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競輪祭直前展望
2021年もいよいよ締めに入ってきましたね。
競輪ファンなら気もそぞろになってくるKEIRINグランプリの出場者です。
今回は何と!KEIRINグランプリ出場か、ヤンググランプリ出場か?の分かれ道にいる117期の山口拳矢が出場してきます。賞金ランキングで現在8位。まずは決勝に進出するかがポイントになってくるでしょう。
デビューして2年でS級S班は凄いですよね。まずはこちらが見どころだと思います。
S級S班の座を懸けて一発狙って来るのが、新田祐大。
ここにかけてくる気持ちはずば抜けているはず。注目しましょう!
また山口と同期の117期勢が出場していきます。こちらにも注目です!

賞金ランキング 11月11日現在
1位 松浦悠士 98期 広島 156,734,000円
2位 郡司浩平 99期 神奈川 107,549,200円
3位 平原康多 87期 埼玉 100,836,400円
4位 古性優作 100期 大阪 95,540,000円
5位 清水裕友 105期 山口 81,718,000円
6位 守澤太志 96期 秋田 75,131,000円
7位 佐藤慎太郎 78期 福島 74,654,000円
8位 山口拳矢 117期 岐阜 61,547,000円
9位 宿口陽一 91期 埼玉 58,956,000円
10位 浅井康太 90期 三重 53,538,000円
11位 吉田拓矢 107期 茨城 52,703,000円
12位 諸橋愛 79期 新潟 42,755,200円
13位 和田健太郎 87期 千葉 40,396,200円

山口拳矢 岐阜 117期
先行捲り、そして横にも強い山口。位置取りの巧さは抜群ですね。この勢いでS級S班に昇りつめて欲しいですね。なることによってまた新たな競輪が出来てくるのではないかと感じます。まずは、しっかりと勝ち上がって決勝に進出してほしいと思います。

町田太我 広島 117期
好調ですよね。FIでは強いところを見せて優勝していますが、しかしグレードレースになると、苦戦するシーンも出てきています。が、今開催は同期の山口が強いですから負けまいと頑張ってくると思います。となると決勝で同期対決もみられるかもという期待も出てきます。大激戦のバトルを見せてほしいですね。

平原康多 埼玉 87期
寬仁親王牌での優勝はかっこよかったですね。しかし、相性はこちらの競輪祭の方が抜群だと思います。GI連続優勝を是非見せてほしいところです。期待しましょう!
ガールズグランプリトライアル直前展望
大どんでん返しがみられるのがガールズグランプリトライアルでもあります。
大どんでん返しとなるのかトップガールズ選手が優勝してくるのか非常に楽しみなレースです。
今年は東京オリンピックに出場した小林優香がここにきて絶好調です。しっかり勝ってグランプリ出場をものにするのか、期待したいですね。
また児玉碧衣が凄いことになっていますね。ガールズケイリンフェスティバルの惨敗が相当効いたのでしょう、それ以降負け無し状態です。ここでもしっかり勝ってグランプリにつなげたいはず。小倉競輪場で見届けましょう!

賞金ランキング 11月11日現在
1位 石井寛子 104期 東京 19,309,000円
2位 児玉碧衣 108期 福岡 17,947,000円
3位 小林莉子 102期 東京 15,470,000円
4位 尾方真生 118期 福岡 14,929,300円
5位 坂口楓華 112期 京都 14,571,400円
6位 高木真備 106期 東京 14,242,000円
7位 鈴木美教 112期 静岡 13,916,400円
8位 山原さくら 104期 高知 12,452,000円
9位 太田美穂 112期 三重 12,064,000円
10位 奥井迪 106期 東京 12,004,000円
11位 大久保花梨 112期 福岡 11,418,000円
12位 荒牧聖未 102期 栃木 11,417,000円
13位 佐藤水菜 114期 神奈川 11,040,000円
14位 久米詩 116期 静岡 10,996,800円
15位 細田愛未 108期 埼玉 10,450,000円
16位 尾崎睦 108期 神奈川 10,407,000円
ガールズグランプリトライアルA

