが、松浦悠士の逃げに乗った清水裕友が新田祐大の捲りに俊敏にスイッチ、ゴール前で差し切って優勝している。今年も4月の武雄記念は清水の逃げに乗って松浦が優勝、5月の日本選手権も清水の逃げに乗って松浦が優勝、次場所の函館記念は古性優作の逃げを松浦が4番手から捲って優勝、全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞も古性優作の逃げを松浦が4番手から捲って優勝と中国コンビの勢いはノンストップなので、今大会も松浦悠士と清水裕友の中国コンビが優勝候補の筆頭だ。

清水裕友 山口 105期
清水裕友は3月のウィナーズカップ以降は優勝がないが、4月の武雄記念と5月の日本選手権は清水が逃げて松浦悠士が優勝、次場所の前橋記念は清水の捲りを差して小倉竜二が4年ぶりの記念優勝と相変わらずの好アシストぶりだ。ただ、2月の全日本選抜と4月の川崎記念はともに南関東ラインに先手を取られて郡司浩平に優勝を奪われているのが気になるところだ。今大会も南関東が最大のライバルとなるだけに、清水が真っ向からのパワー対決を挑んで両者共倒れの波乱の決着があるかもしれない。

郡司浩平 神奈川 99期
サマーナイトフェスティバルは3日制で初日に特別選抜予選が1個組まれているが、その内訳は南関東が4名、中国が2名、北日本、関東、近畿が1名ずつだ。その9名が無条件で準決に進出できるが、南関東は郡司浩平、深谷知広、松井宏佑、和田健太郎と豪華メンバーなので準決では南関東が圧倒的に有利だ。となると決勝でも強力な南関東ラインができそうで、組み合わせ的には郡司浩平が最も優勝に近い存在といってもいいだろう。5月の日本選手権は微差で準優勝に終わったが、今大会は鉄壁の南関東ラインを利してしっかりと優勝をもぎとっていくだろう。

深谷知広 静岡 96期
南関東の先導役を務めるのは深谷知広と松井宏佑だ。深谷はウィナーズカップの決勝は仕掛けきれずに9着、深谷目標の郡司浩平も5着に終わったが、次場所の4月の四日市記念では決勝は8着ながら4日間主導権を取りきって先行選手の意地を見せつけており、今大会も2月の全日本選抜のときと同様に南関東に優勝をもたらしてくれるだろう。松井も3月のウィナーズカップはまさかの一次予選敗退に終わったが、次場所の4月の川崎記念決勝では清水裕友、山崎賢人らを相手に先行して自身は8着に終わったが、郡司浩平と松谷秀幸の地元ワンツーに貢献している。
佐藤慎太郎が昨年の汚名返上を期す

佐藤慎太郎 福島 78期
佐藤慎太郎は昨年の大会はホームバンクのいわき平での開催だったが、決勝では新田祐大の捲りに離れて5着に終わっている。今年も地元地区での開催となれば汚名返上の走りで優勝を目指してくる。佐藤は今年まだ優勝はないが、4月の武雄記念が決勝3着、5月の日本選手権も決勝3着、そして次場所の函館記念の決勝では守澤太志と連係、守澤が位置取りに失敗して佐藤は最終4角で9番手となってしまったが、そこから中コースを鋭く伸びて準優勝と相変わらずの差し脚を見せつけている。

守澤太志 秋田 96期
守澤太志は5月の函館記念は佐藤慎太郎の前で戦うも勝負どころで古性優作に叩かれて4着に終わったが、今年は2月の全日本選抜と3月のウィナーズカップで優出とS級S班の名に恥じない走りを見せている。6月の別府記念決勝では山口拳矢と松浦悠士のもがき合いを10秒9で捲った郡司浩平を差し切って5年ぶりの記念優勝を達成、上がりタイムも10秒8をマークしている。昨年の大会では勝ち上がりに失敗したが、今年は特別選抜予選スタートのアドバンテージを活かして優出を果たしてくるだろう。

