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先日ミッドナイト競輪の解説の仕事をさせていただきました。 現役時代にナイター開催は走ったことはあったのですが、ミッドナイトは初めてでした。違う立場(解説)ですが初参加ということで少し気持ち高ぶって仕事に出かけました。

ナイター参加時を思い出すと、21時過ぎにお風呂に入ってそれから食事。全てを終えて眠りに入るのは1時を過ぎていたように思います。 そして私は朝食を食べるタイプなので朝は起きてしっかり朝食をとる。そしてまた昼までゴロ寝。 お昼になったら昼食をとり15時には間食のおやつタイム。それから指定練習、レースへと流れていく感じでした。ナイター開催に行くと生活のリズムも崩れ、寝てばかりいるようでダラダラした生活を送っているような感じがしていましたね。
ミッドナイトとなるとさらに行動時間帯が遅くなるわけですよね。 日本にいながら時差ボケになるのではないか? 解説の仕事を終えて自宅に戻るのが毎日0時半過ぎ。それからテレビをみながら軽く飲酒。結局寝るのは夜中の2時ぐらい。 私は興奮をすることもないので眠りにはすぐつけますが。選手はレースでアドレナリン出して興奮状態。おそらくなかなか眠りにつくことは出来ないのではないかと想像がつきます。ミッドナイト開催はキツイと感じる選手が多いかもしれませんね。
競輪という職業は黙っていても仕事は来るし、上司の顔色伺いながら仕事をする必要もなく、怪我さえなければ最高な仕事だとずっと思っていました。ただこの仕事環境(ミッドナイト)は結構辛いことだと思います。

その反面、お客様からすると夜お酒を飲みながら、どこでも楽しめるわけですし、ミッドナイトは「億」を超える売り上げがあることから競輪界にとってはありがたいことです。

ただ今回ミッドナイトのお手伝いをして感じたことは、選手や食堂で働く従業員や、または競輪場の職員、競輪場で従事している方々も深夜労働で大変な思いもしているということを忘れてはいけないと思いました。記者さんやメディアの方々もそうです。色々な方々の支えがあって開催ができているんだと感じました。
ミッドナイトに参加する選手の皆さんは結構辛いでしょうが、体調管理にくれぐれも気を付けてもらいたいものです。
そして、色んな事を犠牲にしてもミッドナイトを支えてくれている裏方さんがいることを覚えていてもらえればと思います。

そんなことを真夜中に考えました。
山田裕仁(61期 岐阜)
 1968年昭和43年6月18日岐阜県49歳 GI6勝 KEIRINグランプリを3回制覇
 その強さに「帝王」と呼ばれた 61期で同期は神山雄一郎
 2014年3月に日本選手権競輪を最後に引退し現在は競輪評論家として活躍中