小林優香 福岡 106期
東京オリンピックでは結果を出すことが出来ず、涙を飲んだ形になりましたが、パリオリンピックを目指すと気持ちを新たに入れ替えたので、その第一歩として、ここは優勝してガールズグランプリ出場、優勝を狙っていると思います。パワー全開で小倉バンクを駆け抜けることに期待しましょう。

梅川風子 東京 112期
世界選手権に出場し個人種目(スプリント)では成績を残す事が出来ませんでしたが、これを一つの大きな経験として貯えれば、圧倒的な強さを獲得できるのではないかと思います。是非、世界で戦った脚を今回存分に見せてほしいですね。
ガールズグランプリトライアルB

児玉碧衣 福岡 108期
圧倒的な強さを見せています。ガールズケイリンフェスティバルの悔しさが児玉を一変させたのでしょうね。その強さをここでも発揮してくれるでしょう。絶対女王の呼び名通りのレース内容でガールズグランプリ出場を迎えることができるのか?児玉の真価がここで試されると思います。活躍に期待しましょう。

尾方真生 福岡 118期
Bで児玉に対抗できるのは誰かと考えると、まず尾方が挙げられるでしょう。児玉の妹弟子である尾方ですが、児玉を震撼させるレースが出来るかどうかに期待したいですね。
第63回競輪祭展望
 第63回朝日新聞社杯競輪祭が競輪発症の地・小倉競輪場で開催される。今年もガールズグランプリトライアルと同時開催で6日制のナイターで実施される。競輪祭との相性がよく寬仁親王牌で4年8か月ぶりのGI優勝を飾った平原康多を中心に推すが、グランドスラムに手が届かなかった新田祐大の巻き返しは必至だ。山崎賢人、中川誠一郎らの地元勢も好調で、新鋭・山口拳矢の一発も侮れない。
平原康多が復活優勝の勢いで再び頂点に立つ
 競輪祭は18年の第60回大会から6日制のナイター開催となり、最終日までに5走しなければならないので自力選手には厳しいのではと言われてきた。だが、昨年の大会で新山響平が4走で先行して3回逃げ切っているように、自力選手は一度スイッチが入ってしまえば連戦などは苦にならない。むしろハイスピードの自力選手に引きずりまわされる追い込み選手のほうが疲労度は高い。第60回大会の決勝は浅井康太が優勝で純粋な追い込み選手の諸橋愛と香川雄介は8着と9着、第61回大会は松浦悠士が優勝で諸橋愛が3着、第62回大会は郡司浩平が優勝で稲川翔が3着で、今大会も追い込み選手がどこまで自力選手に迫れるかが見どころのひとつになるだろう。

平原康多 埼玉 87期
 平原康多は今年は落車が多くてなかなか波に乗れず、獲得賞金ランキングも7位と微妙な位置につけていが、10月の寬仁親王牌で4年8か月ぶりのGI制覇を達成、グランプリ出場権も獲得した。初日理事長杯は4着、2日目ローズカップは3着と決してよくはなかったが、準決は逃げる渡邉一成の番手に飛びつくクレーバーな走りで1着、決勝も大本命の北日本ラインを分断、最後は番手発進の新田祐大をきっちり差し切りと久しぶりに平原らしい走りを披露した。平原は競輪祭を過去に3度優勝と相性がよく、寬仁親王牌優勝の勢いに乗って再び頂点に輝く。

