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ガールズグランプリ2021直前展望
例年になく、色々話題のあるガールズグランプリになりました。
400勝を達成し連続勝利数も着々と伸ばしている現ガールズケイリン女王・児玉碧衣と先日行われた第90回全日本自転車競技選手権大会トラックレースで優勝した小林優香の直接対決がみられます。
前回の対戦はガールズドリームレースでした。この時は児玉が勝利しています。
そして、ここに加わって優勝争いが期待できるのは誰なのか?
というところですが、姉弟子達を凌駕することが出来るか注目の尾方真生や、先行捲り追い込みと自在戦を繰り広げている高木真備、見事なテクニックで勝ち星を上げている石井寛子、マークからの差しの小林莉子、ジャイアントキリングを起こせるか坂口楓華といったところでしょう。
28日の本番が楽しみです!
児玉碧衣 福岡 108期

ガールズグランプリ3連覇中の児玉が4連覇に向けて準備万端整ったという感じだと思います。2021年は、1勝も出来ずに終わったガールズケイリンフェスティバルを契機に息を吹き返し、また連勝街道を歩み始めました。強敵を迎えてのガールズグランプリですが押し切るパフォーマンスを見せてくれそうです。
小林優香 福岡 106期

勝てば2019年の大垣のガールズケイリンコレクション以来の優勝となる小林ですが、意外にガールズグランプリは1回の出場しかなく、勝った事もありません。東京オリンピックが終了し、小倉のガールズグランプリトライアル戦で自らの手でガールズグランプリの出場権をもぎ取ったチャンスを最大限に活かすことができるのかに注目です。
尾方真生 福岡 118期

実力は間違いなくある!のですが、格上と対戦すると気後れするのかあまり成績が良くない尾方ですが、この大舞台で、本来の力を爆発させて優勝をもぎ取って欲しいと思います。この大舞台で勝つことが出来れば、一挙にブレイクし2022年は大活躍の年となって欲しいですね。姉弟子たちを是非退けて欲しいです。
ガールズグランプリ2021展望
ガールズグランプリ2021が静岡競輪場に於けるKEIRINグランプリシリーズの初日11Rに実施される。11月のガールズグランプリ2021トライアルレースの優勝者2名とトライアル終了時点での賞金獲得額上位者5名による対決だ。前人未到の4連覇を目指す児玉碧衣と五輪戦士の小林優香の激突が見どころだが、新鋭・尾方真生の積極駆けが波乱を呼びそうで、石井寛子や高木真備の一発や勝負強い小林莉子の強襲も侮れない。
児玉碧衣 福岡 108期

児玉碧衣の強さについてはもはや語るべき言葉が見つからない。静岡で実施された18年のガールズクランプリでは5番手から捲って初優勝を飾り、上がりタイムは男子顔負けの11秒8をマークしている。その後は19年の立川、20年の平塚と連覇を重ね、今年も前人未到のガールズグランプリ4連覇達成が限りなく濃厚だ。今年は3月のコレクション松阪ステージと8月のガールズドリームレースを優勝、11月のガールズグランプリトライアルではガールズ新記録の28勝で締めくくっており、絶対女王の児玉には誰も逆らえない。
小林優香 福岡 106期

小林優香は東京五輪が終わってガールズの復帰戦となった8月のガールズドリームレースでは児玉碧衣の捲りを追い込めずに2着に終わったが、11月の伊東温泉まで17走して1着が15回、2着が2回とさすがの強さを見せていた。そして迎えたガールズグランプリトライアルレースの決勝では優勝だけがガールズグランプリ出場の絶対条件だったが、世界を相手に戦ってきて脚力だけでなくメンタルも成長した小林はプレッシャーを力に変え見事に優勝をもぎとった。もちろん次なる目標は児玉碧衣を下しての女王の座の奪還だ。
石井寛子 東京 104期

