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KEIRINグランプリ2021直前展望
今年のグランプリは静岡ですね。静岡の年末はどのような雰囲気なのでしょうか?
激アツなレースを観戦しながら静岡おでんを頬張って2021年の最後を楽しみましょう!
さて、グランプリ。メンバーも徐々に交代が進んでいるようです。今回初めてグランプリに出場する選手は吉田拓矢、宿口陽一、古性優作の3選手。非常に面白い出場選手になったと思います。ラインの結束が堅そうなのが関東でしょう。そして北日本がどうするのかが一番の注目になりそうです。
中国も前後の並びが注目です。30日のグランプリ直前まで悩んで、車券購入いたしましょう!
注目選手

吉田拓矢 茨城 107期
関東ラインの一番前を走るであろう吉田の出来次第で関東から優勝が出るか出ないのかが分かれ目になりそうです。また一番強力なラインとなりそうですから、吉田の後ろが混み合う展開もありそうですね。初っ端から競りは無くても展開で考えている選手は多いのではないかと思います。そうすると吉田の逃げ切りがありそう! 皆さんはどう考えます?

宿口陽一 埼玉 91期
選手の立場は走って作られると言えますよね。宿口の競走に風格が出てきたと思いませんか?多分関東の3番手だとは思いますが、展開次第ではゴール前、伸びてくる位置でもあります。縦脚のある宿口なら直線で突っ込んでくる可能性大。
大タイトル奪取もあると思います!

古性優作 大阪 100期
今回のグランプリでは古性のコメントが一番気になるところでしょう。これは、ファンもそうですが、出場する選手たちもです。多分単騎でしょうけども、番手も含めて動くとコメントすれば、それぞれの作戦が変わってくるはずです。特に関東ラインがざわついてくるのではないかと想像します。古性のコメントをしっかりチェックしましょう!
KEIRINグランプリ2021展望
輪界最上位のタイトルを求めて今年のベストナインが激突するKEIRINグランプリ2021が12月30日に静岡競輪場に於いていよいよ号砲を迎える。平原康多、宿口陽一、吉田拓矢と3人揃った関東勢が強力だが、目標不在の北日本2車の動向によっては波乱の目も十分だ。もちろん今年最後の大舞台で復活を目指す中国コンビや古性優作の直線強襲も軽視できない。
攻めの走りで勝機を掴む

郡司浩平 神奈川 99期
郡司浩平は2月の地元開催の全日本選抜で深谷知広の逃げに乗り番手捲りで2度目のGI優勝を達成、一番乗りでグランプリ出場を決めた。5月の日本選手権でも準優勝と勢いに乗っていたが、8月には病気のために1か月の欠場を余儀なくされた。欠場明けの共同通信社杯では3連勝の勝ち上がりで優出したが、10月の寬仁親王牌は準決敗退、11月の競輪祭は6日間勝ち星なしで決勝5着とまだまだ復調途中だ。それでも準決では先手ラインの3番手を狙う強気の走りを見せており、グランプリでも郡司らしい攻めの組み立てで勝機を掴んでくるだろう。
復調松浦が本領発揮の走りを披露する

松浦悠士 広島 98期
松浦悠士は5月の日本選手権を清水裕友の逃げに乗って優勝、7月のサマーナイトフェスティバルも完全優勝し、今年前半のビッグレースはすべて優出していた。ところが8月に入ってから急速に下降線をたどり、ビッグレースでの優出が途絶えてしまった。それでも11月の競輪祭では準決で取鳥雄吾という最良の味方を得て1着で優出を果たしている。一次予選2では捲りをバンク中段まで大きく持っていかれたが、松浦らしい粘り腰を発揮して2着と復調気配はまちがいなく、グランプリでも本領発揮の走りをきっと披露してくれるだろう。
タイトルホルダーの誇りと自信でパワーアップ