諸橋愛 新潟 79期
 諸橋愛も競輪祭との相性がいい。17年は初日特別選抜で落車するも決勝5着、獲得賞金額でグランプリ初出場を果たした。6日制となった18年は決勝8着、19年の決勝は関東ラインが清水裕友に捌かれて分断されたが中国コンビに切り替えて3着で表彰台、昨年は決勝4着と4年連続で優出している。10月の地元開催の寬仁親王牌では平原康多の捲りを追走から準決を2着で突破しており、44歳の年齢にも負けず元気一杯だ。残念ながら地元優勝はならなかったが、今回も関東ラインをしっかり援護して5年連続の優出を目指す。

新田祐大 福島 90期
 新田祐大は10月の寬仁親王牌ではグランドスラム達成が大いに期待されたが、決勝は2着入線ながら斜行で失格と残念な結果に終わってしまった。9月の共同通信社杯決勝でも新山響平という絶好の目標がいながら4着と勝ち切れなかっただけに、これ以上ファンの期待を裏切ってはいけないという強い思いで巻き返しを狙ってくるだろう。競輪祭は17年の大会で優勝しており、寬仁親王牌の2日目ローズカッブでは8番手から捲って上がり10秒7とスピードも万全なので、2度目の競輪祭優勝とグランプリ出場に向かって突っ走る。

新山響平 青森 107期
 新山響平は9月の共同通信社杯では準決を3着突破して優出、10月の寬仁親王牌でも先行一本を貫いて初日特別選抜予選が5着、二次予選Bが2着、準決は弥彦バンクの長い直線を物ともせずの素晴らしい走りで逃げ切り、16年の競輪祭以来の2度目のGI優出を決めた。昨年の競輪祭では優出はならなかったが、予選1は逃げて2着、予選2は1着入線の佐々木雄一が失格での繰り上がりながらも逃げ切り、準決は逃げて5着ながら諸橋愛の優出に貢献、6日目特別優秀は逃げ切りで佐藤慎太郎とワンツーを決めており、もちろん今回も徹底先行を貫く。
郡司浩平が南関東をまとめて難敵に立ち向かう

郡司浩平 神奈川 99期
 郡司浩平は昨年の競輪祭で松井宏佑の逃げに乗ってGI初優勝を飾っている。今年も2月の地元川崎の全日本選抜で優勝しているが、8月に病気で1か月欠場、9月の共同通信社杯は3連勝の勝ち上がりながら決勝8着、10月の寬仁親王牌は準決敗退と本調子とはいえない状態だ。それでも初日理事長杯は深谷知広の逃げに乗って1着、深谷が6着に沈んで郡司は残せなかったことを深く反省していたが、4日目優秀では逃げる深谷をぎりぎりまでかばってワンツーを決めており、今回も南関東をしっかりまとめていくだろう。

深谷知広 静岡 96期
 深谷知広は10月の寬仁親王牌は二次予選Aで9着と敗れたが、かつての仲間である谷口遼平ー浅井康太ー長尾拳太の中部ラインを強引に叩いて主導権を取り切り先行選手の意地を見せつけた。もちろん残り3走も先行勝負で初日理事長杯は自身は6着ながら郡司浩平の1着に貢献、3日目特選は3着で、1着鈴木裕、2着小原太樹とラインで上位を独占、4日目優秀は郡司浩平とワンツーを決めている。とにかく深谷のカマシはスピードが抜群だけに誰も止めることはできず、今回も連日の主導権取りは確実だ。

清水裕友 山口 105期
 19年の競輪祭で清水裕友の捲りに乗って松浦悠士がGI初優勝を飾ってから競輪界を牽引してきた中国コンビだが、ここへきて急速にトーンダウン、10月の寬仁親王牌では2人とも準決で敗れている。松浦は4日間勝ち星なしと重症だが、5月の日本選手権を優勝してグランプリの出場権を確保しているので、清水の勝ち上がりをアシストするシーンも十分に考えられる。清水は寬仁親王牌の二次予選Aでは最終3角7番手から大外を追い込んで頭に突き抜け上がりは11秒3と調子は決して悪くなく、最低でも決勝進出を目指して奮闘してくれるだろう。

