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今年もついに短期登録選手が競輪に参戦! 世界の強豪の走りを間近に見るチャンスだ。
どの選手も日本での競輪出場に向けてコンディション万全! どんな好レースを見せてくれるか期待したいですね。
6回目になるテーン・ムルダー、昨年は疲れもあり優勝なしと残念な成績に終わったが、その分、今年にかける意気込みは強いようです。
また、2月に行われた世界選1㎞TTで初チャンピオンに輝いたフランソワ・ペルビス。
この注目2人に、調子や意気込みなどインタビューしました。
フランソワ ペルビス
  Francois PERVIS
日本の競輪への参戦が世界選優勝に繋がったと思います!
-昨年のレースを振り返っていかがでしたか?
「とても良かったです! 競輪で勝つことはとても難しいことなので、4回も優勝できたことは、これ以上にないくらい嬉しかったですね」
-競輪の特に難しいところと、面白いところはどこですか?
「競輪は9人で走るわけですが、9人中8人が日本人選手でヨコの動きなど色々あるので、それをいかにクリアしていくかが難しいところです。ですが、それが競輪の特徴なので、自分は楽しんでします」
-意気込みを教えてください。
「今年は全部勝ちたい! という強い意志で来ています。もちろん、それは簡単なことではないですが、コンディションも良い状態にありますし、先月に充分なトレーニングもできたので、今年は全部勝つという意気込みで参戦します」
-最近、競輪では大ギアになっていますが、その対策はありますか?
「国際レースではそんな大きなギアは使わないのですが、でも、競走相手が使っているのだから、自分も勝つために対抗していかなければいけないので、自分も大ギアを使いこなして走りたいと思います」
フランソワ ペルビス(フランス)
<主な戦歴>
●2013年世界選手権
・スプリント:3位
・チームスプリント:3位
・1kmタイムトライアル:優勝
●昨年は弥彦、奈良、松山、豊橋と4回の優勝を飾った。
-今年のスケジュール予定を教えてください
「4ヶ月の予定です。もっと長くいたいのですが、9月に結婚式の予定があるので(笑)。次はもっと長くいる予定です。それと、5月の終わりくらいに一度戻る予定です。ワールドカップのポイント制があるので、大会に出て、一回でポイントを取れればいいのですが、届かない場合は行ったり来たりしなければいけなくなるかもしれないですね」
-世界選チャンピオンになった心境は?
「12年間、自転車競技をやってきていますが、近年の6年間はずっと2位や3位など接戦で優勝を逃していることが多かったので、初めて優勝できてこれ以上嬉しいことはありません。世界選の前に3ヶ月ほど日本の競輪に参戦したことで自分がものすごく強くなっていると実感していたので、それが世界選の優勝につながったと思います。日本の競輪で走って本当に良かったと思っています」
-日本のファンへメッセージをお願いします。
「昨年、参戦したことで自分も強くなったと思います。そういう意味で、支えてくれる日本のファンの皆さんに感謝しています。いいコンディションで来ましたので、昨年よりも、もっともっと勝ちたいと思っています」
テーン ムルダー
  Teun MULDER
勝ってファンの期待に応えられるよう頑張ります!
-昨年のレースを振り返ってください。
「昨年はオリンピックの年ということもあり、万全な調子で臨めたとは言いがたい状態だったのが残念でした。ですが、最後の大宮FIの決勝で2着に入ることができたり、最後の方は成績をまとめられたので、そういう面ではよかったと思います」
-大ギア化は影響しましたか?
「いえ、4ヶ月前に自分も大きなギアに変えていましたから、そんなに大きな変更ということではなかったです」
-昨年で印象的だったレースは?
「別府が一番ですね。決勝で9着でしたが、準決勝で勝つことができたので、印象に残るレースでした」
-今年の調子は?
「しっかりとトレーニングも積んできたし、先週バンクを走ってみて、コンディションは完璧とはいかないまでも良い状態だと思います」
-今回の意気込みは?
「日本の競輪に参加するのも今回で6回目になりますので、何回も走っていますし、自分でどうすればいいかよく分かっているつもりです」
テーン ムルダー(オランダ)
<主な戦歴>
●2012年ロンドンオリンピック
・ケイリン:3位
●2013年世界選手権
・1kmタイムトライアル:6位
●来日6回のベテラン。昨年は優勝こそなかったが、徐々に成績をあげていき、オリンピックの疲れも取れた後半2ヶ月の勝率は約55%、連対率は約73%だった。
-国際大会のレギレーションが今年から変わり、ワールドカップに出るためにポイントを取らなくてはいけませんが、その辺を含めて今回のスケジュール予定は?
「6月に10日間ほど戻る予定でいます。全体的には7月まで走るつもりでいます」
-日本のファンへひと言。
「勝つことが一番のファンの期待に応えることなので、できるだけ勝てるように頑張りたいと思います!」