宿口陽一 埼玉 91期
今年最も急成長を遂げたのが宿口陽一だ。5月の高松宮記念杯ではGI初優出ながら吉田拓矢の捲りを差し切り、GIII、GIIの優勝を飛び越えてGI初優勝を飾った。その後もタイトルホルダーの誇りと自信が原動力となってパワーアップ、8月のオールスターは二次予選で敗れたが残り4走はすべて1着、10月の前橋では5番手からの捲りでGIII初優勝を達成している。11月の競輪祭は準決で敗れたが、6日目特別優秀では平原康多を連れて逃げで平原の1着に貢献と強さを見せており、グランプリでも関東ラインをしっかり援護して栄冠を目指す。
自力含みの自在戦で活路を見出す

古性優作 大阪 100期
古性優作は5月の地元開催の高松宮記念杯では準決で敗れたが、その悔しさを胸に臨んだ8月のオールスターでは4日目シャイニングスター賞で深谷知広の逃げを捲って村上義弘とワンツーするなど気迫溢れる走りを見せ、決勝では脇本雄太の逃げをついに差し切って念願のGIタイトルを獲得した。その後は病気のために1か月の欠場を余儀なくされ、11月の競輪祭も万全の状態とはいえなかったが準決を3着で突破して優出を果たしている。グランプリはおそらく単騎戦となるだろうが、いつもどおりの自力含みの自在戦で活路を見出してくるだろう。
後輩2人をうまく誘導してラインでの勝利を狙う

平原康多 埼玉 87期
今年は落車が多くて順調な1年とは言えなかったが、10月の寬仁親王牌で4年8か月ぶりのGI制覇を成し遂げた。決勝は吉田拓矢が新山響平に突っ張られて外に浮いたが、平原は瞬時に北日本ラインの3番手をキメ、吉田を3番手に迎え入れる平原らしいクレバーな捌きを見せ、最後は新田後位に切り替えての差し切りで優勝している。11月の競輪祭は準決で敗れたが、6日目特別優秀では宿口陽一の逃げに乗って勝ち星を挙げており、グランプリでも後輩2人をうまく誘導してラインでの勝利を狙ってくる。
強い気持ちで関東ラインを引っ張る

吉田拓矢 茨城 107期
吉田拓矢は6月の高松宮記念杯では8番手から捲って宿口陽一のGI初優勝に貢献、10月の寬仁親王牌では平原康多を連れての走りで平原の優勝に貢献している。そして迎えた11月の競輪祭決勝では単騎戦となり、郡司浩平や松浦悠士らの強豪に捌かれて勝負どころでは7番手と位置は決してよくなかったが、脚を溜めに溜めて最後の一発に賭け、デビューから6年4か月でついにGI初優勝を飾った。グランプリでの関東3車の並びは未定だが、もちろん吉田は強い気持ちで先導役を買ってでて関東ラインを引っ張っていくだろう。
中国コンビの底力で逆転一発を狙う

清水裕友 山口 105期
今年はGIの優勝はなかったが、3月のウィナーズカップでは松浦悠士の捲りに乗って優勝している。そして5月の日本選手権では清水が逃げ、番手から抜け出した松浦が優勝している。その後も清水は5月の高松宮記念杯で優出しているが、8月のオールスターでは二次予選で敗退してから急ブレーキがかかり、10月の寛仁親王牌では準決敗退、11月の競輪祭では落車の影響で途中欠場となった。それでも松浦が徐々に復調しており、1プラス1が3にも4にもなる中国コンビだけに、2人でこの苦境を乗り越えて逆転一発を狙ってくる。
最年長45歳の佐藤が再び輝きを取り戻す

佐藤慎太郎 福島 78期
今年は優勝こそないが、5月の日本選手権、6月の高松宮記念杯、7月のサマーナイトフェスティバル、8月のオールスターで優出とさすがの安定ぶりを見せている。その後はやや下り気味となり11月の競輪祭も勝ち上がりに失敗したが、1着1回、2着1回、3着2回と持ち味のしぶとい走りでまとめている。今年のグランプリは北日本の目標が不在だが、おそらく郡司浩平の番手へ行くだろう。昨年のグランプリでは郡司目標の和田健太郎が優勝しているだけに、今回最年長の佐藤の2年ぶりのグランプリ制覇が十分に狙えるだろう。
自慢の差し脚で直線勝負に賭ける