古性優作 大阪 100期
古性優作も特別選抜予選は近畿ひとりとなったが、準決フリーパスのアドバンテージを活かして優出を狙いたい。今年は5月までに9場所走っているが、優出を逃したのは1月の和歌山記念と5月の日本選手権のみと高いレベルで好調をキープしている。日本選手権の準決は先行して5着、次場所の函館記念決勝も先行して3着、全プロ記念のスーパープロピストレーサー賞も先行して7着と、地元開催の高松宮記念杯に向けて気合い満点の走りを続けており、今大会も先行も辞さない自在戦での活躍が期待できる。

野原雅也 福井 103期
近畿の侮れない1車が野原雅也だ。今年は4月の地元・福井で完全優勝、5月の日本選手権では準決で無念の落車・再入となったが、予選を2連勝で勝ち上がっている。次場所の全プロ記念では初日は先行するも松浦悠士に捲られて5着に終わったが、2日目は郡司浩平、平原康多を下して1着と強さを見せている。同県の寺崎浩平はなかなか波に乗れずに苦しい戦いが続いているが、日本選手権では2度の主導権取りで4着と3着、全プロ記念では初日に1着と調子は決して悪くないだけにさらなる奮起を期待したい。
山崎賢人が自慢のスピードを見せつける

平原康多 埼玉 87期
平原康多は6月7日に練習中に落車して左肘を骨折、高松宮記念杯は無念の欠場となった。今大会も落車の影響は気になるところだが、6月16日現在の獲得賞金ランキングでは5位につけており、後半戦に向けて、そしてグランプリ出場に向けてしっかり立て直しを図ってくるだろう。4月の四日市記念決勝では深谷知広の逃げを3番手から捲り優勝の諸橋愛とワンツー決着、5月の日本選手権では眞杉匠の逃げに乗って準決を1着で突破しており、39歳とベテランの域に達しているがまだまだ強さは健在だ。

山崎賢人 長崎 111期
山崎賢人はナショナルチーム入りして3年後のパリ五輪を目指しているが、競輪でも以前のようながむしゃら先行ではなく、持ち味のスピードを活かした勝てる競走へとシフトしてきている。3月の広島FIで今年2度目の優勝、4月の川崎記念では勝ち上がり戦で3日間先行して決勝8着、5月の日本選手権では二次予選で4着と敗れたが残り3走は捲りで1着、上がりタイムも10秒9、11秒0、11秒3と素晴らしく、今大会でも世界の舞台で鍛えたスピードをたっぷりと披露してくれるだろう。

山口拳矢 岐阜 117期
山口拳矢は捲り多用の走りで勝ち星を量産、今年は6月までに6回の優勝がある。5月の平塚FI決勝も上がりタイム10秒8の快速捲りで押し切り、番手追走の浅井康太を退けて完全優勝している。ところが6月の別府記念でいきなりのシフトチェンジ、二次予選こそ捲りだったが、一次予選は逃げ切り、準決も逃げて2着、決勝も松浦悠士や郡司浩平を相手に逃げて8着と先行でも十分に戦えることを証明してみせた。機動力不足に悩む中部の救世主となれるのか、今後の山口の走りに大いに注目したい。
山口拳矢と同期の117期からまたひとりスター候補生が登場した。それが広島の町田太我だ。昨年11月に9連勝でS級特進を決めると12月の地元・広島記念でいきなりの決勝進出、今年1月の小倉でS級初優勝を達成、4月の西武園記念でも優出を果たした。そして6月・松山の国際自転車トラック競技支援競輪では見事な逃げ切りでGIII初優勝を達成している。今大会がビッグレース初出場となるが、もちろん先行主体の走りで同県先輩の松浦悠士や清水裕友とともに決勝進出が十分に期待できるだろう。
プレイバック
第16回大会 清水裕友
清水裕友が新田祐大の捲りを差して優勝
松浦悠士-清水裕友-岩津裕介の中国トリオが前受け、4番手に新田祐大-佐藤慎太郎の福島コンビ、6番手に単騎の稲川翔、7番手に郡司浩平-内藤秀久の神奈川コンビ、最後尾に単騎の吉澤純平で周回を重ねる。青板の1センターから神奈川コンビがゆっくり上昇、単騎の稲川も神奈川コンビに続き、郡司は赤板ホーム過ぎに誘導員を下ろして先頭に立つ。同時に吉澤も上昇していたが、新田を押し込んで7番手に入り、新田は8番手となる。そのままの態勢で打鐘を迎えると4番手から松浦が一気に発進、踏み遅れた岩津が内藤を押し込みにいくが、最終ホームで岩通と内藤の2人が落車してしまう。松浦が快調に逃げ、郡司が3番手となり、満を持した新田が最終2角の5番手から捲っていく。新田のスピードはよく、佐藤は付けきれず、バック過ぎに捲り切って先頭に立つが清水がすかさずスイッチ、粘る新田をゴール前でとらえて優勝、2着に新田、3着に稲川が入る。