山口拳矢 岐阜 117期
 山口拳矢は9月の地元・共同通信社杯でビッグレース初優勝を飾り、10月の寬仁親王牌でも活躍が期待されていたが、二次予選Aで先行して9着と敗れてしまった。周囲の期待が大きく、そのプレッシャーに押されるようにして逃げてしまった印象だ。若手らしい気負いすぎの走りといってもよく、本人もそれほど悔やんではいないだろう。一次予選は7番手からの捲りで上がりは11秒1、3日目特選も7番手から捲って11秒0、4日目特別優秀も清水裕友の逃げを捲って2着で浅井康太とワンツーを決めており調子は上々だ。
山崎賢人が地元九州を牽引する

山崎賢人 長崎 111期
 地元九州勢を牽引するのは山崎賢人だ。昨年の競輪祭は一次予選を突破できなかったが、3走で先行して小倉竜二と松岡貴久の1着に貢献、自身も1回逃げ切っている。今年は6月の高松宮記念杯と7月のサマーナイトフェスティバルで優出とナショナルチーム入りして確実にパワーアップしている。寬仁親王牌は不出場だったが、10月にフランスで開催された世界選手権の男子ケイリンで決勝に進み5位になっており、高速バンクの小倉バンクで地元ファンの期待に答える走りをきっと見せてくれるだろう。

中川誠一郎 熊本 85期
 中川誠一郎は競輪祭との相性があまりよくないのが気がかりだが、42歳となった今も自力脚は健在だ。10月の寬仁親王牌では一次予選が逃げて2着で園田匠とワンツー、二次予選Aは深谷知広の逃げを捲って2着で山田庸平とワンツー、準決は新山響平の逃げを捲り切れなかったが、山田のために内を空けるナイスプレイで山田の優出に貢献している。二次予選Aも準決も勝負どころでは7番手となったが、打鐘とともに早めに巻き返しているのは好調の証で、8月のオールスターに続く優出が期待できる。