守澤太志 秋田 96期
今年は2月の全日本選抜、3月のウィナーズカップ、6月の高松宮記念杯、7月のサマーナイトフェスティバル、8月のオールスター、9月の共同通信社杯で優出と佐藤慎太郎と同等の安定ぶりを発揮、11月の競輪祭では一次予選2で失格・途中欠場となったが、賞金獲得額8位で2年連続のグランプリ出場を決めた。今年の並びは未定だが、佐藤が郡司浩平に行くならその3番手を固めるだろう。6月の別府記念では郡司の上がり10秒9の捲りを10秒8の好タイムで差し切って優勝しており、グランプリでも最後の直線勝負に賭けてくる。
プレイバック
KEIRINグランプリ2020
和田健太郎がインを突いてビッグレース初優勝
松浦悠士-清水裕友の中国コンビが前受け、郡司浩平-和田健太郎、新田祐大-佐藤慎太郎-守澤太志、脇本雄太-平原康多と続いて周回を重ねる。残り2周の赤板から各ラインが車を外に持ち出して牽制し合うが、2コーナー8番手から脇本が一気に仕掛けて主導権を握る。松浦が内から平原に当たって飛びつきを狙うが、平原は踏ん張って番手を死守、後続の並びは変わらぬまま一列棒状で最終ホームを通過する。1コーナー5番手から郡司が捲るが、清水の牽制を受け、それでも3番手まで上がるが今度は松浦に大きく振られて万事休す。すると大きく空いた内から清水が抜け出すが、平原がブロックして清水を止める。ところが、うまく清水を追っていた和田が空いた内に突っ込み、和田の後ろには不発の新田から切り替えた佐藤も続いており、平原は脇本の番手に戻ろうとするも手遅れの状態。そのまま和田が勢いよく脇本を差し切って優勝、脇本が2着、佐藤が3着。

ゴール

表彰

バンクの特徴
風の影響と緩めのカントでタイムが出にくい
 周長は400m、最大カントは30度43分22秒、見なし直線距離は56.4m。どんな戦法の選手でも実力を発揮できるように設計されたバンクで、走路自体もクセがなくて走りやすく、力どおりの決着になるケースが多い。基本的には先行が粘りにくく、捲りが有利とされている。
 そして静岡の一番の注意点は風である。バック側の特別観覧席と選手宿舎の間から吹き込んでくる風のためにホーム、バックともに向かい風になりやすく、風の強い日は先行選手には厳しい。捲りもカントが緩めなのでスピードに乗りにくいし、捲り切ってからは向かい風をモロに受けるので楽勝とはいかない。
 18年に静岡で開催されたグランプリシリーズではほとんどのレースが11秒台後半から12秒台の上がりタイムで決まっており、ベストタイムは11秒5だ。一方、昨年平塚で開催されたグランプリシリーズでは同時開催のS級シリーズでも11秒台前半の上がりタイムで決まっており、ベストタイムは10秒9だからその差は歴然だ。
 18年のグランプリシリーズの決まり手を見てみると、全33レースのうち1着は逃げが1回、捲りが13回、差しが19回、2着は逃げが4回、捲りが9回、差しが12回、マークが8回となっている。
 逃げ切りが1回のみと先行選手には本当に厳しいバンクとなっているが、先行も捲りもゴール前ではタレやすいのを選手も承知しているのでレースは500バンク並みのスローペースになりやすく、先行選手もうまく駆ければ別線の反撃を許さずにラインの選手の勝利に貢献できる。
 S級シリーズの決勝は渡邉雄太が逃げ、3番手から岡村潤が追い込んで優勝、逃げた渡邉が2着、渡邉晴智が3着と地元勢で上位独占、ヤンググランプリは松本貴治が逃げ、松本の番手から抜け出した太田竜馬が優勝、グランプリは脇本雄太が逃げ、番手から抜け出した三谷竜生が優勝している。ちなみにガールズグランプリは児玉碧衣が5番手から捲り、11秒8の好タイムで初優勝を飾っている。

静岡バンク