表彰

ゴール

バンクの特徴
標準的なバンクだが風の影響が強い
函館は標準的な400バンクで、走路はクセがなくて走りやすい。直線はやや長めだが、カントもごく平均的で戦法的な有利・不利はない。選手の実力差がそのままレース結果につながるバンクと言える。
ただ1センター側が海に近いので、風の影響が無視できない。バンクは透明のポリカーボネート板で囲われているが、それでも風の強い日はバンクに風が吹き込んでホームが向かい風、バックが追い風となる。そのため、先手ラインが最後の直線に入ってから失速し、後方待機の伏兵選手が突き抜けて高配当というケースがよく見られる。
15年8月に開催されたサマーナイトフェスティバルの決勝では原田研太朗率いる中四国ラインが先行で番手の岩津裕介に絶好の展開かと思われたが、6番手にいた近藤龍徳が最後の直線で中コースを鋭く突き抜けて優勝、8番手から捲った新田祐大が2着、7番手からインを突いた芦澤大輔が3着に入り、2車単は1万9千円、3連単は30万円と開催一の高配当となっている。
ちなみに15年の大会の決まり手を見てみると、男子は全27レースのうち1着は逃げが4回、捲りが13回、差しが10回、2着は逃げが2回、捲りが7回、差しが9回、マークが9回だ。
女子は全9レースのうち1着は逃げが1回、捲りが4回、差しが4回、2着は逃げが1回、捲りは5回。差しか2回、マークが2回となっている。
男子も女子もやはり捲りが優勢だ。男子は逃げの1着が4回と逃げもかなり健闘しているが、4回とも風の穏やかだった初日に出たもので、2日目以降は逃げ切りがない。
捲りはカントがごく平均的でスピードに乗りにくいのでロング捲りは苦しく、4、5番手の中団にいないと勝機はない。大会のベストタイムは初日4Rで和田真久留が3番手から捲ってマークした10秒9だ。
周長は400m、最大カントは30度36分31秒、みなし直線距離は51.3m。直線はイエローラインのやや外側が伸びる。位置取りに失敗しても2センターから我慢して外へ外へと踏んでいくと、ゴール前でひと伸びして連に絡めるケースが多い。風の強い日はインが重くなるので、競りは内も外も互角に戦える。インが重いので番手絶好の選手がゴール前で伸びきれず、スジ違いの好配当の出現率も高い。最高上がりタイムは95年6月に神山雄一郎がマークした10秒8。

函館バンク
ガールズケイリンフェスティバル展望
ガールズケイリンフェスティバル2021が函館競輪場に於いて男子のサマーナイトフェスティバルと同時開催される。総勢21名のガールズによる3日制のビッグレースだ。女王・児玉碧衣がやはり中心となるが、5月のコレクション京王閣ステージで児玉を破ってビッグ初制覇を飾った佐藤水菜の勢いも捨てがたい。昨年の大会で完全優勝を達成した高木真備の連覇も十分で、真夏の夜にふさわしい熱い戦いが繰り広げられるだろう。

児玉碧衣 福岡 108期
児玉碧衣は雨中の対決となった3月のコレクション松阪ステージでは佐藤水菜の逃げを捲って4度目のコレクション制覇を達成したが、5月のコレクション京王閣ステージは佐藤水菜のうまい走りに翻弄されて捲り不発の4着に終わっている。それでも次場所の防府は完全優勝しており調子は決して悪くはない。児玉は18年8月のガールズドリームレースを優勝しているが、ガールズケイリンフェスティバルはまだ優勝がなく夏場が苦手の印象があるが、女王の威厳を取り戻すためにも今回は必勝を期して臨んでくるだろう。