石井寛子は昨年のガールズグランプリでは佐藤水菜の大ガマシに対処できずに7着と惨敗したが、今年は7月のガールズケイリンフェスティバルで2年ぶりのビッグレース優勝を飾った。加えて今年前半は24連勝、後半も21連勝を達成し11月までの優勝が23回とかつてないほどの充実の1年となった。11月のガールズグランプリトライアルレースの決勝では小林優香に捲られて6着に終わったが、年末の静岡決戦では得意の自在戦で児玉碧衣と小林優香の2強を翻弄し、17年の平塚以来のガールズグランプリ優勝と賞金女王を目指す。
小林莉子 東京 102期

カールズ1期生の小林莉子は12年の第1回ガールズクランプリを優勝後はビッグレースの優勝はないが、今年は7月のガールズケイリンフェスティバル決勝で佐藤水菜の逃げを追走から準優勝、8月のアルテミス賞レースも佐藤水菜の捲りを追って2着とベテランの存在感を示した。11月のガールズグランプリトライアルレースの決勝は5着に終わったが、11月までの優勝が11回あり賞金獲得額3位で6年ぶり3回目のガールズクランプリ出場を決めた。もちろん今回も選手生活10年目の円熟の走りでゴール勝負に絡んでくるだろう。
高木真備 東京 106期

高木真備は3月のコレクション松阪ステージでは落車・再入で7着、7月のガールズケイリンフェスティバルは決勝4着、8月のガールズドリームレースは3着とビッグレースの優勝はなかったが、11月までの優勝が18回と調子は悪くない。11月のガールズグランプリトライアルレースも決勝では小林優香の捲りを追い込めずに2着とあと一歩が足りない印象だったが、予選1は先行で押し切っている。今回も児玉碧衣と小林優香の2強を相手に気持ちで負けることなく強気に攻めていければ、初優勝が狙えるだろう。
尾方真生 福岡 118期

尾方真生はビッグレース初出場となった7月のガールズケイリンフェスティバルでは予選1で姉弟子の児玉碧衣を下す大金星を挙げ、予選2も3着で通過して初優出を果たした。その後も順調に出世街道を駆け上がり、11月までの優勝が13回を数え賞金獲得額5位でデビュー1年半でのグランプリ出場を決めた。11月のガールズグランプリトライアルレースの決勝は6着に終わったが、予選1は逃げ切り、予選2も柳原真緒に捲られたものの逃げ粘りの2着と持ち味全開の走りを見せており、今回も先行・押し切りを狙ってくるだろう。
坂口楓華 京都 112期

坂口楓華は昨年後半に8場所連続優勝を達成するなど快進撃を続け、それが評価されて今年3月のコレクション松坂ステージでビッグレース初出場を果たした。しかも初出場のコレクションで児玉碧衣の捲りに飛びついて2着と大健闘している。2度目ビッグレースとなった7月のガールズケイリンフェスティバルは優出できなかったが、11月までの優勝が11回を数え賞金獲得額6位でガールズグランプリ初出場を決めた。11月のガールズグランプリトライアルレースで落車したが、幸い軽傷ですんだので今回も大舞台での大仕事を期待したい。
プレイバック
ガールズグランプリ2020
児玉碧衣がガールズグランプリ3連覇
石井寛子が前受け、高木真備、梅川風子が続くが、その後位は牽制し合って何度も並びが入れ替わり、赤板手前でようやく4番手以下が石井貴子、児玉碧衣、鈴木美教、佐藤水菜の並びで落ち着く。すると今度は打鐘を迎えて誘導員が引いても誰も動かず、4コーナー過ぎから児玉がようやく動くと合わせて高木も前に踏み込む。そこへ最後尾にいた地元の佐藤が最終ホームめがけて大ガマシを打つ。佐藤は1センターで出切って先頭に立ち、高木にかぶせられた石井は後退、高木が佐藤を追うが、その後ろから児玉がすかさず捲り上げ、児玉と高木で踏み合いになるも3コーナーで児玉が佐藤を捉えて先頭に立つ。さらに児玉を追ってきた梅川が高木の横に迫り、児玉の後ろは外から梅川、高木、佐藤の順で3車が並ぶ。児玉はそのまま後続を振り切ってガールズグランプリ3連覇を達成、高木を交わした梅川が1車身2分の1差で2着に入り、高木が3着。

ゴール

表彰