野原雅也 福井 115期
 近畿は脇本雄太が長期欠場中で状態面に不安が残るが、10月の寬仁親王牌でGI初優出を決めた野原雅也や古性優作が好調で侮れない。野原は歴戦の強豪が揃った2日目のローズカップで古性を連れて主導権を取り切れたのが大きかった。準決では勝負どころで諸橋愛に押し込まれて苦しい展開となったが、村上義弘が位置を取って迎え入れてくれたおかげで3着入線と近畿の結束はやはり固い。古性も準決で4着と敗れたが、4日目特別優秀では村上義弘、東口善朋を連れての捲りでしっかりと勝ち星を挙げている。
思い出のレース
2017年 第59回大会 新田祐大
上がり10秒6で新田祐大が圧勝
 木暮安由-平原康多の関東コンビが前受け、単騎の北津留翼が続き、以下は新田祐大-諸橋愛、深谷知広-金子貴志、山中秀将-渡邉晴智の並びで周回を重ねる。青板周回の2コーナーから山中が上昇開始、3コーナーで先頭の木暮に並びかけるが木暮は引かず、山中はそのまま赤板で誘導を下ろして先頭に立つ。3番手に木暮、5番手に北津留、6番手に新田、8番手に深谷となり、山中はペースを緩めて後ろを何度も振り返るが後続からの仕掛けはなく、打鐘とともに一気にスパートして先行態勢に入る。山中の掛かりはよく、3コーナーで深谷がいったん車を外に持ち出すが、結局仕掛けきれずに一列棒状のまま最終ホームを通過する。最終2コーナーから新田が6番手から動き、同時に木暮が3番手から仕掛けていくが、新田のスピードが素晴らしく3コーナーで先捲りの木暮を捉えるとそのまま後続を突き放し上がりタイム10秒6で圧勝、3コーナーから外を踏み込んだ北津留が2着に突っ込み、平原が3着に入る。
バンクの特徴
無風の高速バンクでタイムが出やすい
 周長は400m、最大カントは34度01分46秒、見なし直線距離は56.9m。グリーンドーム前橋に次ぐ2番目のドーム競輪場として98年にリニューアルオープンした小倉バンクは、天候に左右されることなく常にベストの状態で戦えることが最大の特徴だ。走路にはややガタがあるが、軽くてタイムの出やすい高速バンクなのでスピードのある自力選手に向いている。
 昨年の大会の男子のレースでは上がりタイムはほとんどが11秒台前半で決まっているので、そのスピードについていけない選手には当然勝機はない。昨年の一番時計は10秒9で鈴木庸之と新田祐大の2人が5日目の準決でマークしている。
 5日目11Rは長島大介の逃げを番手捲りした平原康多を鈴木庸之がゴール前で差し切って10秒9、12Rは新田祐大がバック8番手から捲って10秒9、新田につけきれなかった和田圭は8着に終わっている。残り1個の準決である10Rも郡司浩平が5番手から捲って11秒1と、自力選手はもちろん追い込み選手もハイスピードの脚がないと決勝進出はおぼつかない。ちなみに女子のレースの一番時計は11秒5で、児玉碧衣が予選2と決勝でマークしている。
 昨年の男子のレースの決まり手を見てみると、全60レースのうち1着は逃げが6回、捲りが22回、差しが32回、2着は逃げが6回、捲りが13回、差しが20回、マークが21回となっている。
 やはり無風の高速バンクなので捲りが優勢だが、先手ラインの選手が1着を取ったレースが24回と先行選手もかなり健闘している。2日目7Rの一次予選1では松井宏佑が11秒2の好タイムで堂々と逃げ切っている。
 また新山響平は準決で逃げて5着と敗れたが、一次予選1、一次予選2、6日目特別優秀と3度逃げ切っており、3度とも上がりタイムは11秒4だ。
 ちなみに女子のレースの決まり手は全12レースのうち1着は逃げが0回、捲りが9回、差しが3回、2着は逃げが1回、捲りが4回、差しが1回、マークが6回となっている。
ガールズグランプリトライアルレース展望
 今年で4回目となる「ガールズグランプリトライアルレース」が男子の競輪祭と同時開催で小倉バンクを舞台に3日制で実施される。28名の出場選手がA、Bに2グルーブに分けられ、各グループの優勝者2名にガールズグランプリ2021の出場権が与えられる。同時に3日間のレース終了後の獲得賞金額で残り5名のガールズグランプリ出場選手が決定されるので、今年も初日予選から勝負駆けの激しいバトルが繰り広げられるだろう。
トライアルA

小林優香 福岡 106期
 小林優香はガールズケイリンへの復帰戦となった8月のガールズドリームレースでは児玉碧衣の捲りを追走するも追い込みきれずに2着に終わったが、次場所の久留米では相手が軽くなったとはいえ予選1、2は逃げ切り、決勝は捲りで完全優勝、その次の別府も完全優勝している。長いあいだ戦い続けてきた東京五輪のプレッシャーから解き放されて走りは実に軽快だ。10月の4日制の前橋は予選1、2と準決は3連勝するも決勝は久米詩に逃げ切られて2着とまだまだ本来の強さではないが、今回も優勝候補の一角であることはまちがいないだろう。

高木真備 東京 106期
 高木真備は今年3月のコレクション松阪ステージが3着、7月のガールズケイリンフェスティバルは2連勝で勝ち上がるも決勝が4着、8月のガールズドリームレースが3着とビッグレースでの優勝はないが、10月までの優勝が16回で獲得賞金ランキングが6位と2年連続4回目のガールズグランプリ出場を狙える位置につけている。昨年のガールズグランプリトライアルは決勝6着だったが、予選は小林優香や石井寛子らを下しての2連勝と小倉バンクとの相性も悪くなく、今回も決勝進出を目指して力走してくれるだろう。