佐藤水菜 神奈川 114期
佐藤水菜は昨年末のガールズグランプリでは結果は6着ながらカマシ先行を打って地元戦で見せ場をつくり、今年3月のコレクション松阪ステージでも先行して3着と、昨年までとは打って変わった積極性と成長ぶりを力強くアピールした。そして5月のコレクション京王閣ステージでは太田美穂が先行、佐藤が3番手、児玉碧衣が5番手の展開から佐藤は前との車間を大きく取って児玉の巻き返しを封じ込み、捲ってきた児玉にぴったり合わせて捲って出てビッグレース初優勝を飾っており、今回もクレーバーな走りで打倒児玉を目指す。

高木真備 東京 106期
高木真備は昨年のガールズケイリンフェスティバルで児玉碧衣、小林優香の2強を下して完全優勝を達成している。17年8月のガールズドリームレースでビッグレース初優勝、昨年9月のコレクション伊東温泉ステージを優勝と、児玉碧衣とは対象的に夏場に強い印象があるので今回も連覇が十分に期待できそうだ。今年3月のコレクション松阪ステージは落車・再入で7着に終わったが、5月の弥彦、宇都宮、いわき平で3場所連続の完全優勝を達成と落車の影響はなく、今年も得意の夏場に向けて調子を上げてくるだろう。

太田りゆ 埼玉 112期
太田りゆは、自転車競技に重点を置いているためガールズケイリンの出走回数は少なく今年も5月までに3場所しか走っていないが、2月の奈良、3月の京王閣、4月の前橋と3場所連続で完全優勝しており、先行、捲りのスピードはやはりトップクラスだ。昨年のガールズケイリンフェスティバルでは1走目が2着ながら2走目が6着で優出はならなかったが、最終日は捲りの1着で締めくくっている。やはり出走回数が少ないために組み立ての甘さが弱点だが、うまく展開がハマれば世界の舞台で鍛えた豪脚をしっかりと披露してくれるだろう。

梅川風子 東京 112期
梅川風子は3月のコレクション松阪ステージでは落車・再入で6着、その直前の2月の取手決勝でも落車しており体調面が気がかりだが、ガールズケイリンフェスティバルとの相性はいい。ビッグレース初出場だった18年の大会ではいきなりの準優勝、19年の大会では決勝3着、昨年の大会では決勝4着と3大会連続で優出を果たしている。昨年は8月のアルテミス賞レースを優勝、9月のコレクション伊東温泉ステージとガールズグランプリで準優勝と頂点まであと一歩のところまできており、好相性の今大会でも強い走りを見せてくれるだろう。

石井寛子 東京 104期
石井寛子は年末のガールズグランプリは6着に終わったが、3月の宇都宮から連勝モードに入り、5月の川崎の2日目に24連勝を達成、梶田舞と児玉碧衣が持つガールズケイリン最多連勝記録に並んだ。残念ながら翌日の決勝で2着に敗れ記録更新はならなかったが、次場所の松戸も完全優勝とガールズ2期生のベテランはまだまだ元気いっぱいだ。現在獲得賞金ランキングではトップにつけており、今大会で賞金を上積みして9年連続のグランプリ出場をたぐり寄せたいところで、今の調子ならば2年ぶりのビッグレース制覇も十分に期待できそうだ。

尾方真生 福岡 118期
徹底先行で急上昇中の尾方真生は今大会の注目選手のひとりだ。昨年11月には118期からただひとりガールズグランプリトライアルレースに出場、出場権は獲得できなかったがしっかりと決勝進出を果たしている。今年4月のガールズフレッシュクイーンも2着に終わったが、その後は佐世保、伊東温泉、弥彦、川崎と4場所連続で完全優勝、弥彦の決勝は捲りだったが、残りの3場所は堂々の逃げ切り優勝だ。今大会がビッグレース初出場となるが、3年前の梅川風子と同様に初出場でいきなりの決勝進出をきっと果たしてくれるだろう。