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'2017年'皆様はどのような年を迎えられたでしょうか?
今年も早1か月が経ちましたが、この1か月で世の中は激動の一年を予感させるような出来事が目白押しでした。 気象においては寒気の影響で全国各地大雪の被害に見舞わられました。その雪により事故の少ない交通手段の飛行機でもオーバーランという事故も起こりました。 アメリカでは、トランプ氏が大統領に就任しの一挙手一投足に世界中の関心が集まっています。 そんななか日本のスポーツ界では19年ぶりとなる日本人横綱「稀勢の里関」誕生。卓球界では平野美宇選手が史上最年少優勝を決める等明るい話題もありました。この競輪界でも刺激的な出来事が起こることを期待したくなりますよね。
昨年は、新山響平(青森107期)選手が記念競輪を初優勝し、そしてまた競輪祭では特別競輪初優参して徐々に階段を上って行っているような気がします。そして今年に入り、太田竜馬(徳島109期)選手が記念競輪初優参しています。 今年は100期代の選手が活躍してくれていよいよ世代交代の波がやってくるのではないでしょうか?また競輪界にとっても話題作りとして新しいスター選手の誕生を望んでいるのも事実だと思います。
私もそうあるべきだと望んでいる一人ですが、ここで気をつけてほしいこともあるのが事実です。今注目を浴びている新人選手はS級S班クラスの自力選手と対戦して簡単に捲られているのも事実です。やはりそこにはまだまだ力の差があるのです。それは脚力だけじゃなく戦術も含め「総合力の差」です。デビューして数年ではまだまだ経験値も少ないし、基礎固めが完成しているとは思えません。
基礎固めは最も大事です。何度もいいますが基礎体力の強化をしっかりと図ってください。もう一度よく見直して基礎体力作りに励んでもらいたいと思います。マスコミ等周りに騒がれて、今か今かとスポットを浴びていたのに、いつの間にか名前を聞かなくなった選手を何人もみてきました。周りに踊らされることなく自分を冷静に分析して練習に励んでいくことで、S級S班クラスの選手と戦えるようになるんです。
競輪界はスーパースターの出現を心待ちにしています。この1月からの世間の流れをみているとこの競輪界にも何か歴史に残るようなことがおこるような気がして今からワクワクして2017年の競輪を楽しみたいと思います。
山田裕仁(61期 岐阜)
 1968年昭和43年6月18日岐阜県48歳 GI6勝 KEIRINグランプリを3回制覇
 その強さに「帝王」と呼ばれた 61期で同期は神山雄一郎
 2014年3月に日本選手権競輪を最後に引退し現在は競輪評論家として活躍中