月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
神無月の御贔屓オアシ選手
日本は四季のある国、落語にも季節のネタがあります。秋の噺の代表といえば目黒の秋刀魚♪お殿様が目黒で食べた秋刀魚の味が忘れられずにお城で秋刀魚をリクエスト、家来が魚河岸から仕入れて焼いてみたものの脂が凄い!お殿様がお腹を壊したら家来の責任で切腹をしなければなりません、思案をしたあげく秋刀魚を蒸し器にかけて脂を抜いて団子にして、つみれ汁としてお出しする、パサパサの秋刀魚団子を食べたお殿様、あまりの不味さに「この秋刀魚、何処で求めた?」家来が魚河岸からと答えるとお殿様「それはいかん、秋刀魚は目黒に限る!」秋刀魚が目黒で取れる物と勘違いをした無知を笑った噺ですがお殿様の気持ちは良くわかりますね~!秋は何をするにも最高のシーズン、もちろん競輪も!現代にお殿様がいらしたら「ギャンブルは競輪に限る!」と言っているはず!?今月もお殿様がご所望する様な好調選手をご紹介!その前に長月の振り返りをいたしましょう!

大槻寛徳選手、岐阜共同通信社杯一次予選、目標の坂井洋が6番手で捲れず、大槻選手8着、2日目、目標の望月一成が先行、捲られるも大槻選手は切り替えて前追い3コーナーで開いた内を突き見せ場作る!大槻選手5番手も「らしさ」発揮!3日目、望月―松坂洋平の3番手、望月が逃げる!捲る石原颯を2コーナー望月自ら牽制すると石原落車!望月しゃくって松坂選手イン捲り押し切り勝ち!一瞬離れた大槻選手が追い上げドッキング2着!大槻選手ナイスプレー♪最終日、山崎芳仁―和田圭の3番手、打鐘カマした山崎先行!最終3コーナー和田が牽制すると開いた内を神田紘輔が突き抜けるが、さらに後方からコース縫って伸びた山賀雅仁1着!神田2着、大槻選手3着!勝ち上がれなかった大槻選手ですがフットワークは上々でした♪櫻井太士選手、佐世保初日特選、目標の村上竜馬の捲り上げに乗り3着、準決勝、目標の和泉尚吾が先行、櫻井選手が手厚い援護から抜け出すも天野純平が捲り追い込み1着、櫻井選手2着!決勝、村上―吉永和生の3番手も打鐘4コーナー隊列乱れ櫻井選手6番手に!苦しい展開も3コーナー捲り追い込み3着!続く和歌山初日特選、逃げた藤原俊太郎を差して1着ワンツー♪準決勝、目標の畝木聖のカマしに離れて4着、最終日、櫻井選手は単騎戦、5番手からの直線勝負で外伸び2着!9月は6走して5回の確定坂♪中村由香里選手、取手初日予選、追い上げ番手キープから追い込み1着!2日目予選、4番手から一車抜いて3着、決勝、後方並走で苦戦6着、続く弥彦初日予選、カマして押し切った太田美穂に飛び付き2着!2日目予選、加藤舞のバック番手捲りを差した荒牧聖未1着、加藤2着、荒牧追った中村選手3着!決勝、中村選手前受けから逃がされ5着、長月の3選手は持ち味発揮して好走してくれました♪この調子で神無月の御贔屓オアシ選手のご紹介です!!

張野幸聖(和歌山・115期)
前期S級でも健闘していた張野選手、降級5場所15走して10勝、優勝3回と格上の走りを見せています!8月・佐世保初日予選、ホーム4番手からの仕掛けも逃げる友永龍介の番手・土井勲のアウトまで!土井が追い込み1着、張野選手は苦しい展開もへばりつき2着!凄い粘り脚!!準決勝、5番手2コーナー捲り1着!決勝、打鐘4コーナー6番手から発進して快勝!続く弥彦初日予選、赤板過ぎ2コーナーから叩いて先行!番手・篠塚光一に交わされ2着、準決勝、打鐘4コーナーロング捲りで圧勝!決勝、カマした鈴木玄人の番手にハマった張野選手が3コーナー番手捲って連続優勝!捲りが多い張野選手ですが構える訳では無く攻めの姿勢が好位置キープにつながっています!若武者・張野幸聖!更なる飛躍に期待します♪

中込健太(秋田・119期)
デビュー以来逃げの決まり手無かった中込選手が弥彦で覚醒!初日予選、中込選手は前受け、マーク小酒大司―落合豊と続く布陣、赤板で内田淳が上昇すると中込選手は引いて5番手、すかさず2コーナーからカマして先行!2センターで3番手・落合まで出切る!そのまま押し切り中込選手の快勝!小酒2着、落合3着ワンツースリー♪準決勝、中込選手前受け、赤板で松本一成が抑えて先行体勢に、引いた中込選手は2コーナーから巻き返して主導権!ラインの小酒―小峰一貴まで続く!4番手2コーナーから松本捲るも車進まず!中込選手が逃げ切り連勝!小酒2着、松本マークから伸びた大越啓介3着、決勝、中込選手前受け、赤板で橋本壮史が抑えて主導権も2コーナー内掬った山本修平が先頭に!すかさず中込―小酒がカマして先行!山本がバック3番手から捲り優勝!逃げ粘った中込選手2着~!自信付けた中込選手!今後に注目です♪

太田美穂(三重・112期)
徹底先行で存在感示す太田選手!小柄な身体のどこにあんなパワーが隠れてるんでしょうか!?前々走9月・弥彦初日予選、打鐘4コーナー5番手からカマしてホーム出切り先行!太田選手逃げ切り1着!2日目予選、5番手ホーム発進!バックで捲り切り快勝!決勝、前受けから逃げた中村由香里を打鐘4コーナー過ぎ3番手から巻き返した太田選手が2コーナー捕らえる!そのまま押し切り優勝~!続く豊橋初日予選、打鐘4コーナー5番手発進して1着!2日目予選、4番手4コーナー捲りで連勝!決勝、打鐘で隊列は前から吉川美穂、永塚祐子、太田選手、2センターで太田選手のインに尾崎睦が追い上げると、すかさず太田選手が仕掛ける!逃げる吉川を1センター過ぎに叩き切ると押し切り連続完全V~!次走・富山は山原さくらとの激突!これは見ものですね~♪お見逃し無く!

立川吉幸 (たてかわ きっこう)
1973年8月31日 千葉県勝浦市出身の落語家
2019年5月 令和最初の真打ち昇進 競輪歴は30年
全国各地の落語会だけでなく競輪場・サテライトのイベントでも活躍中