石井寛子 東京 104期
 石井寛子は7月のガールズケイリンフェスティバルの優勝を含め、今年は10月の大宮まで優勝が21回と連勝街道を爆進中だ。もちろん獲得賞金ランキングもトップを走っておりガールズグランプリの出場はほぼ確定している。それでも4年ぶりのガールズクランプリ優勝を狙うためにもライバルたちに強いところを見せておきたいはずで、今回も優勝目指してくるだろう。昨年は決勝進出を逃し、ガールズグランプリも7着に終わっているだけに、今年は最低でも決勝進出を果たしてカールズグランプリへ弾みをつけたいといのが本音だろう。

鈴木美教 静岡 112期
 今年のガールズグランプリは静岡競輪場で開催されるので、なんとしても出場権を獲得したいのが地元の鈴木美教だ。今年の鈴木は10月の前橋まで優勝が8回で獲得賞金ランキングでは7位と微妙な位置につけており、今回は必勝を期して臨んでくるだろう。昨年のガールズグランプリと今年3月のコレクション松阪ステージでは初手から児玉碧衣の番手狙いにいった鈴木だが、10月の4日制の前橋では予選1、2と準決で3日間逃げ切りと自力脚も健在で、今回も自力戦と番手狙いの両面作戦で勝ち上がりを狙ってくるだろう。
トライアルB

小林莉子 東京 102期
 ガールズケイリンの1期生であり、ガールズグランプリの初代女王である小林莉子は、その後はビッグレースでの優勝はないものの続々と登場する後輩選手たちの波に飲まれることなく、今もなおトップクラスの地位を堅持している。今年は7月のガールズケイリンフェスティバルで準優勝、8月のアルテミス賞レースも2着と健闘、10月の立川までの優勝が11回で獲得賞金ランキングも3位と6年ぶり3回目のガールズクランプリ出場が狙える位置につけており、今回もベテランの技と持ち味の勝負強さを発揮して勝ち上がっていくだろう。

佐藤水菜 神奈川 114期
 佐藤水菜は昨年の決勝では小林優香、高木真備らを下して優勝、2年連続出場のガールズグランプリでは以前とは打って変わった積極的な走りで見せ場をつくり、今年5月のコレクション京王閣ステージでついにビッグレース初制覇を果たした。現在の佐藤の強さの原点は昨年のガールズグランプリトライアルにあると言ってもいいだろう。今年は児玉碧衣と同じグループBだが、コレクション京王閣ステージでは5番手からの児玉の捲りに合わせて3番手から捲って優勝しており、今回も打倒・児玉に燃えてくるだろう。

児玉碧衣 福岡 108期
 児玉碧衣は今年は3月のコレクション松阪ステージを優勝したが、5月のコレクション京王閣ステージは4着、7月のガールズケイリンフェスティバルは決勝進出を逃してしまった。しかし、8月のガールズドリームレースを上がり11秒3の圧倒的なスピードで優勝、表彰式ではガールズグランプリ3連覇を始め数々のビッグレースを制してきた児玉が涙を浮かべていたのが印象的だった。それほどまでに前2走の敗戦が悔しかったのかと驚かされたが、もちろん今回も絶対女王の威信をかけて優勝を取りにいくだろう。

尾方真生 福岡 118期
 118期の新星・尾方真生は7月のガールズケイリンフェスティバルがビッグレース初出場となったが、予選1では先行する姉弟子の児玉碧衣の番手にハマり、番手捲りで1着と大金星を挙げ、予選2は3着で見事に決勝進出を果たしている。今年は10月の松阪までに優勝が11回で、獲得賞金ランキングも5位とガールズグランプリに手が届く位置につけている。昨年118期からただ1人出場したガールズグランプリトライアルレースでも予選1が逃げて5着、予選2が逃げ粘りの2着で決勝進出を果たしており、今回も勝ち上がり期待できる。